まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

春きぬと人はいへども

2024-03-12 | 映画雑記
 遅ればせながら。アカデミー賞が発表されましたね!これといったハプニングとか大番狂わせ受賞とかもなく、順当に下馬評通りの結果といった感じでしょうか。今年も授賞式は観られなかったので、帰宅して主な部門の受賞シーンだけ、youtubeでチェックしました。
 スターたちの華かやで個性的なファッションも楽しみのひとつですが、何だろう、男優も女優もみんな例年になくカジュアルな感じなってたような。ノータイの男優が多かった。ロバート・ダウニー・ジュニアとかライアン・ゴスリングとか、お水っぽくてベテランホストみたいだった。フォーマルなタキシードでビシっとキメてるスターが好きなので、ちょっと残念でした。女優もお葬式、お通夜っぽい黒ドレスが多かったような。

 ↑ ブラパはもちろんママ同伴。レオナルド・ディカプリオ&レオママも見たかった。
 ブラパは今年もオスカー受賞できなかったけど、間を置かずコンスタントに候補になってスゴいと思う。受賞してもあの人は今になる俳優、いっぱいいるもんね。1回だけ受賞してそれっきりお呼びがかからなくなるよりも、受賞せずとも何度もノミネートを重ねるほうが偉業だと思います。

 話題作「オッペンハイマー」のロバート・ダウニー・ジュニアも順当に受賞。アイアンマンとオスカーでハリウッドの栄華を極めた感があるダウニー・ジュニア氏ですが、まったく重々しさがなくチャラいのもご愛敬。アイアンマンVSハルクの助演男優賞、敗れたマーク・ラファロもまたすぐにノミネートされて、いつか必ず受賞するでしょう。


 衣装賞のプレゼンター、ジョン・シナが日本の某お笑い芸人風の姿で登場。アソコはお盆ではなく封筒で隠して。アメリカでは超セレブスターだというジョン・シナが、よく引き受けたな~。でもああいう悪ノリって笑えんわ~。すごく安っぽく感じた。ライアン・ゴスリングも大物スターなのに、ノリがいい人ですよね~。まるでNHKの紅白のようなステージでした。
 主演女優賞は、若くして2度目の栄冠となったエマ・ストーン。納得の受賞。「ラ・ラ・ランド」で獲れて、あの驚愕驚嘆の怪演「哀れなるものたち」で獲れないとかありえんし。それはそうと。気のせいだと思いたいけど、エマ石はミシェル・ヨーに、ロバート・ダウニー・ジュニアはキー・ホイ・クアンに、二人とも東洋人のプレゼンターは無視するような態度だった…?見て気になった人、多いのでは。まあ、お二人ともアメリカではフツーにいるアジア人嫌いの白人さんなんでしょうね。残念。世界中の人が見てる中、それをおおっぴらにするのが偽善的じゃないというか、自分を貫いていていろんな意味でスゴいとは思います。エマ石よりもジェニファー・ローレンスのほうが何か感じ悪かったけど。感じ悪い女王ローレンスが良い例ですが、いい俳優=いい人、ではないんですよね。



 今いちばん観たい映画「落下の解剖学」は、フランス映画ながら脚本賞を受賞。主演女優賞候補だったザンドラ・ヒュラー、おもしろい形のドレス着てましたね~。客席で隣の人とか大丈夫だったのかな。スワン・アルローもいたのが嬉しかった。ヨーロッパの人気スターをオスカーの授賞式で見るのって、貴重かつ新鮮で好きです。外国語映画賞を受賞した「関心領域」も早く観たい!こっちにもザンドラ・ヒュラーが出てますね。
 クリストファー・ノーラン監督の監督賞受賞も、めでたいかぎり。ご本人もファンも、やっと獲れてホっとしたって感じでしょうか。キリアン・マーフィーも、ポール・ジアマッティとの接戦を制して受賞。知る人ぞ知るアイルランドの若手個性派だったキリアンも、ついにオスカー俳優に。


 セレモニーのクライマックス、作品賞のプレゼンターは…どこの酔っ払い爺さん?またはちょっと認知入ってる高齢者?かと思ったら、アル・パチーノでした。何かやらかしそうな臭いぷんぷん。あの伝説のララランド誤発表事件のようなことが、今年も起きるのでは?アルパチ爺さん、わざとなのかほんとにボケてたのか、作品賞候補の紹介もthe oscar goes to もすっ飛ばして、独りごとのようなおかしな発表をするから、会場は困惑でザワつく。いつものワーっと歓喜の一瞬!がなくて、グダグダなラストになってしまったような。去年のラストのハリソン・フォード爺さんも、ヨボヨボで危なっかしかったし。最近はトリを高齢のベテランにさせるのが慣例になってるようですが。ララランド事件の教訓は活かされてませんね。

 あらためて、今年の主な受賞は…
 
 作品賞 「オッペンハイマー」
 監督賞 クリストファー・ノーラン
 主演男優賞 キリアン・マーフィー
 主演女優賞 エマ・ストーン
 助演男優賞 ロバート・ダウニー・ジュニア
 助演女優賞 ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
 国際長編映画賞(外国語映画賞) 「関心領域」

 今年も無事にアカデミー賞を見届けることができました。これが最後かも…毎年そう思いつつ、気づいたらオスカーの季節に。一年があっという間に感じられるのは、やはり年を取った証でしょうか。こんな調子で、すぐGWすぐ夏休み、すぐ年末…エンドレスループみたいで怖いです

コメント (8)
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