来月出産を控えたM子が里帰り。今にも破裂しそうなほどに巨大化したお腹が、家族みんなを幸せにし、そして心配させます。どうか母と子、つつがなく身ふたつになりますやうに...
妊婦さんって、やはり情緒が不安定になりやすいのでしょうか。M子もちょっと扱いにくくて。普段はアッケラカンとした女なんですが、些細なことで怒ったり泣いたり。こないだなんか...
両親と私とM子の4人で、スーパー銭湯に行くことに。準備も整い、さあ出かけようという時にmy motherが『乞食みたいな格好じゃねえ』と笑いながらM子に。これがなぜかM子の神経を逆撫で。M子は激怒、しまいには号泣して部屋に閉じこもってしまいました。まるで王女さまに仕える侍従のように私が彼女をなだめすかし、何とか銭湯に行くことができました。あんなに取り乱してたのに、家を出るとケロっと何事もなかったように上機嫌な腹ボテ姫に苦笑。3人も子供を産んだmy motherは、私は全然あんなことなかった、M子のは単なる甘えたワガママ!と溜息をついております。
ちなみに赤ちゃんは男の子です。もう名前も決定。男らしいシンプルな名前で安心。最近の若い親って、赤ちゃんに奇妙な名前つけがちだもんね。
赤ちゃんが生まれるので、婆さまは施設に預けられてしまいました。乳母車と棺桶、準備されるものの違いに人生の哀歓を感じずにはいられません。
「赤んぼ少女」
楳図かずお先生の大傑作漫画が、実写映画化されました。伝説のタマミが、スクリーンに甦る!
施設で育った15歳の葉子は、生家である南条家に引き取られる。不気味な洋館で彼女は、呪われた赤ん坊タマミに恐怖のどん底へと叩き落される!
私、ご存知の通り楳図先生の大ファンです。先生の数ある作品中、タマミはワタシ的に、まことちゃんと並ぶ最強最恐キャラ。あまりの恐ろしさとインパクトに、今なお私は赤ちゃんを見るたび、タマミを思い出して戦慄してしまいます。怖い!けど、本棚にある漫画を、何度も読み返してしまうんですよねえ。麻薬のような恐怖?
私を魅了してやまない悪夢のヒロイン、タマミが...何じゃこりゃー!?こ、こんなのタマミじゃないー!と、呆気にとられるやら腹ただしいやら。往年のファンにとっては、かなり冒瀆的な実写タマミですが...でもまあ、あまりにも稚拙でバカらしくて、笑えたオリジナルのタマミ物語からは大きく脱線しちゃってますが、方向性を恐怖ではなくギャグに変えているのだと思えば、何とか楽しく観ることができるかも。
井戸、鉄の鎧、仏壇、硫酸、犬の目潰し、ギロチンetc.オリジナルでおなじみのアイテムや場所は、ちゃんと出てくるのですが...かなり改変してる。キャラも、ほとんど別物と化してます。脇キャラはまだ許せるけど、肝心のタマミまでキャラを改悪してるのは、残念な愚挙だと思う。映画のタマミは、ひたすら葉子を追いかけ襲いかかる、ただのモンスターになっちゃってるもん。空中を飛び回ってるタマミに涙。ギエー!ピギャー!しか言わないし。タマミの恐ろしさは、その見た目以上に、姿は赤ん坊でも中身は女、なところなのに。葉子に対する嫉妬と憎悪、劣等感から吐く毒々しい台詞こそ、タマミの真骨頂なのに。喋らないタマミなんて、タマミじゃない!忌まわしい異形ゆえに悪魔にならざるを得なかったタマミの悲しい女心こそ、多くの人々に恐怖と共感を与えたのになあ。チープなホラー化け物に成り下がってて、ほんともったいないと思いました。
葉子役の水沢奈子が、すごく清楚で上品で可愛かったです。父親役の野口五郎、女中役の生田悦子、何だか懐かしい顔ぶれも。葉子を助ける高也役の斉藤工は、イケメンなのかそうでないのか、ビミョーな顔。タマミよりも、母親役の浅野温子の顔のほうが怖かったような
↑タマミwith 楳図先生。怖い...
妊婦さんって、やはり情緒が不安定になりやすいのでしょうか。M子もちょっと扱いにくくて。普段はアッケラカンとした女なんですが、些細なことで怒ったり泣いたり。こないだなんか...
両親と私とM子の4人で、スーパー銭湯に行くことに。準備も整い、さあ出かけようという時にmy motherが『乞食みたいな格好じゃねえ』と笑いながらM子に。これがなぜかM子の神経を逆撫で。M子は激怒、しまいには号泣して部屋に閉じこもってしまいました。まるで王女さまに仕える侍従のように私が彼女をなだめすかし、何とか銭湯に行くことができました。あんなに取り乱してたのに、家を出るとケロっと何事もなかったように上機嫌な腹ボテ姫に苦笑。3人も子供を産んだmy motherは、私は全然あんなことなかった、M子のは単なる甘えたワガママ!と溜息をついております。
ちなみに赤ちゃんは男の子です。もう名前も決定。男らしいシンプルな名前で安心。最近の若い親って、赤ちゃんに奇妙な名前つけがちだもんね。
赤ちゃんが生まれるので、婆さまは施設に預けられてしまいました。乳母車と棺桶、準備されるものの違いに人生の哀歓を感じずにはいられません。
「赤んぼ少女」
楳図かずお先生の大傑作漫画が、実写映画化されました。伝説のタマミが、スクリーンに甦る!
施設で育った15歳の葉子は、生家である南条家に引き取られる。不気味な洋館で彼女は、呪われた赤ん坊タマミに恐怖のどん底へと叩き落される!
私、ご存知の通り楳図先生の大ファンです。先生の数ある作品中、タマミはワタシ的に、まことちゃんと並ぶ最強最恐キャラ。あまりの恐ろしさとインパクトに、今なお私は赤ちゃんを見るたび、タマミを思い出して戦慄してしまいます。怖い!けど、本棚にある漫画を、何度も読み返してしまうんですよねえ。麻薬のような恐怖?
私を魅了してやまない悪夢のヒロイン、タマミが...何じゃこりゃー!?こ、こんなのタマミじゃないー!と、呆気にとられるやら腹ただしいやら。往年のファンにとっては、かなり冒瀆的な実写タマミですが...でもまあ、あまりにも稚拙でバカらしくて、笑えたオリジナルのタマミ物語からは大きく脱線しちゃってますが、方向性を恐怖ではなくギャグに変えているのだと思えば、何とか楽しく観ることができるかも。
井戸、鉄の鎧、仏壇、硫酸、犬の目潰し、ギロチンetc.オリジナルでおなじみのアイテムや場所は、ちゃんと出てくるのですが...かなり改変してる。キャラも、ほとんど別物と化してます。脇キャラはまだ許せるけど、肝心のタマミまでキャラを改悪してるのは、残念な愚挙だと思う。映画のタマミは、ひたすら葉子を追いかけ襲いかかる、ただのモンスターになっちゃってるもん。空中を飛び回ってるタマミに涙。ギエー!ピギャー!しか言わないし。タマミの恐ろしさは、その見た目以上に、姿は赤ん坊でも中身は女、なところなのに。葉子に対する嫉妬と憎悪、劣等感から吐く毒々しい台詞こそ、タマミの真骨頂なのに。喋らないタマミなんて、タマミじゃない!忌まわしい異形ゆえに悪魔にならざるを得なかったタマミの悲しい女心こそ、多くの人々に恐怖と共感を与えたのになあ。チープなホラー化け物に成り下がってて、ほんともったいないと思いました。
葉子役の水沢奈子が、すごく清楚で上品で可愛かったです。父親役の野口五郎、女中役の生田悦子、何だか懐かしい顔ぶれも。葉子を助ける高也役の斉藤工は、イケメンなのかそうでないのか、ビミョーな顔。タマミよりも、母親役の浅野温子の顔のほうが怖かったような
↑タマミwith 楳図先生。怖い...