意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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西洋的階層主義

2014年10月08日 | 社会
気になる記事があったので、西洋の階層主義に関して考察してみた。

人種差別主義(レイシズム)という情念と文明からの退行    小野 昌弘(イギリス在住の免疫学者・医師)
http://blogos.com/article/95556/

内容自体に読む価値はありません。
嘲笑されるために書きました、と言われたら納得する内容です。
ですので、どうでもいいのですけど、冒頭に気になる一節があるのです。

>人間も他の動物と同様、自らと異なるものを排除しようとする傾向があるが、これは動物的で未熟な部分である。

これが動物的で、人間として慎むべきだ・・・くらいの表現なら深く思わなかったでしょうが、動物的で未熟・・・つまるところ、この人は動物を格下の存在だと言ってるわけです。
万物の霊長である人間様が偉いと。

・・・傲慢不遜すぎますね。

赤熊は動物が未熟だなんて思ったことはありません。
犬は犬だし、猫は猫、人間は人間だとしか思いませんので。
生き方に優劣などないし、どれが素晴らしいとかも感じませんから、そういう意識がどこから来るものなのか、不思議に思ったのです。

で、思い至ったのは、人間、動物、植物とピラミッドがあって、一昔前だと、白人だけが人間様で、他の黒人や黄色人種などの有色人種は劣った動物だというクズい考えかたがあったわけです。
おそらくこれの延長戦の考えなんだと思います。

これが近代になり有色人種が人間の階層に繰り上げられたわけです。
これで一応、人種同士の優劣はなくなったのでしょう(現実的にはどこまで浸透してるかは謎ですけどね)けど、依然として動物は下層の劣った愚かな存在だと考えてるわけです。
だからこそ、未熟で恥だとか非礼なことを言えるわけですね。

そんな上下の階層なんて存在しないのに。

おそらく捕鯨問題もこういう認識から来るのでしょう。
なぜ捕鯨にあれほど反対するのか?
それはおそらく、クジラを人間と同じ階層に入れて考えてるからではないか?と思うわけです。
人間と同じ階層の生き物だから、クジラにも知性がある、だから可哀想・・・という理解不能なことを言うのでしょう。

ヨーロッパ系でベジタリアンが多いのも同じ理由なんでしょうね。
動物そのものを人間と同じ階層にいれて考えてるから可哀想で食べられない・・・というわけです。

あってるかどうかは確かめようがないのですけど、多分、そんなに外れていないと思う。

日本というかアジア系がそうなんでしょうけど、こちらは縦ではなく横の関係性・・・自分との血縁とか同郷とか、同じ国民とかそういう関係を重視する考えなんだと思います。
これは味方、あれは敵、それは食料・・・といった相対的な考えですね。

だから動物を馬鹿にした考えなんて流行らないのでしょうけど、これはこれですごくドライな考え方ですよね。
人間じゃなくても関係があるから助ける、人間であったとしても見ず知らずの他人なら、どうでもいい、なのですから。
欧米系でしたら人類愛を発揮して、寄付とかボランティアなどが広まるのでしょうし。

ですから一概にどちらが優れてる劣ってるということではないのでしょうし、実際はある程度混交もしてるのでしょうが、根本が異なる考えなのですから、欧米人とのわかり合うのは難しい気がします。

少なくとも相互に認識しておかなければ、行き違いが起きますね。
それだけは避けるべきだと思います。

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