意外と社会派(予定)

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少年犯罪の厳罰化・・・微妙

2009年01月15日 | 社会制度・法律
少年犯罪を厳しく罰しようと言う声が強まってます。
曰く、罪に年齢は関係ない。
曰く、少年は裁かれないことを知って罪を犯す。
とかです。
まあ、別に私は厳罰化(正確には大人と同様にする)には反対ではないですが、
多くの人が気付いていない問題があるんです。

それは、『厳罰化したら少年達に何の権利を与えるか?』です。

???と思った人もいるかもしれません。
簡単に言えば、『権利』と『義務』と『刑罰』は等価であるということです。
義務があるからこその権利であり、他の者にも権利があるからそれを侵せば罰せられるわけです。

で、法律には色々と年齢制限と言うものがあるわけで、
例えば、飲酒(20歳以上)、喫煙(20歳以上)、運転免許取得(普通一種18歳以上)、
有害図書・ゲーム購入(品目により異なる)、毒劇物購入(18歳以上)、毒劇薬購入(14歳以上)、
衆議院選挙立候補(25歳以上)、衆議院選挙投票(20歳以上)、借金(保護者の同意が必要)
結婚(男18歳、女16歳以上)、遺言(15歳以上)などなど、
他にも、未成年者の契約を取り消すことができたりします。
つまり、金融機関からお金も借りられないし、アパートの賃貸契約さえもできないワケです。
未成年者は1人では満足に生活もできない半端者だというわけです。

制限される理由の大よそは、未熟だからです。
もちろん、『未熟だから』ということで制限することに問題はありません。(もっと緩めてもいいと思いますが)
問題は、一方では未熟だからと言って制限をして、一方では大人と同じ扱い・・・というのは、公平ではないでしょう。
少なくとも、憲法の謳う法の下の平等は守らないといけないわけです。
厳罰化を謳っている人間はそういうことを、理解しているのか甚だしく疑問なんですよね。

もっとも、少年法が選挙権などと等価かといわれれば、微妙なんです。
だから、立場的に微妙としか言えないのですね。
でも、このことは真剣に考えるべきことだと思います。

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