意外と社会派(予定)

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システムは1つ

2010年03月27日 | 社会
こういうニュースがありました。

4億円かけ利用者ゼロ 佐賀県警が電子申請廃止
http://blog.livedoor.jp/matuba96/archives/51584568.html

簡単に説明すると、
インターネット上で道路使用許可などの申請ができるシステムを創ったけど、誰も利用しなかったので廃止になった・・・と。

これを、税金の無駄・・・と切り捨てることは簡単ですけど、どこが悪かったのかの反省がなければ、進歩せず、未来がありません。
また同じ失敗を繰り返すだろうし・・・。

記事によると、
>20種類の申請ができ、窓口では年1万件以上の届け出があるとのこと。
これならば、4億円なんて10年もあれば十分ペイできると思います。

で、何で失敗したか?
簡単ですね。
窓口で応対ができることです。
全て、新システムで対応するように切り替えなかったことが失敗なのです。
理解できている旧来のシステムと、理解できてない新システムがあれば、当然、旧いシステムで申請しますよね。

・・・当たり前の話です。
複数のシステムを並立させたら、手間でも解るシステムを人は選ぶものです。
道路の使用許可なんて、毎日大量に申請するようなものではないから、特に。
それなのに、窓口での申請を受け続ければ、当然、使われません。
広報の問題ではないのです。

このシステムを最大限に活かそうとするならば、
1.窓口受付の廃止、対応もしない。
2.不明点は電話で応対。

といったことをするだけで良いでしょう。
こうすると、年1万件の申請ならば、日40件程度の申請でしょうから、チェックと電話応対をする人間を10人強、配置すればいいのです。
この申請を受付口は各 警察署でしょうから、この申請に関わる人間を警察署の数だけ少なくできますね。
特に、専門化するのでヒューマンエラーが少なくなります。
ミスを取り戻すのは非常に難しいのです。
こういう損失、煩わしさが少なくなれば、コスト以上のメリットになると思います。

システム変更の失敗って、どこの業界にもあると思いますので、こういう失敗を他人事と思わず、参考にしてみてください。

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