意外と社会派(予定)

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憲法改正の議論は、ずれて進むでしょうね

2016年07月14日 | 政治
参院選も終わりましたね。
これにより改憲勢力だけで3分の2を確保しましたので、今後、改憲論議がなされていくのでしょうね。

そこで自民党の改憲草案を見たのですけど・・・・・特に不審な点なんてないですよね?
まだ細かくは見れてないので違ってくるのかもしれませんが・・・・ざっと見る限り、今ある憲法の焼回しみたいな感じです。
何で批判されてんだろ?

もちろん不審な点がないだけで、議論の余地がないってわけじゃないです。

たとえば、『緊急事態条項』が新設されてますが、政府は非常事態時のことを想定しておかなければならないので、これを作らないというのは非常事態の時に何もしないか、超法規的措置を取らなければならなくなる。
前者はありえないので、後者を選択せざるをえず、そうなれば政府がその自身の行動に何の規定もなく動くことになるわけで・・・・そちらの方がより酷いことになる可能性が高いです。
なので、作る必要があるのですが、その文言や解除する条件等など議論が必要でしょうね。

まぁ、そのぐらいなんですけけど、良くある批判として、
『人間』が『人』になってるとか、
『公共の福祉』から『公益及び公の秩序』になってるとか、
『奴隷的拘束』が『社会的又は経済的関係において身体を拘束されない』になってるとか・・・・・?

それ、何が違うん?
同じでしょう?
むしろ文面がよりわかりやすくなっているので、変えた方がいいんじゃないでしょうか?

にもかかわらず、基本的人権が剥奪されるとか、奴隷にされるとか批判してる人たちがいるわけです。
でもそれって、文言の解釈がどうこうというのであれば、それは現在の憲法でもできますよ。
たとえば、奴隷的拘束を『鞭を打って強制労働をさせること』と定義すれば、鞭を打たずに強制労働をすることは可能か?と問われれば可能になりますよ。

なので、文言がどうこうって主張は意味不明なんですよね。

おそらく批判してる人たちは自民党が、安倍政権が嫌いだから言ってるだけっぽい気がしますね。
民進党あたりが同じものを出したら『素晴らしい』って絶賛しそうです。

まぁ、それはさておいて、ここで考えなければならないのは、憲法を使うのは誰か?ってことですよね?
国民は使いませんし、国会議員は留意する必要があるだけで使うわけではありません。
行政府は法律の定めの範囲で動くだけで使うわけじゃないです。

使うのは司法・裁判所なんですよ。
最高裁判所こそがその解釈を最後に決めるわけです。

そもそも憲法が変わっても前憲法から作られた法律や判例も引き継ぐわけです。
消えるわけじゃないのです
憲法の文言が変わったからと言って、何かが変わるってことはないです。
もちろん、社会情勢や国民の意識も加味して裁判所は判断しますから、社会情勢や国民の意識が変われば判例も変わっていくのですけど、でもそれは社会情勢の問題ですし、現在の憲法下でも起こりうることですね。

なので、司法にどのくらい権限を与えるか?って方が実は重要で、本来は『今の裁判所のありかたで良いのか?』ってことを議論しなければならないのですけど・・・・どうもそういう風には行かなさそうですよね。
このまま、ズレた議論が続き、変わってしまうのでしょうね。

変えることだけが目的ならそれでもいいのでしょうけど・・・・。

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