意外と社会派(予定)

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新人を減らすのは、将来にツケを廻す行為です

2010年06月07日 | 社会
民主党は公務員にかかる人件費などを2割削減するとマニフェストに掲げたのだが、新規採用を半減させるという小手先の誤魔化しに転じ、その誤魔化しでさえ断念しそうである。
まぁ、これが民死党じゃなかった、民主党の能力なのだろう。

さて、この新規採用の半減という案は、実に嘲笑モノである。
確かに、こうすれば2割削減という目標には達するかもしれない。
しかしそれは、将来にツケを廻す行為でしかないのである。

組織というものは、多数の人間の集合体なのだから、自然にどんどんどんどん交代をしていくものである。
それを織り込んで、組織作りをするものなのである。

考えるべき条件としては、組織が特定の属性・・・能力・趣味・性別など・・・に偏ってしまうと、脆く、柔軟性を失ってしまい対応が難しくなってしまうのである。
特に年齢は、目に見え、かつ時間という確実なリスクになるうる属性であり、大きく組織を歪めてしまう。
上手く代替わりができないと、無用な混乱を生むだ。

身近の例では、『ニュータウンの高齢化問題』といったところに現れている。
同じ世代の人間が手ごろな値段で家を買って、コミュニティを形成したため、同年代で歳を取っていったため、定年を過ぎた辺りで、消費動向に狂いが生じ、スーパーが閉店し、買い物など、生活に直結することが困難になってきているという。
(ただ、テレビで一番近いスーパーに歩いて1時間もかかるのが「深刻だー」なんていっているが、1時間ぐらい普通だろう?と思います)

ただ、ニュータウンの高齢化問題は自然に発生した問題ではあるので諦めもつくが、公務員は仕事上の組織である。
仕事上の組織が、上手く世代交代できずに行政サービスを滞るのを「ごめんなさい」ではすまないのである。
新規採用を辞めて、組織の高齢化問題を人為的に引き起こそうなど正気の沙汰ではない。
放置するなど組織として体をなしていない。

そもそも人手が必要だから採用するのであって、人件費を削減したいから採用しない・・・なんて、異常な思想の極致だろう。
もし仮に、人手が必要ないとするのなら、今いる人間を切るしかないのである。

国の仕事を何だと考えているのだろうか?
民死党・・・じゃなかった、民主党の国家観の欠如がよく現れている事案である。

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