意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
天佑自助が赤熊の基本理念です。

年金 100年安心プランの伝え方の怪

2011年10月27日 | 報道・メディア
どうやら、民主党は年金問題を先送りしたようですね。
民主党って、批判が上がるとすぐ先送りするよね・・・。

TPP然り、普天間然り、年金然り・・・・・。
何か達成したものってあったっけ?

それはさておいて、年金の100年安心プランを扱われるときにメディアのミスリードが気になります。

それは、100年の想定を、だいたいですけど、
・インフレ率 1%
・給与上昇率 2.5% (実質1.5%)
・運用利回り 4%  (実質3%)

としているわけですけど、これを2000-2009年の実績でいうと、

・物価上昇率は-1.9%
・賃金上昇率も-0.72%
・運用利回りは1.77%

だいたいテレビで紹介される数字はこの辺りを使われて説明されるいることが多いですけど、これを持って、想定が外れているという批判をしたり、年金が持たないという印象で語られるのですけど・・・物価上昇率が下がっているのなら、年金額を減らせばいいだけの話です。

100年安心プランは『今ある過剰な積立て金(約150兆)を、1年で必要とする額(約40兆円くらい?)を残して100年間で有効利用しよう』という主旨なわけです。
インフレ率が想定より高すぎて、積立金が想定以上に目減りしている・・・というのなら大問題ですが、デフレで想定を下回っているのですから、何の問題もない・・・どころか、『良かった』というべきでしょう。(積立金的には、です)

なので、赤熊にはダメな理由が全くわかりません。
(そして、これを指摘もしない経済評論家って・・・ゴミですね。 オギワラーとか(笑))

ただ一点気になるのは、年金は物価に応じて年金額の変動する仕組み(物価スライド)が組み込まれているのに、これで年金額を減らしていない場合ですね。
赤熊が報道を見逃しているだけかもしれませんが、これが行われたという話は聞いていません。
そのあたりどうなのでしょう?
指摘をするのならここだと思います。

それ以前に、運用利回りの想定を4%という低レベルで考えているのがなんとも・・・。
何十年も運用するのですから、だいたい10%を目指すべきというところでしょう。
10%でも手堅いのに、それを半分以下の4%って、そこが批判対象ですね。

まぁ、経済評論家は役に立たないというのは自明の理なのですけど、ここまで役に立たなければ要りませんね。