意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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TPPのターゲットって誰?

2011年10月15日 | 政治
TPP論議でイマイチわからないことに『TPPへのターゲット』があります。
要するに、誰に売り込んでいくのか?ですね。

例えば、

TPPによって関税が撤廃されるので安くなる。
                 ↓
安くなって、今まで高くて手が出せなかった層の人が買う。
                 ↓
結果、日本の輸出が増えて、収入が上がる。


・・・・っていうのが、TPP論者の主張だと思います。
でも、これって怪しいですよね。

先進国である日本は人件費が高いのですから安くモノを作るのに限界があるわけです。
大抵、途上国で作られるでしょう。
となると、TPP後は国内の安い商品は駆逐され、

TPPは海外から安い商品が大量に入ってくる。
                 ↓
『安い』以外で差別化したモノを作らなければならない。
                 ↓
デザインものや手間暇かけた『より高性能・高級品』を作ることに。
                 ↓
そんなものを買うのはもっぱら富裕層。

・・・・・富裕層って、お金に糸目を付けないからこそ富裕層ですよね。

そういう人たちが関税があるから買わない?
何倍も高ければ別でしょうが少々お高くても買うでしょう。
富裕層をターゲットに商品を輸出するのでしたら関税などというものは些末な話なのです。

・・・本当に誰を標的に日本を成り立たせるつもりなのでしょうね?

いや、もっともっと日本を高級品化させていくべきだ・・・というのなら別ですが、でもそれなら、今でもやっている人はやっているでしょうし、それが成功させてからTPPを考えるべきです。

目的も決めずに走り出すなんて、ただの迷走です。
今の調子でTPPに参加しても失敗するだけでしょうね。