意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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政治家評  14  馬淵 澄夫

2011年08月27日 | 人物伝
田原総一郎と総理大臣候補者の馬淵が対談してた。

田原総一朗VS馬淵澄夫対談 Vol.1 「私が代表選挙に出馬する理由」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/16534
田原総一朗VS馬淵澄夫対談 Vol.2 「増税よりもまずデフレ脱却を」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/16683
田原総一朗VS馬淵澄夫対談 Vol.3 「所得が増えれば子供も増える」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/16819


1は取り立てて読むべきところはない。
影に日向に活躍できたから総理大臣を目指す・・・というのならわかるが、何もできていないのに総理大臣に立候補するなどチャンチャラ可笑しい。(もっとも民主党議員がこの数ヶ月間で活躍した人物などいませんが)

んなことはどうでもいいや。
2と3を読んだら、あぁ、これは無理だ・・・と感じた。

まぁ、予てからの主張「増税よりデフレ脱却」
増税は今すべき話ではないのは事実です。
デフレ脱却もしなければならないというのは間違えではないでしょう。

でも・・・である。
その手法に疑念がある。

量的緩和・・・『お金を刷ればいい』をすればいいというのは如何なものか?
要するに『リフレ派』の考えですけど、確かに量的緩和も多少は必要でしょう。
でも、この経済状況がその程度のことで解決するわけがない。
今の円高は不美人投票の結果、円が選ばれているのであって、量的緩和をすれば円安に振れるとはとても思えません。
そんな安直な解決方法をすればデフレより悪い『物価が上昇するけど賃金は下がる』というスタグフレーションを引き起こす可能性の方が高いでしょう。
そうなってしまえば、お終いです。
もっと別の方法で、解決を図る以外ないのです。

それ以前に、日銀にお金を刷れと言えないのか?という問いの答えが、

>馬淵: それは私にはわかりません。少なくとも、それがダメだったから民主党政権に代わったと思っていたのに、今もそれが続いているのは残念ですよ。

だとさ・・・。
日銀に対して政府は不介入だからですよ。
事あるごとに介入してれば、経済が滅茶苦茶になるからです。
どこの世界でも一緒です。(独裁国家は別でしょうが)
付け加えておくと、今の日銀総裁を選んだのは自民党政権時代、ねじれ国会を利用して民主党がごねてから民主党が推薦した人物を選んだんだのだ。
日銀の在り方どころか、これまでの経緯さえ理解してない馬鹿に経済を好転させることはできないでしょう。

それに嗤えるのが所得が増えれば、子供が増えると考えていること。
自身に子供が6人いるからということを考えてるようですが、これには噴飯ものだ。

金持ちほど子供を多く持たない・・・これは統計学からもはっきりとわかっていることです。
要するに生活が安定すれば、するほど子供を持たないのです。
・・・貧乏人の子だくさんというのは的を射た言葉ですね。

もちろん例外というものもあり得ますが、それはあくまで例外であって大多数ではない。
収入が増えれば増えるだけ子供が増えることなぞないのです。
本当に子供を増やしたいのならばカップルを増やすこと・・・つまり出会いを増やすように仕向けることです。
そのように政策をとることでしょう。
残念ながら、この人では子供は増えませんね。

総理大臣に立候補しましたけど、この程度の頭じゃ、10年たっても無理でしょうね。