リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

電力会社はマフィア体質

2011-06-12 08:23:48 | オヤジの日記
大阪府の橋下知事が、「根拠のない15%節電には協力しない」と、いつもの狂犬ぶりを発揮している。

自分の意見と違う意見が出た場合や、自分の頭越しに何かを言われると、何でも噛み付く体質の「狂犬独裁知事」。

しかし、今回の噛み付きぶりは、いいと思う。

各電力会社が、ユーザや自治体を無視して、独断専行で電力を人質に取る体質は「バカ殿」よりもタチが悪い。
「バカ殿」は、馬鹿なりに愛すべきところがあるが、電力会社は、事実を隠すことだけが仕事だという確信犯だから、愛すべきところが、ひとつもない。

今回の橋下知事の関西電力への抗議は、「6月14日に経済団体を通じ、府内の各事業所にオフィス系の職場で年間5%、夏季10%の消費電力カットを目標に取り組みを求める予定だった」という知事自身の目論見を完全に覆すものだったから、いつも通り、感情的になったものと思われる。

つまり、関西電力如きが、大阪府知事である俺様の頭越しに何を言っているのか!
という憤りが、混ざっていると思われる。

その感情自体は幼稚だが、「今回、目標設定のため関電に何度もデータ開示を求めたが、協力を得られなかった」という関電の体質は非難されていい。

そして、「今ごろになって根拠もなく一方的に15%と言われても協力できない」というのもうなずける。

確かに、根拠を提示してもらわなければ、どんな数字でも説得力を持たない。

もし「10パーセントだと低すぎるし、20パーセントだと反感を買うだろうから、15パーセントは『政府の節電目標』でもあるし、この辺だと文句は言われないだろう」などと安易なことを考えていたとしたら、企業としての見識を疑う。


また、関電の社長は、自然エネルギーについて「風力や太陽光を含めて積極的に取り組んでいるが、原子力の代わりは無理ではないか」と言い訳じみたことを言っている。

無理ではないか、というなら、具体的な根拠を示すのが筋なのに、それもない。
「積極的に取り組んでいる」なら、その成果があったのか、なかったのかを提示すべきだ。
ただ、「積極的に取り組んでいる」と言われても、隠蔽体質の電力会社の言うことだから、俄には信じがたい。

この発言は、私には「俺様に指図するな」と言わんばかりの門前払い発言に聞こえる。

この発言に対して、橋本府知事は「原発を一気に全部止めて、すぐに自然エネルギーに代えられるなんて誰も思っていない。そういう方向に一歩踏み出すかどうかが重要で、電力会社は結局踏み出せない」と憤慨しているが、もっともだと思う。

誰からの協力も受けない、誰からも指図されたくない、誰も俺たちのやっていることに踏み込んで欲しくない、などという会社があったら、それはマフィアと一緒だ。

ファミリーだけで世界を築き、排他的で、よその世界の人に迷惑をかけても平然としている。
自分たちの作った掟を守ることだけが、使命だと思っている。
そして、ファミリーを守るためなら、平然と嘘をつく。
ときに、人に害を与える。


電力会社は、こんなマフィアと同等か、多くの人の命を危険にさらしても、まだ隠し事をしている「仁義なき体質」を見ると、もしかしたら、マフィアより劣るかもしれない。