リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

夜郎自大

2013-04-28 08:32:00 | オヤジの日記
米ワシントン・ポスト紙の電子版が、安倍首相の「侵略の定義は国際的にも定まっていない」という持論に対して、歴史を直視していないと強く批判する社説を掲載したという。

紙は、「日本が韓国や中国を侵略したのは疑いのない事実だと指摘。中韓が内政上の動機から反日感情をあおることがあるとしても、それは『安倍氏が陥った自己破壊的な(歴史の)修正主義を正当化する理由』にはならない」と書いたとも言う。

私は、アンチ自民、アンチ保守、アンチタカ派ではあるが、過去に侵略の限りをつくした帝国主義的国家・アメリカから、そのような批判を受けるとは笑止である、と思わざるを得ない。

昔も今も、世界の紛争の多くは、欧米の帝国主義、侵略主義が火種になったものだとの認識が、私にはある。

彼らが、自分の思うがままにならない国家や人民を、自己中心的な領土拡張欲で蹂躙してきたことにより、世界はいまだに絶えず緊張を強いられている。

それを精算することを力づくで拒否してきた国が、「歴史を直視していない」などとは、笑うしかない。

安倍首相は、ワシントン・ポスト紙が書くように「戦前の帝国主義への郷愁に浸っている」かもしれないが、それは、欧米列強も同じではないのか。

むしろ、力を誇示しすぎる欧米各国の方が、現実的な「核」を持っているという点で、その「郷愁」度は、より強いのではないか。

北朝鮮などは、その欧米の「郷愁」に引きづられて、自らも「核」を持とうとし、ワシントン・ポスト紙が安倍氏を評して言う「自己破壊的な(歴史の)修正主義を正当化する」方向に向かっているように思える。

そんな北朝鮮を誤った方向に導いたのは、おそらく欧米の核保有国だ。

そして、それに関しては、そんな各国指導者の言動や政策を容認してきた各国のマスメディアも同罪だと言える。


他国は批判できても、自国を省みることはしないマスメディア。


人間というのは、そういうものかもしれないが、力にまかせて「世界の警察官」を気取る国のマスメディアが、その国の政府と同じ思考方法で他国の政策を批判するのは、傲慢というよりは「厚顔」過ぎて、興ざめである。


紙は、日本が韓国や中国を侵略したのは疑いのない事実だ、とも指摘しているようだ。

もちろん、日本が韓中を侵略したのは、歴史的な事実だ。

では、同じ思考方法、同じ論理で、自分の国が過去に多くの国々を蹂躙したことも明らかにしてもらいたいものである。
歴史を直視してもらいたいものである。


自分に泥がかからない場所で主張する「正義」ほど薄っぺらい正義はない。



タカ派的な安倍首相の思考方法、話術には辟易している私だが、こんな夜郎自大な言いがかりは、無視してもいいと思う。



ムネリン

2013-04-21 08:03:00 | オヤジの日記
同業者のジャイアンツ・ファンの割合は、およそ8割。

毎日が、楽しくて仕方がないようだ。

良かったですね。


東京生まれ東京育ちの私のガキ時代、クラスの男のほとんどが、ジャイアンツ・ファンだった。
テレビでは、ジャイアンツ戦しかやらないし、新聞のスポーツ面は、勝っても負けてもジャイアンツの情報が、紙面の半分を占めていた時代だ。

影響を受けやすい子は、ジャイアンツ・ファンになりますわな。


勘違いしたジャイアンツ・ファンが、よく「アンチ巨人ってさ、本当はジャイアンツのことが気になってしょうがないんだよね。気になるから貶すんだよ」と得意げに言っているのを聞くことがある。

そのいかにも「ジャイアンツ中心に世界は回っている」的な思考方法が気に食わなくて、私は、ジャイアンツの選手には全く恨みはないのだが、ジャイアンツの選手に興味を持たないようにしてきた。

では、ほかのチームの選手に興味が行くかといえば、もともと野球というスポーツが、投手の運動量だけが異常に多いバランスの悪いものだという認識を持っていたのと、元監督であられる小言ジジイの存在が嫌になって、プロ野球に対する興味がなくなった。

今のプロ野球で、顔と名前が一致するのは、小笠原選手、マーくん(田中投手)くらいだ。

つまり、驚くほど無知だ、と言っていい。


だから、いまメジャーリーグの川崎宗則選手が、昨年マリナーズ入りしたときも、その名前をネットの記事で初めて知ったほどだ。

その後の記事を興味深く見ていくと、川崎選手は、イチロー選手に憧れて、マリナーズに入団したという。
日本では、そこそこの年俸を貰っていたようだが、条件の悪いマイナー契約を受け入れて、「イチロー愛」を貫いたという記事を読んで、私は彼に初めて興味を持った。

日本での成績だけを見ると、特別優れた選手だったとは思えない。

まず、パワーがない。
打率、出塁率も特別高いわけではない。
盗塁王は1度取っているが、その数は多くないし、盗塁成功率も低い。

守備は見たことないので、判断できない。

川崎選手には申し訳ないが、日本での成績を見ると、メジャーで成功する選手とは思えない。

だが、たまにCSのメジャー放送で川崎選手の表情が映ると、なぜか私は幸せな気分になった。

市川海老蔵氏からギトギト感を取ったような、その容貌からは、「陽」のオーラが絶えず放散されていて、「イチロー愛」の他に「ベースボール愛」も強く感じられたからである。

昨年の夏、愛するイチロー選手は、マリナーズからヤンキースに移籍をして、川崎選手は肩すかしを食った形になった。
そして、オフには、戦力外。

どうするのだろう、と心配していたら、ブルージェイズにマイナー契約を提示され、彼はトロントの人になった。

最初は3Aだったが、最近メジャーに昇格して、活躍しているようだ。

CSで、その姿を見ると、75キロと言われている川崎選手の体は、メジャーリーガーの中では、まるで子どものように見える。

今のメジャーリーガーは、体重百キロ超が当たり前のようになっている。
NBAの選手も、一定のポジション以外の選手は、身長が高いこともあるが、百キロ超が当たり前。

バスケットボールなどは、ベースボールよりも遥かに運動量が多いのに、百キロを超えていて、よくあれほど動けるものだと感心する。

ベースボールの運動量は、投手だけが多く、あとは総合的な運動能力はいらない。
ファンも打者に長打を求める傾向が強いから、長打が打てれば、走塁能力や守備が平均以下でも、あまり文句は言わないようだ。

アメリカ国民は、敵をパワーで圧倒し、ねじ伏せる戦い方が好きだ。
そういった意味で、パワーで相手をねじ伏せることができないサッカーやテニスは、国内に一流選手はいても、アメリカでは、それほど人気スポーツになれない。

だから、メジャーリーグは長い間、ドーピングを黙認してきた。
パワーのないスポーツは必ず衰退することを危惧していたのだと思う。

ときに120キロを超えるメジャーリーガーがいるが、アメリカ国民は、その重量感を目にすると、安らぎを覚えるのかもしれない。
そして、「その肉の塊で敵を踏みつぶせ!」と念じているのかもしれない。

パワー至上主義、筋肉信仰。

そんなこともあって、中継を見ていると、メジャーリーガーの動きが、散漫に見えることがある。
もちろんキレのある動きをする内野手なども多くいて、それはプロフェッショナルを感じさせるが、ドタドタとした足運びの「重い選手」も少なからずいる。

巨漢ではあるが鋭い突進力を見せるNFLの選手と比べると、その「重さ」が滑稽に思えるときがある。

その「肉」は、ベースボールに、本当に必要なのか、と・・・・・。


そんなメジャーリーグの中にあって、キビキビした動きを見せる川崎選手を見ると、お相撲さんの運動会に、ウサイン・ボルト選手が入ったような感覚を持つ。
そして、その感覚は、私の中では、すぐに爽快感に変わって、遅ればせながら、私は川崎選手のファンになった。

非力な川崎選手が、メジャーに定着するのは、現実問題として、かなり難しいと思う。
チーム事情から、3Aに落とされることもあるだろう。

昇格しては落とされ、昇格しては落とされ、の繰り返しかも知れない。

ただ、そんなときでも、ムネリンこと川崎選手は、腐ることなく「陽」のオーラを放ち続けるに違いない。

「ベースボール愛」を貫くに違いない。

私は、そんな川崎選手を応援している。



ムネリン、重量戦争、筋肉信仰に、負けるな!




臆病者たち

2013-04-13 08:34:00 | オヤジの日記
男と女、どちらがピリピリ、ビクビクしているかといえば、確実に男のほうだろう。

満員電車で、くしゃみが、かかったかからないで喧嘩をしている男たちがいた。

「ああ、申し訳ありません」
「いえいえ」
・・・とはならないのだろうか。

スタンド形式のカレー店で、肘が当たったと言って言い争いをしている男たちがいた。
混んでいるんだから、それくらい我慢できないのか。

混雑したコンビニのレジで、「おい! 急いでいるんだから、早くしろよ!」と怒鳴っている男がいた。
周りは我慢しているのに。

明らかに満員のファストフード店。
空いている席はない。
だから、私は立って食ったのだが、店員に「何で座れないんだよ! なんとかしろよ!」と文句をつけている男がいた。

混んでいることを承知で入ったのだから、我慢しましょう。


我慢できない男が多すぎる。


昨日、得意先に行く途中の道を歩いていたときのことだ。

前から男と女の二人連れが歩いて来るのが見えた。
狭い歩道だったので、すれ違う1メートル手前で、私は車道に降りて二人をやり過ごそうとした。

明らかに、私は道を譲ったのだ。
褒めてもらいたいくらいだった。

しかし、男に「危ねえなあ。ぶつかるところだったぞ」と文句を言われた。

1メートル手前で車道によけたのに、危ないって何だろう、と思った。
まともな人間なら、「ああ、すみませんねえ」と感謝して当然のところである。

馬鹿か、こいつ。

その思いが、顔に出てしまったのかもしれない。
60年配の小さいデブの白髪オヤジは、私に向かって、「危なかっただろ!」と繰り返し、謝罪を要求するのである。

ラビット(臆病者)なんだな、こいつは。

きっと、まっすぐ歩いてきた私が、彼より背が20センチ近く高く、しかも早足だったこともあって、強迫観念に囚われて、ぶつかると勘違いしたのだろう。
いつも何かにビクビク怯えているから、強迫観念が強い。
それを隠すために、強面を装う。
(某元都知事、某市長など政治家には、このタイプが多いように思う)

哀れなやつ。

こんな奴に関わるのは、時間の無駄だ。
2時までに、得意先に行かなければならない。
私は、待ち合わせ時間の10分前には、必ず到着するようにしているので、もう時間がない。

だから、無視して、通り過ぎようとした。

すると、男は、突然私の襟首をつかんだのだ。
「危ないって言っただろ!」

横に30前後の女性を連れていた。
娘か愛人か、ただの知り合いか知らないが、女性の前でいい格好をしたかったのかもしれない。

強い力で、私の襟首をつかみながら、男は私を睨んだ。

バカを相手にするのは嫌なのだが、相手が睨んできたから、こちらも睨み返した。

要するに、ニラメッコですな。

表情を変えたほうが負けだ。
そうなると、私のほうが強い。

私は、いくらでも黙っていられる特異体質の男だ。

私が無表情に黙り続けていたら、結局、男は「なんだよ! ●●(口が利けない人への差別用語)かよ!」と捨て台詞を残して、私を解放してくれた。

まったく、無駄な時間だった。


そして、得意先に約束の6分前に到着。

ゲルマニウム温浴とフットマッサージの店だ。
開店一周年記念の宣伝用チラシを作るというので、その打ち合わせのために呼ばれたのである。

受付に要件を言うと、「少しお待ちください」というので、ソファに座って呼ばれるのを待った。

そのとき、40歳くらいの険しい顔をした男が、店のトイレから出てきたのが見えた。
絶対に友だちにはなりたくないと思わせるような「陰(いん)」の雰囲気を撒き散らしている男だった。

こんな人でも、リラクゼーションサロンに来るのか、と思った。
まあ、確かにリラックスしたほうがいい顔のように思える。
ただ、どう見ても店の雰囲気にそぐわない空気を持った男だった。

その男が私の隣に座った。

そのとき、私の名が呼ばれた。
社長の準備が出来たようだ。

しかし・・・・・である。

ドアを開けて中に入ろうとした私の左肩を、「陰」の男が、突然掴んだのである。

「順番が違うだろ」と言うのだ。

またかよ!

こいつも、ラビットか。
絶えず、ビクビクして、自分にとって少しでもマイナスな出来事があると、ピリピリと神経を逆立て、人に食ってかかるやつ。


うんざりだ。


だから、私は男を無視して、ドアの中に入ろうとした。

しかし、恐ろしいほどの力で、男は私の自由を奪うのである。

無礼者! と怒鳴りたくなったが、それでは、この男と同じレベルまで自分が下がってしまう。
だから、私は渡部陽一氏のような渋くノンビリした声で、ここの社長に用があるのですか、とラビットに聞いた。

男は、私の言ったことが咄嗟に理解できなかったのか、眉間のシワを更に険しく寄せて、「あん?」と言った。
臆病すぎて余裕がないのか、元々理解力に乏しいのか、男は首をかしげて、もう一度「あん?」を繰り返した。

面倒くさいな。

しかし、とりあえず説明しなければ、男は私を解放してくれないだろう。
だから、説明しようとした。

そのとき・・・・・ドアの中から、社長が顔を出して、私に「Mさん、どーしたの?」。

社長は整体師の免許を持つ他に、柔道は4段。
身長は私と同じ180センチくらいだが、体重は百キロ近くある。

顔は柔和であるが、からだ全体から押し寄せる威圧感は、相当なものだ。

その威圧感ある社長が、「あなた、2時予約のお客さん? ああ、待っててくれる。スタッフがいまお昼ごはんの最中だから、2~3分だけ我慢して」と男に言ったのである。

それに対して、男は眉間のシワを一瞬で解除して、幼児のようにコクリと一度うなずき、おとなしくソファに戻っていった。

まあ、なんて素直なんでしょう!


要するに、臆病者は、強い者の一言で、簡単に尻尾を巻くということ。


ここで、ひとこと言わせてください。

もっと余裕を持ちましょう。
その方が人生は楽しいですよ。


ラビットさんたち。


4年待つ

2013-04-06 09:20:08 | オヤジの日記
少し前のことだが、テレビのニュースで、安倍政権の4ヶ月を検証して、「アベノミクス」が効果があったかどうかを街頭でインタビューしている画面を写した。

お決まりの新橋のサラリーマン、アメ横、築地、銀座など。

ほとんどの人が、「景気が上向いた実感? ないですね」と答えていた。

それは、そうだろう。

20年近く成長率ゼロパーセント前後をさまよっていた日本経済が、ひとり総理大臣が変わったからといって、すぐに景気に反映されるものではない。

まともに予算も回っていないのだ。

たとえ株価が好感を持って上がったとしても、それは所詮は経済の指標として上がっただけで、庶民の財布レベルにまでは到達していない。
どんな魔法を使ったとしても、4ヶ月で景気が目に見えて上昇することはありえない。

おそらくこのニュースを制作した人は、そんなことはわかりきっているだろうから、意図的に「アベノミクス」を「何か」の枠組みにはめたかったのだろう。

マスメディアのいつもながらの底の浅い手法である。

そんな短絡的な取材方法を取るから、マスメディアの稚拙な記事は、最後は政治家の揚げ足取りに行き着く。

その結果、総理大臣が1年単位で変わる。
それに合わせて、国民も堪え性がなくなって、すぐに結果を求めようとする。

たった1年で、国の指導者が変わることが、当たり前になってくる。

そして、それを異常だと思わなくなる。


しかし、総理大臣には、最低4年はその座を与えてもいいと、私は思っている。

私は、アンチ自民、アンチ保守、アンチタカ派だから、安部総理のことは気に食わないのだが、拙速に結果を求めようとは思わない。

すべての能力を出し切って、その結果の善し悪しで、指導者のことは判断すべきだ。

予算案を最低3回は上げて、景気の動向を見守るくらいの余裕がないと、日本の指導者は、いつまでたっても使い捨てのままだ。

昔の政治家は良かった、などという世迷い言は、高度成長経済の時代と安定期に入った今の経済を混同した愚か者の言い分である。

保守だろうが革新だろうが、指導者になった政治家に対しては、的確な批判はいいが、政治家の揚げ足取りだけに有権者の興味を向ける手法は、あまりに下衆過ぎて、品性を疑う。

マスメディアが幼稚だから、他人の言動の影響を受けやすい有権者も幼稚になる。

私も幼稚の範疇に入る男だが、私は、安部総理の政策を4年は我慢して見守りたいと思う。

偉そうに言うことではないが・・・・・。



話は、少々変わるが、かなり前に、安部総理が防衛大学校で演説をした。

その中で、総理が「我が国の領土・領海・領空に対する挑発が続いている。現場で起きていることは今そこにある危機だ。私は先頭に立って、国民の生命・財産、領土・領海・領空を守り抜く決意だ」と述べたという。

「今そこにある危機」

トム・クランシーの小説。

安倍総理が、その小説を読んでいたかどうかは推測するしかないが、少なくともタイトルだけは知っていたのではないか、と私は推測する。

ただ、この小説は、麻薬カルテルの存在に危機感を抱いて「今そこにある危機」と言っているので、防衛大学校の演説で中国を念頭に置いて言うことに関しては違和感はある。
が・・・「危機」ということを強調したいという安部総理の心意気は、ある程度は伝わる。

だから、そのことを批判するつもりはない。

気になったのは、このことを伝えた読売オンラインの記事である。

タイトルが「中国の挑発『危機は今そこに』…防大で首相訓示」となっていたのだ。

「今そこにある危機」が「危機は今そこに」に変わってしまっては、総理が言葉に込めた決意が薄くなってしまうのではないか、と思ったのだ。

今そこにある危機、は日本人の翻訳家と編集者が、知恵を絞ってタイトルをつけたに違いない。

この小説はハリソン・フォード主演で映画にもなっていて、そのタイトルも、そのまま「今そこにある危機」だ。

いいタイトルだと思う。

差し迫った危機感をうまく表現していると思う。


だから、それを「危機は今そこに」と変えてしまう記者の鈍感さに、私は腹が立ったのだ。

彼は、トム・クランシーの小説を知らなかったのか。

いや、たとえ、知らなかったとしても、総理大臣の言葉は、正確に伝えるべきだろう。


記者は、揚げ足取りは得意だが、自分の畑以外の分野は無知なのではないか、と意地悪なことを思ってしまった私だった。