リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

カバー曲が好きな男たち

2012-10-23 06:02:05 | オヤジの日記
大学時代の友人たちとの飲み会で、賛同を得られなかった意見。

カバー曲、あるいはカバーアルバムが流行っているが、一枚当たったからといって、次もまたカバーを出す人がいるが、あれは、どうなんだろうか。

私が、そう言うと、私以外の4人は、「俺は、カバー曲のほうが聴きやすくていいな。オリジナルは、つまらないのが多いしな」という意見が多数を占めた。

よく聴きもしないで、オリジナルはつまらない、というのは、お前らの脳が退化して、新しいものを受け入れられなくなっているからだろ。
私がそう言うと、「しかし、CDが売れていないということは、つまらないってことだろ。いい曲だったら、昔みたいに売れているさ」と反論された。

音楽配信がなかった時代と、CD以外の媒体で、誰もが音楽を持ち歩ける今を比較しても意味はない。

CDが売れる、イコール「いい歌」なら、某大人数女性グループや某大人数ダンスグループ、某大手男性アイドル事務所の歌手の歌は、みんな「いい歌」ということになる。

昔は良かった式のノスタルジーだけで、音楽の善し悪しを判断するのは、結局音楽を貶めていることになる、と俺は思うけどな。

「しかし、カバー曲が売れるってことは、それがいい歌だったからだよな」

確かに、いい歌は多いが、カバー曲は、耳に馴染んでいるから、受け入れられやすいというアドバンテージがある。
最初から聴きこまなければいけないオリジナルは、その点で不利だ。

「しかし、それでも、いい歌ならヒットするだろ」

では、「いい歌」の基準って何だ、と聞こうと思ったが、その定義は、人それぞれ違うだろうから、それはあまり意味のない問いかけのような気がした。

そこで、質問を変えて、音楽を、たとえばApple Storeやネット上でダウンロードしたことがあるか、と聞いてみた。

全員が「ない」と答えた。
「するつもりはない」と答えるやつもいた。

iPodは持っているか。
あるいはMP3プレーヤーを持っているか、と聞いたら、「そこまでして、音楽を聴きたくない」と言われた。

それが、平均的な中年サラリーマンの感覚なのかもしれない。

昔から自分の耳に馴染んでいる歌を聴いて、「ああ、いい曲だったな」「あの頃は良かったな」と思いながら、自分史を振り返る。

きっと、その瞬間だけ、彼らは音楽を感じているのだろう。

耳に馴染んだカバー曲は、そんな彼らにとって「安息を与えてくれるアイテム」の一つなのだと思う。

そんな効能があるのなら、カバー曲も悪くない、と私は考えを新たにした。

カバーだけでアルバムを埋める手法は、安易だとは思うが、受け取る側が、それに違和感を感じなければ、そのプロデュースは有効なものになる。

おそらく、カバー曲にアレルギーを持つ、私の感覚の方が、皆とずれているのだろう。


最後に友人の一人が、ダメを押すように、こう言った。

「お前は、短距離の選手だったから、短いタイムラインで刹那的に物事を受け入れるけど、俺たちは長距離の選手だ。長いタイムラインで物事を見ているんだよ。だから、昔のことも今のことも冷静に判断することができる。つまり、人間としての資質の違いだな」


なんか・・・・・妙に説得力のある分析だったので、つい頷いてしまった。




ところで、飲み会をお開きにしようとしたとき、居酒屋のスピーカーから、陰陽座の「来世邂逅」が流れてきた。

感動して、咄嗟に「おんみょうざ~」と叫んだら、口を塞がれた。


陰陽座を知らないお前らは、絶対に損していると思うぞ・・・・・。




アジア発のヒット曲

2012-10-15 06:34:38 | オヤジの日記
曲名は知らないのだが、いま英米のヒットチャートを韓国の歌手PSYが賑わしているのだという。

経済分野では、アジア地域の影響力が強いが、文化の面では、欧米の影響力は世界を凌駕している。
これは、欧米の植民地だったところに、欧米列強が文化を埋め込んだからだろう。

だから、支配されていた側のアジア地域の文化が、欧米に影響力を及ぼすことは、今まで数えるほどしかなかった。
それは、侵略する側が蹂躙するのは、土地や人民だけでなく、文化も含んでいるからではないだろうか。

今回、PSYの曲が欧米社会に広まった理由として、世界的に整備されつつあるインターネット環境があると思う。

動画を見て、自分で善し悪しを判断する。

気に入れば、何回でも再生するし、気に入らなければ見ない。
あるいは、再生回数の多さが、口コミ効果を生み、さらに関心と認知率が高くなる。

流行音楽のユーザーの主流は、労働者階級である。
そして、労働者階級のほとんどは、保守的で排他的だから、異質の音楽が入ってくることを嫌う。

日本のように、あらゆるジャンルの音楽を受け入れるという性質は、ほとんどの国が持っていない。

だが、インターネットの普及は、そこに回線さえあれば、映像を見ることができるという恩恵を与えたから、その種の「文化鎖国」が薄れつつある。

もちろん、いまだに根のところでは、保守的、排他的ではあるが、よほど異質すぎるものでなければ、受け入れられることが多くなった。

いま流行っているPSYの曲が、どのようなテイストのものかは知らない。

高校2年の娘は、かなり高度なK-POP通であるが、PSYには興味がなかった。

娘曰く「オジさんだし、何たってルックスが好みじゃない。過去に問題を起こしたことがあるから、いいイメージもない」

だから、まったく聴く気が起きないのだという。
いつも娘に薦められてK-POPを聴いている私は、だから今回だけは聴く機会がない。

自分から積極的に、YouTubeで画像を探して見ようというほどの興味もない。

ただ、アジアの歌手が、世界で認められることに関しては、単純にうれしい。

「欧米の歌手」「英語圏の歌手」ということで、すでにアドバンテージを得ているアメリカ主導のショー・ビジネスの世界は不公平である、といつも思っている。

もちろん、優れた素質を持った歌手は、欧米の方が多いと思う。
どんなに努力しても、その域に到達するのは無理、という唯一無二の才能を持ったアーティストが、欧米社会に少なからずいるというのも事実だ。

ただ、そんな神がかり的な才能を持った歌手は、全体の比率からすれば、1パーセント以下だと思う。

あとは、デビューのときに、「欧米の歌手」「英語圏の歌手」というアドバンテージを利用し、効果的なプロモートを展開して有名になった人が、ほとんどだと私は思っている。

「欧米の歌手」「英語圏の歌手」と「それ以外の言語圏の歌手」との実力差は、そのセールスの差ほど、大きくはない。


今回、PSYの曲がヒットしたことに関して、保守的、排他的な人からは、どうせ韓国特有の民族上げてのプロモーションのおかげだろ、という批判があるという。

確かに、少しは、その側面もあるかもしれないが、それだけでヒットしたのなら、他のK-POPアーティストたちの曲が、もう少しヒットしてもいいのではないか、と私は思うのだ。

韓国内では、他のアーティストも「海外でヒット」という報道をしているかもしれないが、海外チャート上位を駆け上ったのは、PSYが初めてではないだろうか(小さなジャンルのチャートでは、上位に顔を出した歌手はいると聞くが)。

PSYの曲が、ヒットするきっかけを与えたのは、民族上げてのプロモーションかもしれないが、「欧米の歌手」「英語圏の歌手」というアドバンテージを持っていない国の歌手なら、その程度のことをしても私はいいと思っている。

その方法は、決してアンフェアではない。

日本もやればいいし、中国、台湾、シンガポールだって、やっていい。


極端な言い方になるが、民族主義を拠り所にして、他人の成功を妬む人は、インターネットの深い闇に沈んでいる人だ。


たとえ不快に思っている国でも、私は相手の成功は素直に讃える人でありたい。



いま気になっていること

2012-10-03 05:47:20 | オヤジの日記
10月1日は、都民の日で、都立高校に通う高校2年の娘は、学校が休みだった。

そこで、その日の朝、娘が突然言ったのだ。

「そう言えば、『FNS歌謡祭』録っていなかったか?」

確かに録っていたような気がする。
しかし、だいぶ前のことだ。
私は消去した記憶はないが、他の人間が消去した可能性はある。

どうかなあ・・・・・。

「調べてみろ」と言われたので調べたら、「未視聴マーク」のまま、ハードディスクレコーダーに保存されていた。

見るのか?
4時間近い番組だぞ。

「じゃあ、ダイエットしよう」と娘が言った。

「まず、男性アイドル事務所の歌手は消そう。そして、大人数女性アイドルグループ、大人数ダンスグループ、演歌、懐メロ、応援ソングっぽいやつも見なくていい。あと・・・内容のないMCも飛ばそう。それでかなり見やすくなるんじゃないか」

娘にそう言われて、ダイエットを試みた。

すると、26分の番組に短縮できた。

それを聞いて、娘が言う。
「4時間近い番組が、26分か。8分の1以下だな。つまり、我々は、流行している音楽の8分の1以下の興味しかないということだな。いいのか、これで?」

十分だろう。
8分の1、興味があれば、かろうじて流行にはついていける。
決して、少なすぎるわけではない。

ネット社会には、もっと偏った嗜好を持った方々が、大勢いらっしゃる。

我々は、いたって普通だと思うぞ。


「そうか・・・・・そうは思えないが・・・・・」という娘の呟きは、聞かなかったことにする。



ところで、自宅兼仕事場では、絶えず音楽を流している。

Macに入っているiTunesで音楽を流していることが多い。
音楽があったほうが、能率が上がる気がするからだ。

しかし、ときに気まぐれで、映像を流しながら音楽を聴くこともある。

リサイクルショップで5千円で買った16インチの液晶テレビに、ハードディスクレコーダーとDVDプレーヤーを繋げて、その時の気分で適当な音楽を流す。

ハードディスクレコーダーには、CSで放映された音楽番組を録っておいて、たとえば「M-on」や「スペースシャワー」の洋楽クリップや邦楽カウントダウンなどを流す。

仕事中は、映像は見えないので、意味がないかもしれないが、iTunesの中に入っている音楽は、私好みの偏った音楽ばかりなので、聴いていて時にマンネリを感じることがある。

その点、CSで流される曲は、新しい音楽が多いので、頭が活性化される気がする。
(あくまでも「気がする」だけだが)


ただ、最近、私は、とてもあることが気になっている。

これから先は、某大手男性アイドル事務所の営業方針に疑問を感じた内容なので、某大手男性アイドル事務所のファンの方は、読み飛ばしていただきたいと思います。


邦楽のカウントダウンを聞いていて、気づいたこと。

その某大手男性アイドル事務所のミュージック・クリップだけが、短い、ということ。

大抵は、ワンコーラスで終わっている。

私は、某大手男性アイドル事務所の歌手の歌は避けて通っているので、むしろ都合がいいのだが、しかし、それでも違和感だけは残る。

なぜ彼らだけ、短いの?
他の歌手は、フル・バージョンなのに。


そこで、貧乏臭い考え方しかできない私は、一つの結論を出したのである。

某大手男性アイドル事務所は、フル・バージョンを放映したら、ファンがそれで満足して、CDを買わなくなると思っているのではないだろうか。

そう言えば、その某大手男性アイドル事務所は、インターネットでも画像を載せることを拒否し、彼らの画像がネット空間に出回ることがないように規制をかけているというのを聞いたことがある。

もしネットで画像が出回ったら、彼らが出ている雑誌が売れなくなると思っているからだろうか。
あるいは、所属歌手たちの肖像権を守ることに、必死なのか。
(ただ、これは、確かな情報ではなく、人からの伝聞なので、間違っているかもしれない)


どちらでもいいのだが、彼らだけミュージック・クリップが短いことに関して、私は、とても違和感を持っている。

本当のファンは、好きなアーティストが新曲を出したら、間違いなく買うだろう。
たとえ、放送でミュージック・クリップを全編流したとしても、本当のファンは、それとはまったく別に、純粋なファン心理で、CDを買うという行為に出るはずだ。

それくらいのことは、プロの集団である某大手男性アイドル事務所のスタッフなら、理解しているだろう。


だから、私の貧乏臭い推測は、外れていると思う。


ただ、しつこいようだが、某大人数女性アイドルグループのミュージック・クリップが全編流されているのに、某大手男性アイドル事務所のミュージック・クリップがワンコーラスだけしか流れない理由だけは、知りたい。

それは、たまたま、私が録画したカウントダウン放送だけが、そうなっているのだろうか。


無知な私は、いま、それが気になって仕方がない。