リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

牛乳と坊主と亀と

2020-05-31 05:33:01 | オヤジの日記

最近、牛乳をよく飲んでいる。

1日1リットル。

 

牛乳が余っているという報道を真に受けて、ここ3ヶ月ほど毎日飲んでいる。

その効果だと思いたいが、身長が0.2ミリ高くなった。

179.7が179.9になった。

そんなの誤差の範囲内じゃないか、と言う夢のないお方。

それは、正解かもしれない。

しかし、大学時代の私は、180.5センチあったのですよ。

それが、年を食ったら、8ミリ縮んでしまった。悔しいではありませんか。

誤差の範囲だとしても、2ミリ野比のび太のは、嬉しい。

 

私は、中学2年生までは、標準よりおチビさんだった。

しかし、安心して構えていた。私の家系は、ほぼ標準身長のつまらない系譜だったが、私の祖父だけが明治37年生まれなのに、180センチあったのだ。

当時男子の平均身長が160センチと言われていた時代に、20センチも高かった。大男ではないか。人気デュオのコブクロさんを想像しませんか。

そして、私の祖父の顔は、私にクリソツだった。猟銃を構えている写真を見て、まるで血が繋がっているみたいに似ているな、と思った。

祖母にも「おまえは、絶対大きくなる」とお墨付きをもらった。

隔世遺伝というのが、まことにあるのなら、俺はでかくなる、と確信を持っていた。

でも、中学2年になっても小さいじゃん。

 

そのとき、隔世遺伝はあてにならんかもしれん、と私は覚醒した。

背を伸ばそう、と真剣に私は考えた。

背を伸ばすなら、牛乳だよね。単純すぎるが、それしかないと思った。幸いにも中目黒の家から23メートル離れたところに、牛乳屋さんがあった。

それからは、毎日学校に行く前に牛乳をゴクゴク。帰りにもゴクゴク。ゴクゴクゴクゴクゴックシジュウゴ。

そのとき、牛乳屋さんのオバちゃんに、「あら、サトルちゃん、背を伸ばしたいの? それなら、納豆もたくさん食べるといいわよ。隣のヤマダさんちの坊や。牛乳と納豆をもりもり食べて東京都から『健康優良児』として、表彰されたんだから」と言われた。

牛乳屋さんの隣は豆腐屋さんで、納豆も売っていたのだ。私は、それを真に受けて、毎日納豆を食った。当時は、藁に包まれた納豆だった。

今考えると、完全に商売人に踊らされたアホなガキだ。

 

しかし、何が良かったのか不明だが、踊らされた結果、中学3年1年間で、14センチ身長がのび太のである。

155センチが、169センチになった。小さい方から4番目だった順番が、高い方から3番目になった。

人を追い抜く快感を陸上短距離以外で初めて味わった。

身長は、大学2年のとき、ピークの180.5センチになった。気がつけば、ほとんどの人が、私より背が低かった。

快感!

しかし、今は179.7センチ。牛乳飲んで2ミリ増えたのを喜んで何が悪い!

 

牛乳を笑うやつは、牛乳に泣くぞ。

 

ところで、瓶の牛乳を飲むとき、多くの日本人は腰に手を当てる。

あれは、日本人だけの習慣かと思ったが、むかし白骨温泉に行ったとき、風呂上がりに、白人も牛乳を飲むとき、手を腰に当てているのを見て衝撃を受けた。

万国共通じゃないか。

国立に名物の黒人がいる。彼はいつもスタンダード・プードルを従えて、スターバックスのテラスにいた。陽気な人だ。絶えず体を動かしていた。踊っていた。街ゆく人に、誰彼構わず話しかける愛すべき外人だ。

ただ、外見は黒人だが、外人ではないかもしれない。名前は「近田ボビー」などという日本的な意表をついたものである可能性もある。

その外人らしき人が、先日ペットボトルのミネラルウォーターを飲んでいた。そのとき、彼もやはり、左手を腰に当てて飲んでいたのである。

牛乳ではなかったが、飲み物を飲むとき、手を腰に当てるというのは、人類のDNAに等しく埋め込まれたものなのかもしれない。興味深い、実に興味深い。

 

だが、私はここでしらけることを言おうかと思う。

私は、手を腰に当てて牛乳を飲むことはしない。その習慣はない。

だって、中学3年のとき、朝牛乳屋さんの前で牛乳を飲むとき、左手にはカバンを持っていたからね。学校の帰りに飲むときも左手にはカバン。

大学時代の陸上部の合宿で、風呂上がりに毎回牛乳を飲んでいたが、そのときは、後輩の坊主頭に手を置いて飲んでいた。

その方が、体が安定するんですよ。湯上りの坊主頭を撫で回しながら飲む牛乳は、最高でしたね。

 

坊主頭のことですが、昔の体育会系は、たいてい「髪の毛、剃ってこいよ」というパワハラを受けることが多かった。

私は陸上部だった。中学のときはパワハラを受けなかったが、高校、大学のときは陸上部の監督からパワハラを受けた。

やーだね。

髪の毛と走ることに、何の関係があるのさ。「不潔に見えるからだよ」。坊主頭が清潔って、その根拠は何? 「髪が長いと髪の毛に汗が垂れて不潔に見えるからだ」。坊主頭だって、汗かきますけど。走って、頭に汗かかないやつは、練習サボっている証拠でしょうが。髪がある、ないとかより、大事なのは練習だよね。汗は拭けば乾くよね。毎日髪を洗っている髪あり人間とたまにしか洗わない髪なし人間では、どちらが清潔だろう? 髪の問題ではないよね。

高校1年の新人が、こんなことを言うのは勇気がいったが、監督は、仏頂面ながらも認めてくれた。

最初は、髪が長いのは私だけだったが、徐々に同類が増えて、2年終わりごろには坊主頭はいなくなった。

大学でもほぼ同じ行程を踏んで坊主頭を撲滅した。自主的に坊主頭を選択したひとは、数名いたが。

 

体育会系は、坊主頭というアナクロニズムは、いまだに根強いみたいだ。

軍隊をイメージしているのだろうか。でも今どき自衛隊員でも坊主は少ないのではないか。そんなパワハラをしたら、自衛隊に入る人がさらに減る気がしますがね。

お坊さんだって、このご時世、坊主頭は少ないと思うが。

 

一昨日、最近少し仲良くなった同じマンションに住んでいるササキさんちの中2の男の子が、いきなり坊主頭になっていた。

どしたの?

「可愛がっていた亀が死んじゃったんです。子どものころからずっとそばにいて、兄弟みたいなものだったのに。悲しくて悲しくて、亀のために何をすればいいかわからなくて、髪を剃っちゃったんです」

目には、涙が浮かんでいた。

それを見たら、思わず坊主頭を抱きしめてしまった。

 

少年、俺は、そんな君が大好きになったぞ。

可愛がっていた亀が死んで、髪を剃るなんて何て純粋なんだろう。

「でも、まわりからはアブないやつって思われているんですよね」

「この間、駅前の本屋で偶然会った担任からは、どうした? イジメにあったのかって心配されました。困っていることがあったら、正直に言うんだぞ。先生は、君の味方だって、両肩を揺すられました」

 

いい先生じゃないか。

 

「でも、その先生、学校の伝統ある『生き物係』を潰した人なんですよね」

 

少年よ、人生は、表裏一体だ。

禍福は糾える縄の如し、と言うではないか。

 

「チョットなに言ってるかわからない」

 

まあ、俺も意味がよくわかっていないんだけど。

 

 


ふたつの凶器

2020-05-27 05:39:00 | オヤジの日記

私の生活は、変わらない。

 

これからも在宅ワークだ。

得意先との仕事は、すべてパソコン内で処理できるように段取りをつけた。

浦和のドラッグストアの仕事は、週2件。土日の折り込みチラシだ。PDFで校正のやりとりをして、月曜日に校了になるようにしている。

立川のサノさんの仕事は、水曜日土曜日に3時間から4時間、パソコン内で集中的に行う。意見がまとまらないときだけ、サノさんの事務所に行く。

会社を立ち上げたばかりの中村獅童氏似の仕事は、イベント会社なので極端に減った。いま開店休業に近いが、仕事が正常に戻ってもリモートでやりましょうということで合意した。

獅童氏似にお子さんが生まれた。二人目も女の子だった。バンザーイ(パパに似ていないことを祈る)。

 

顔デカ社長の建設会社ともパソコン内で、まずやりましょうということになった。顔デカ社長の家にパソコンがなかったので、社員が会社からパソコンを持ってきて、すべての設定をし、基本的な操作を教えた。それで一応パソコン内で会話ができるようになった。先週の金曜日にパソコンで2人会議をした。画面でも顔のデカさが際立っていますな。

東京中央区新川の会社の仕事もパソコンで解決できるようにした。

ときどき仕事をシェアする人類史上最も馬に激似のお馬さんともリモートでやり取りする。

私の大恩人である元武蔵野のアパートのオーナー。オーナーは他に杉並に駐車場、美容室、理髪店、八百屋さんを持っていた。その中で美容室、理髪店、八百屋さんの仕事をいただいている。70歳を過ぎたオーナーは、最近、娘さんの手ほどきを受けて、パソコンが使えるようになった。パソコンで段取りができるようになった。駱駝ね。蟻が鯛ね。

 

テクニカルイラストの達人・アホのイナバ君からいただく年3回の同人誌の仕事は、原稿は郵送でもらい、そのあとのやりとりはPDFということに決まった。

毎回、ご老人の何人かがサボって原稿を書かないときがあるが、そのときは電話で要点を聞いて、私が代筆する。少し面倒臭いが、イナバ君が、「Mさん、同人誌のメンバーの1人が大地主なんですよ。報酬は馬積みしてくれますからご安心を」といつも言ってくれる。

ありがたいね。でも馬積みではなくて上積みだから。馬を積まれても俺はちっとも嬉しくない。ヒヒーン!

 

自粛期間中も、仕事はそれなりにはかどっていた。印刷屋さんの仕上がりが1日遅れることはたまにあったが、あらかじめ見越していたので、死苦汁しくじることはなかった。

ヘボな私としては、よくやった方だと思う。

これからも気を抜くことなく鼻毛を抜きながら、引きこもり生活を続けることにしよう。

ところで、引きこもりが続いているから、ヒゲを剃るのが面倒臭くなった。もう2週間ヒゲを剃っていない。

俺って、ヒゲが伸びると貧相だな。ヒヒーン、そう?

 

解除されても、コロナは、そこにいる。

見えない「死の使者」は、まだ衰えを知らない。

おそらく世界中の半数以上の人が免疫を持たなければ、人から人への感染は止まらないだろう。

人に伝染しなければ、ウイルスは増殖しない。

そうなれば、おそらく人類の勝ちだ。

それが、どれほどの未来かはわからないが、そんな日が来ることを祈るしかない。

 

 

コロナと全く性質は違うが、怖いもの。

 

誹謗中傷。

 

目に見えない敵は、怖い。

しかも、その敵は、攻撃性と言葉の暴力性を兼ね備えているのだ。

まるで、ステルス機だ。

最初から殺す気で攻撃するわけではないだろう。しかし、四方八方から凶器が飛んできたら、受ける側は、心が壊れる。

この攻撃この暴力は、いつ終わるのだろう、と考えたら、生活のすべてが恐怖に支配されてしまう。

普段冷静な人でも、身体中にトゲを刺されたら、まるで自分がトゲに操られている感覚になるだろう。

 

たとえば、面と向かって人に「死ね」「消えろ」「殺す」などと言える人はいない。それを言える人は、精神科で診てもらったほうがいい。間違いなく性格破綻者だ。

そして、面と向かって言えないことでも、SNSだけでは言える、という人もとても臆病な性格破綻者だ。

ツイッターは情報発信のためのアイテムだ。

顔を隠して、薄汚れた凶器で人を攻撃し、自分の空っぽの頭で生まれた刹那的な言葉を暴力に使う道具ではない。

性格破綻者はきっと、自分が人から言われて心がボロボロになる言葉があることを想像することができないのだろう。

つまり、他者の側に思いがよらない。自分の感情だけを優先する。

かわいそうだね。

 

でも、あんたらが、かわいそうなのは、いいんだ。

 

あんたらは、一生かわいそうなままでいいから、あんたらのかわいそうな人生に、他人を巻き込むな。ひとりで「かわいそう」を抱きしめていてくれ。

 

ツイッターは友だちかい?

友だちだと思っているなら、ツイッターを正しく使ってくれ。

友だちだと思っていないなら、ツイッターがかわいそうだから、やめてくれ。

 

言っても無駄だと思いながらも、とりあえず言ってみました。

 

素人意見ですが、ツイッターの実名登録を義務付けることは、できないのだろうか。

 

 

話は、いつも通り大きく変わって、明智光秀の時代にツイッターがあったら、本能寺の変の前に、彼はなんと呟いたのかな、というお話。

ときはいま 雨(天)が下しる 五月かな(おいら、これから天下取っちゃうもんね)

それに対して、織田信長や徳川家康、豊臣秀吉、細川幽斎は、なんとリプライしたのだろう。

信長は「是非もなし(仕方なかっぺ)」、家康は「ウンコ漏らしそう」、秀吉は「ウンが回ってきた」、幽斎藤孝は「もう、おまえなんか友だちじゃないもんね」というところか。

 

歴史は、パズルだよね。だから興味深い。

 

 

それに対して、コロナとツイッターは凶器だからね。そして、狂気とも言える。

 

 


マツ反省会

2020-05-24 05:30:06 | オヤジの日記

どーでもいいことだが、若いころ陸上短距離をしていたのにも関わらず、20歳過ぎてから不整脈が持病になった。

 

医師によると、悪質なものではないという。だから、走ることは続けたし、今もランニングは続けている。

ただ歳を食った昨今、年に一回か二回、たくちらみ(たちくらみ?)による失神が発生するようになった。時間にすれば0コンマ5秒程度のものだが、ときに、家ですっ倒れることもある(一度、朝トイレで失神して便器で腿を強く打った。2週間ほど腿が腫れ、左足全体が内出血で赤くなった)。

それって、危なくて危険が険しいのではないか、と思い主治医に相談した。

心電図問題なし。MRI問題なし。CT検査問題なし、BMI標準よりかなり低め。血圧正常。顔面の作りグッド。頭髪白髪6割。貧乏ゆすり最近増加。

 

結果、処方されたのは、「念のため、血栓のできにくい薬を出しましょうか。狭心症、脳梗塞予防のためです」というお薬だった。

ありがたいお薬をいたいただいた。1日1錠。

しかし、飲むのを忘れてしまうんですよね。2日連続で飲み忘れたなんてことは、ざらです。

こういうとき、たとえばですね、薬を飲み忘れない薬というのを処方していただけたら、ありがたいのですが。

「医者は、ドラえもんじゃねえ!」

ごもっともです。

反省中。

 

たとえば、冷蔵庫を開けたとして、え? 俺いま何をしようとして冷蔵庫を開けたんだ、ということはございませんか。

最近の私は、冷蔵庫前で固まることが多いです。冷蔵庫前に限らず、着替えている最中に、俺はいま着替えようとしているけど、どこに行くために着替えてるの? ということもたまにある。

ボケたか、オレ?

 

私の読書生活に、BOOKOFFは欠かせない。ほとんどがBOOKOFFで100円コーナーに並んだ文庫本だ。黄ばんでいたっていい。内容は変わらないのだから。最近は、ハズキルーペで読む。トホホ・・・。

10冊選んで買って帰る。しかし、家に帰ると悲劇が待っているのだ。

ありゃあ、この本、家にあったじゃん! また買っちまったよー。もももももったいない。

反省中。

 

たとえば、キッチンに立って、自分が何をしたいか迷子になることって、ありませんか。

米を研ぎにきた? いやいや。まな板と包丁? いやいや。ラップを取りに来た? いやいや。電子レンジで何かをチン? いやいや。ティファールでお湯沸かす? いやいや。なんも思い出せねえ。

反省中。

 

銀行に行こうと思って、駅に向かって歩いていたとき、突然息苦しくなった。ヤバイぞ、これはヤバイやつではないかい? 立ち止まって深呼吸をした。空を見上げた。灰色の雲がのしかかってくるようで怖かった。

ファミリーマートまで来たとき、気持ち悪くて戻しそうになった。

手を口に当てたら、何か違和感があった。マスクだよ。マスクが明らかに変。

確かめたら、違う種類のマスクを二枚重ねしていた。

反省中。

 

昨日の朝、娘に言った。

昨日、スーパーに行ったら、ソーシャルディスタンスを守らないジジイがいたんだよ。レジの前には、線が引かれて、そこに立つように指示されていて、みなそれを守っていたんだが、そのジジイはマスクもせずに、私の30センチ後ろで待っていたんだよね、レジのおばちゃんに目配せして、このジジイをなんとかして、というサインを送ったんだけど、おばちゃん、無視だったね。

「おまえ、昨日の夜も同じこと言ってたぞ。物忘れオヤジに成り下がったか」

おや、そうですかい? 覚えてないなあ。

金曜日の朝はタマネギとスナップエンドウのマヨネーズ和えトースト、昼はナポリタン丼、夜は麻婆豆腐を作った。

土曜日の朝は豆腐とシラスのポン酢和えとご飯、昼はじゃがいもピザ、夜はニンジンとタマネギのすりおろしカレー。

ほら、食ったものはしっかり覚えているぜ。物忘れオヤジじゃないもんね。

でも反省中。

 

ところで、昨日、我が愛猫セキトリが逝って2週間が過ぎた。セキトリのミニ祭壇を豪華に花で飾ってセキトリを追悼しようと思った。

金曜日、駅前の花屋さんに行った。ヨメが立川の花屋さんでパートをしているから、ヨメに頼んでもよかったが、セキトリのことを人に任せるのはダメダメよなので、自分で買いに行った。

花屋さんに行って、セキトリのことを思ったら、心がオーバーフローしてしまって何も考えられなくなった。

立ち尽くした。

店員さんから見たら、「なんじゃ、こいつは」というところだろうが、そういう人がたまにいるのか、ありがたいことに放っておいてくれた。

1分20秒で我に帰った放心オヤジは、一番先に目に入ったミニひまわりを20本買い占めた。

ひまわりは買い占めたっていいですよね。

ひまわりで口を覆うわけではないし、ケツを拭くわけでもない。ひまわりで消毒はしない。これで文句言われたら、俺はひまわりを頭に刺して、鉢植えオヤジになるぞ。

 

セキトリ、祭壇が華やかになったね。

 

でも・・・・・セキトリ、君にひまわりは似合わなかったかもな。

「オワンオワンダニャー!(俺は、ラベンダーが好きなんじゃ!)」って言いそうだ。

反省中。

 

セキトリ、気になることがあったら、出てきてくれていいんだよ。

バカなお父さんのことが心配だろ?

お父さんは、いつでも待ってるから。

 


アベノ悪口

2020-05-20 06:06:02 | オヤジの日記

俺たちはな、国のトップであるあんたに頼るしかないんだよ。

 

私の息子は、1ヶ月に1回、吉祥寺のクリニックで受診していた。

第2か第3の木曜日夕方が多い。

だいぶ前からテレワークの息子は、約1ヶ月ぶりに国立以外の土地に足を踏み入れた。久しぶりの中央線上りは先月と比べて半分くらいの乗客しかいなかったという。

とは言っても、ソーシャルディスタンスを守れるほどの空き具合ではない。

驚いたのは、吉祥寺だった。先月より倍近い人混みだったという。緊急事態宣言は、吉祥寺だけ解除されたのか。

怖くなった息子は吉祥寺駅から200メートルほど離れたクリニックに早足で駆け込んだ。診療が終わったあとも早足で吉祥寺駅まで戻った。

吉祥寺駅の下りホームで、息子の耳にある会話が入ってきた。

若者2人の会話だ。男ふたり。

「ひでえな、平日なのに、あの混雑はなんだよ。緊急事態宣言中だろ、俺、怖くなったぜ」

世の中には、私も含めて、自分目線でしか物事を捉えられない人がたくさんいる。

あんたらも宣言中なのに、吉祥寺に行ったんですよね。

 

息子は、心の中で呟いた。

「おまえらも同類だよな」

 

まあ、皆さん今まで我慢してきましたからね。アイホエール(めくじら)たてるのも生真面目すぎて、俺は気が滅入るなあ。

私は、もともと外と人が嫌いだから、いくらでも家にこもっていられる。しかし、人混みの好きなウォーリー的な人には苦痛だろう。ウォーリーは人に紛れてないと存在価値がないですからね。すぐに見つかる。

寂しがり屋のウォーリー。

そんな人は、パソコン画面ではダメなのかな。吉祥寺がちょうどいいのかな。許してあげてください。

我慢している人には、ご褒美を。我慢できない人には・・・ホニャララ。

 

ところで、先週日曜日、近所のスーパーに行ったら、小麦粉類とパスタ、パスタソースが、驚くほど品薄だったんですよね。

それを見た私の頭に浮かんだこと。

また、バカがデマを飛ばして、世の中を混乱させやがったな。そして、それを真に受けて、誰かが買い占めやがったな。

詳しい事情を私は知らない。海外からの小麦粉の輸入が減るというのなら小麦粉の総量が減るから、この場合の品薄はわかる。しかし、いきなり品薄になるというのは、何か意図的なものを感じる。

いったい、誰が小麦粉やパスタを抱え込んでいるのだろう。

お好み焼き、たこ焼き、天ぷら好きが自粛中に突然増えたのだろうか。毎日粉もんを食う人が劇的に増えたのか。ご飯よりもパスタ、うどん、タコ焼きがいいぜよ、という日本人増殖中?

パスタはともかく小麦粉って意外と日持ちしないものなんですよ。ダニも環境によってはかなり発生しますしね。場合によっては、ダニを飼うために小麦粉をストックしているようなもんです。

我が家では、小麦粉をまとめ買いはしない。小麦粉を買って開けたら、すぐ冷蔵庫に保存する。それでもダニはいるかもしれないが、ダニの増殖は抑えられる(と思う)。

ダニに気をつけてくださいね。

 

ここで、また話は変わって、検察庁法の話題ですが、興味のない方とアベノ信者の方はご遠慮下さい。

アベノさんは、具体的なことを言わない。「私に責任があります」というが、責任を取った形跡が一度もない。

モリカケ問題から始まって、桜を見る会まで強引に幕引きをしただけである。「逃げるが勝ち」という責任の取り方だ。アベノ信者は、その強引な逃げっぷりに「頼もしさ」を感じているのかもしれない。

検察庁法の改悪を強引に進めているその姿も「頼もしく」見えるのかな。

 

ただ、今回は逃げきれなかった。アベノさんの誤算。それは、最初ツイッターを軽く見て「世論」だと思わなかったこと。

そして、有名人が参戦して積極的にツイートしたことに、感情的に反発した人たちがいつもながらの手法で、有名人たちを攻撃したことで、話が大きくなった。

炎上騒ぎさえ起こさなければ、あるいは、改正反対派とアベノ信者との対立がなければ、アベノさんは、いつものように強行突破しただろう。しかし、予期せぬことに、ツイッター内の対立が世論を作ってしまった。アベノ信者の余計なエネルギーが飽和状態を起こした。

ツイッターがアベノさんを逃げさせなかったのは、新しい現象だ。

ツイッターの印象がかわった。ツイッターは人とのコミュニケーションを円滑に取れるという点で、いいツールだと思う。

今回は伝達がうまくいった例だと思う。

しかし、あくまでも私の感想だが、それを他者を攻撃する材料に使う人が多く、さらに愉快犯的にデマや嘘をばらまく道具に使っている人も現状かなりいる。

どんな優秀な道具でも、使う人間がヘボだったら、道具としての意味をなさない。

目立っている人はなんでも叩くって、あんたらは週刊文春ジュニアか。

 

私も実はツイッターの使い方を間違っている。

アベノ政権の悪口が多いのだ。これは、いけない。反省しなければ。

 

 

終わりに、今回の私の感想。興味ない方はすっ飛ばしてください。

検察庁法を公務員の定年延長と一括りにする理由がわからない。ニュースサイトを見ると、アベノさんに近いと言われるクロカワケンジチョーの定年を延長すれば、アベノさんが検察を把握できるから、というまことしやかなストーリーが展開されている。

その真偽はわからない。アベノさんとモリホーソーが本当のことを言うわけがないからだ。

アベノさんは悪くない。アベノさんは知らないうちに政争に巻き込まれただけだ、というアベノ信者の主張もある。

それは誰かさんの検証に任せましょう。

検事は、確かに公務員です。しかし、一般の公務員とはあきらかに立つ位置が違う。

司法立法行政三権に睨みを利かすのが検察の仕事だ。真っ当な検事が、その仕事を放棄するとは、私には思えない。

矜持のないアベノ政権なら仕事放棄は当たり前かもしれないが、私は検察庁は、矜恃を持って仕事に関わっていると信じている。

政治家の行き過ぎた私利私欲をコントロールできるのは、検察だけだ。

定年延長は余計なことだが、政治的なしがらみを蹴散らして、検察の方には、任期満了まで政治に睨みを利かせていただきたいと思っている。

矜恃を持った検事さんは、定年延長なんかいらねえだろうよ! 検事長OBさんたちの意見書は救いだよね。

ペコリ90度のお辞儀。

 

ところで、アベノさんの言う「国民の皆さま」の「国民」て誰のこと?

彼の目には誰が見えているの?

一緒に、アベノさんとアベノ夫人と桜を見る人たちのことかな。

 

 

さて、朝メシにタケノコの炊き込みご飯とタケノコとカマボコの茶碗蒸しを作ったりしましょうか。

 

そういう、ささやかなことに喜びを感じる国民がいることに、あんたはゼッタイに絶望的に気づいていないよね。

 

でも、マスクはありがとうね。一生使わないけど。

 


つるとんたん

2020-05-17 05:50:00 | オヤジの日記

土曜日、立川の得意先に行こうとマンションの駐輪場に降りた。

 

2月ごろからの現象だが、私が駐輪場に行くと、一羽の鳥が舞い降りてくるようになった。

おそらく、ハクセキレイだと思う。たまにツピーツピーと鳴きながら、私のまわりをテケテケテケテケと歩き回るのである。

まさかとは思うが、私を認識している?

私の記憶では、ハクセキレイを助けたことはない。鶴は助けたことがあるが、恩返しの途中で「のぞき」をした結果、鶴にボコボコにされた。

つるとんたん。

むかし「酸辣湯のおうどん」を新宿のつるとんたんで一度だけ食ったことがある。そういえば、そのとき料理を運んで来てくれた店の人が、鶴っぽい顔をしていたような気がする。

あの鶴が、ハクセキレイになって登場したのか。奇遇だな。

オレ、頭だいじょうぶか?

 

ハクセキレイだけど、「つるとんたん」って名前つけちゃったんだよね。

つるとんたんは、私のまわりをテケテケテケテケ回るのさ。そして、私が自転車を漕ぎ出すと、同じ方向に飛んでいくのだ。

それ以上、追いかけてくることはないが、それが最近の儀式のようになっていた。

昨日の土曜日も、つるとんたんのお見送りを受けて、雨の中、自転車でお隣の立川市に行ってきた。片道15分くらい鹿かからないから、大した運動量ではないが、自転車で風を切るのは気持ちいいものだ。

 

雨風を切って行った先は、2年ほど前からの付き合いの同業者だ。

毎週1回から2回仕事をいただくつゆだく(私が作る牛丼はつゆだくだくだグダグダ)。

仕事は、企業が募集する懸賞ハガキの企画とデザインだ。スーパーの入り口などに置いてある目立たない広告だ。

目立たないが、需要はかなりあるらしい。サノさんは、これを6年続けていた。景気に関係なく、安定的に仕事が入ってくるという羨ましい状態だ。

しかし、その状態が4年も続けば、パンクしてしまいますよ。4年間、休みが1日もなかったんですから。

そこで、2年前、「一人じゃもう追い付かん」とデザインの部分を私に丸投げしたのだ。

投げられた球は、最初は重かったが、慣れてみるとパターンが決まっているから駱駝った。馬い仕事だった。意外と丹頂な仕事と言える鴨。

 

サノさんの事務所は1ヶ月以上前から応接セットが異様な景色をしていた。

応接セットのテーブルの真ん中にガラスの衝立が置いてあるのだ。高さは111センチあると見た。

普通に見て、新型コロナ対策でしょうね。窓という窓は全部開いているし、部屋の隅にはでかい空気清浄機があった。でかい声を出さなくていいように、テーブルに小さなマイクとスピーカーまで置いてあった。

前々回来たときはテーブルの上に冷たい缶コーヒーが置いてあったが、私は、温かいコーヒーしか飲めないという面倒くさい男だ。次回からは、自分で爺さんがホットコーヒーを持ー参した(えーと、爺さんというのは自分を卑下しただけですので・・・どうでもいいか)。

テーブルの端には、小さな木の籠があって、マスクが入っていた。「そのマスクを使ってね」ということらしい。見るからに医療用の高機能マスクですよ。

聞くと、サノさんの妹さんが、仙台の医療器具販売会社に勤めていて、500枚のマスクを送ってきたらしい。

前々回来たとき、「Mさん、一箱持って帰ってくださいよ」というありがたいことを言ってくれたが、お断りした。

我が家では、全員が風邪予防と花粉症予防のため、年が明けてから大量のマスクをストックしていた(買い占め?  結果的にそうなるのかな。すみませんでした)。丁寧に使えば7月までは保つ計算だ。

ただ、そのとき少しだけご好意に甘えた。マスクを2枚いただいて、それを洗いながら交互に使った。

2週間保ちました。普通のマスクよりは耐久性はいいようだ。でも、少ーしだけ息苦しいかも。それだけ性能がいいということでしょうね。

ちなみに、サノさんは、医療用のフェイスシールドをしていた。これも妹さんにもらったようだ。

 

今回の仕事は、3件。うまい具合にパターンにハマってくれたので、2時間半程度で校了になった。

そのあとは雑談。

野球大好きのサノさんの口は「野球のこと、喋りてえよー」という形をしていた。

しかし、サノさんは、私が野球に全く興味がないことを知っていた。でも、サノさんの口がムズムズズムズムしているのがわかった。

野球大好きサノさんの口。仕方ない。付き合ってあげますか。

やき・・・・・。

サノさんが嬉々とした顔で、身を乗り出した。

焼きおにぎりは、カツオ出汁をとことん米に染み込ませないと美味しくないですよね。

おや? 脱力した?

やき・・・・・。

おっ、という顔でまた身を乗り出した。

焼き鳥屋さんは、こんな時期ですから大変でしょうね。昔はたまに新宿靖国通りの裏にある焼き鳥屋さんに行ったものですよ。あの店、やってるのかなあ、また食ってみたいなあ。焼き加減とタレが絶妙でした。

あからさまに、眉をしかめましたね。焼きおにぎりと焼き鳥の話題はお嫌いですかい?. では・・・。

 

やき・・・・・・・・ゅうは、今年はダメですかね。

 

サノさんは、え? という顔で首をかしげた。

プロ野球、高校野球、今年はどうなんですかね。

リアクションが薄いな。やめようか、この話題。

「ああ、ああ、プロやややや野球は、開催される可能性は、まだ残っているようですよ」

サノさんの口がパクパクパックマンになっていた。

高校野球は、中止ですか。

「おそらく」

一応、20分程度話に付き合ったが、私には理解不能の話でした。高校野球の有力校を並べられても、それはどこかの方言ですかとしか言えない。

プロ野球に、セリーグとパリーグがあるのは知っているけど、ソフトバンクがどこにあるか知らないし、楽天がどこにあるかも知らないのですよ。

広島や中日、阪神は地名が入っているから、わかりやすい。地名が入っているって、いいですよね。プロスポーツの基本じゃないですか。

私がそういうと、サノさんが「いやいや、Mさん、ほとんどの球団名には地名が入っているんですよ」と言った。

知らんがな。

 

こういうどうでもいい会話は疲れるので、さっさと帰ろうと思った。

立ち上がったとき、サノさんの後ろからヌッと女性が現れた。

その女性がフェイスシールドの中で言った。「いつも彼がお世話になっています。わたし、トマトの栽培が趣味なんです。もしよかったら、お持ち帰りいただけませんか」

色とりどり、大きさも様々なトマトが大きめのエコバッグに詰められていた。

それは、ありがたくいただきますが、私が驚いたのが、その見た目のルックスの容姿だった。

モデルのSIHOさんをまるでフィギュアにしたような非現実的な健康美人。

奥様ですか。奥様ですよねえ。

「いや、藉は入れていないんですよ。同居もしていないし」とサノさんが、頭をかきながら照れた。

「私は山梨に住んでいて、トマトの栽培をしているんです」とSIHO人形さん。

美人だなあ。羨ましいなあ。山梨の畑を掘り返したら、こんな美人が採れるのだろうか。1度スコップ握って山梨に行ってみようかな。抱きしめたいなあ(変態だね)。

 

SIHO人形さんに玄関で見送られた。

サノさんは、私が自転車を停めた場所までついてきた。

フェイスシールドで、でかい顔を覆ったサノさんが、1.5メートル離れた位置で言った。

「彼女、何歳だと思いますか」

(雨合羽を着ながら)クイズですか。まあ、普通に見たら、20代後半から30代前半ですよね。でも、ここは意表をついて45歳というヤケクソの見方もできますね。

私がそう言ったら、サノさんが大きな仕草で、両手を叩いた。

「さすがMさん、大正解です。今年、45になるんですよ、彼女」

 

ヤケクソで、ビックリ!

 

そのとき、ツピーツピーと控え目に鳴きながら自転車の周りをテケテケと回っている謎の小鳥を見た。

つるとんたん。

本当に君は、つるとんたんか。ついてきたんか。

 

 

SIHO人形さんとつるとんたんは、私にとって、いま最大の謎だ。