リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

お調子もの

2011-06-10 06:13:42 | オヤジの日記
私は、ひねくれものなので、菅首相には、4年でも5年でもやっていただきたいと思っている。

この国のマスメディアも有権者も、学習能力がない。
毎年毎年、首相が変わったって、日本は変わらないことを、そろそろ学習すべきだ。

小泉以降、首相がコロコロ変わったのは、マスメディアが、あの程度の口先男が「リーダーシップを持つ有能な首相」という誤ったイメージを国民に刷り込んだからだ。

特に讀賣新聞が。

マスメディアを巧みに操るパフォーマンスだけの男が、有能と評価されたら、パフォーマンスの下手な安倍晋三、福田康夫、麻生太郎は、みんな無能に思えるだろう。

お調子もので、自分を大きく見せることに熱心な人が有能なら、お調子ものでない政治家は、みな無能になる。

中曽根康弘などもリーダーシップがあると言われていたが、新聞界のお調子ものである読売新聞のフォローあるいはバックアップがなければ、早々に田中派に潰されていただろう。
中曽根は、お調子ものの最強メディアを後ろ盾にして、アメリカと強い絆を作った。
アメリカから、防衛費をもっと上げろと要求されたら、教師の言葉を素直に聞く小学1年生のように、従順に要求を飲んだ。
私の感覚では、それは「有能」ではなく「木偶の坊」だ。

しかし、讀賣さまが付いているから、彼は日本国の今と未来を憂える「志士」のような扱いを受けた。

小泉は、読売のバックアップは少なかったが、派閥が、特に旧田中派が弱体化したことが幸いだった。
「自民党をぶっ壊す」と息巻いていたが、ぶっ壊れる寸前の旧田中派を相手にしていたら、彼にぶっ壊す力が無くても、旧田中派が勝手にぶっ壊れるのは、目に見えていた。

実際、旧田中派は、断末魔の叫びを上げていたのだから。
そして、本当に自民党は、ほぼぶっ壊れたし。

お調子ものの中曽根と小泉。

しかし、お調子ものでない、安倍、福田、麻生。
マスメディアは、彼らに、小泉並みのお調子ものぶりを要求したが、小泉ではない彼らは、当たり前のことだが、自分の方針を貫いた。

マスメディアにコントロールされた有権者は、「お調子もの・小泉方式」こそが、一流だと錯覚し、見当違いの不満を溜め込み、次々と不支持を表明した。

こうして、お調子もの・小泉が作った自民党は、対極のお調子ものである朝日新聞の密かなる支援を受けた民主党に破れ、政権を失った。

しかし、政権が変わっても、小泉方式に染まったマスメディアと有権者は、ずっとお調子ものを追い求めている。

鳩山は、宇宙人だから、除外してもいいと思うが、融通のきかない正攻法で「自民党を攻撃し続けた男」である菅にも、お調子ものの方式を求めている。
(自民党を攻撃し続けたせいで、いま国の最大の危機に、菅は自民党と公明党の逆恨みを受け、国会運営がしにくくなっている。要するに子どもの嫌がらせみたいなものだ。)


誰もが、小泉のように軽薄なお調子ものになれると思うのは、間違いだ。


だから、私は、その喜劇のような連鎖を、菅首相に断ち切ってもらいたいのだ。

安倍晋三から続いたネガティブなマスメディアのキャンペーンを断ち切らないと、来年もまた、首相が変わることになる。


そんな日本を、世界は、どう思うだろうか。