リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

自民党の未来は明るい

2013-07-28 09:47:02 | オヤジの日記
参議院選挙が自民党の勝利に終わった。

子どもの頃からアンチ自民の私としては、この結果は面白くないところだが、衆参のねじれがなくなって、政治経済がある程度安定するのなら、それは悪いことではない。

そもそもこの不安定さの起源は、自民党が一年ごとに総理大臣を代えたことに始まる。

安倍氏、福田氏、麻生氏。

その不安定さを衝かれて、野党時代から政治センスのない発言を繰り返していた鳩山由紀夫氏が党首の民主党に政権を奪われたことは、結果論ではあるが、自民党に取って幸運だったかもしれない。

政治センスのない党首を、自分では政治センスがあると思い込んでいる小沢一郎氏が操ろうとするという全く政治センスのない方式が、巧くいくはずがないのは当然のこと。


民主政権が、スーパーで売っている安い打ち上げ花火的な軽いブームで終わったことで、自民党は大きな努力もせずに、時のヒーローとして帰ってきた。

簡単に表現すると、素人政治集団を、「玄人の振りが上手い」政治集団が凌駕したということだろうか。

今の状況を見ると、民主党政権の3年半は、自民党と安倍氏をヒーローにするためだけのものだった、との考えは、うがち過ぎか。


ところで、投票率。
(話がいきなり飛ぶのは、私がこの文章を整理しきれていないからだ)

今回も低かったようだ。
自民党が大勝したときは、小泉氏の「郵政解散選挙」の時を除いて、低投票率が多い。


ここで、選挙の議席は、投票数を本当に繁栄しているだろうかという疑問を提示したい。

これは、参議院選挙ではなく衆議院選挙の得票のサンプルだ。
(参議院選挙に関しては、まだ詳しい得票数が出ていないので)

自民党が大敗した45回衆議院選挙の自民党の小選挙区での得票数は、2730万、比例は、1881万票だった。
そして、昨年末、自民党が大勝した46回衆議院選挙の自民党得票数は、2564万、比例は、1662万票だった。

得票数が減っているのに、大勝しているのである。

ちなみに、民主党の場合は、小選挙区が、3347万から1360万に減少。比例は、2984万が962万票に減少。

つまり、極めて単純な分析だが、自民党は勝っても負けても得票数が大きく変わることはないが、民主党は、得票数の振れ幅が、選挙によって極めて大きいということになる。
つまり、自民党の支持層は、民主党やその他の政党より、ブレが少ないのだと思う。

自民党は、大敗したときよりも得票数を200万近く減らしているにもかかわらず「勝った」のは、投票率のマジックが、自民党に味方したからだろう。
つまり、低投票率の場合、「持ち票(基礎票)」が安定している党が、議席を獲得する可能性が高くなる。

それが、長期政権の強みだ。

要するに、ブランド力。

「アベノミクス」などという言葉も、そのブランド力があるから自民党シンパのメディアや政治、経済評論家がリピートして、無駄にしつこいコマーシャルのように、徐々に浸透していった。

ただ、その効果、その結果は、2~3年後になってみないと評価できない。
7ヶ月や8ヶ月で、政策の効果が実現するなら、今までの停滞した20年は何だったのか、ということになる。

だから、私は、その評価を知るために、安倍氏には、できるだけ長期政権を築いていただきたいと思う。
短気にならずに、韓中と上手に渉り合いつつ、北朝鮮を土俵際まで追いつめて、アジアを牽引するリーダーになっていただきたいと思う。

そして、マスメディアも幼稚で姑息な「揚げ足取り」はやめて、政策に関して、大人の論評をしていただきたいと思う。


ここで、投票率の話に戻る。

20代の若者の投票率が、毎回低いことは、昔から指摘されてきた。
特別、政治に無関心な層。

言いがかりかもしれないが、私は、20代の政治無関心の原因は、自民党にあると思っている。

彼らの中には、若者たちは自民党に批判的である、という思い込みがあるように思われる。
既成政党、とりわけ長期政権を築いた自民党に対して、若者はアレルギーを持っていると思って、むしろ若者が政治に関心を持たないように仕向けているのではないか、と私は勘ぐっているのである。

どこの国も、教育、あるいは洗脳の度合いによって違うが、多くは、年輩の方たちは保守的、若者たちはリベラル、という図式を持っている。

その若者たちに、政治に関心を持たれたら、自民党の長期政権は瓦解する。
自民党の長老たちは、そう思って、若者の投票率を上げることに怠惰だったのではないか。

しかし、実は日本の若者たちは、意外と保守的なのではないか、と私は思っている。

極端なサンプルだが、我が家に遊びにくる高校3年の娘のお友だち6人に話を聞くと、全員が自民党のファンなのである(支持者というよりファンという感覚)。

「安倍ちゃん、ヤバ~い!」

そして、詳しく聞くと、彼女たちの親も自民党の支持者だという。
支持は、受け継がれるものらしいのだ。

ただ、彼女たちは、他の政党のことは、ほとんど知らない。
民主党、公明党。
共産党に至っては、全くその存在を知らなかった子が多くいた。
(ジャイアンツ・ファンが、ジャイアンツの選手のことしか知らないのと同じ?)

民主党も「自由民主党」の一部だと思っている子がいた。

政治に無関心だからといって、自民党を支持しないわけではない。
むしろ、世襲で、盲目的にファンになるということもあり得るのだ。

選挙権を持ったら、自民党に投票するの? と私が聞くと、「投票は面倒くさい。絶対に行かないと思う。でも、入れるんだったら自民党」と彼女たちは言う。

たった6人のサンプルで断じるのは気が引けるが、自民党は若者を恐れることはないと思う。
彼らをうまく誘導すれば、その票の半分以上は自民党に流れるのではないか。

政治に無関心だからこそ、ブランドに弱いということもある。
その層を取り込めば、自民党はこれからも安泰だ。

アンチ自民の私としては、その現象は面白くないが、私がもし自民党の長老だったら、ブランドに盲目的なファン層を開拓しようとするだろう。


そうすれば、自民党の未来は明るいはずだ。



オワコン

2013-07-21 06:19:00 | オヤジの日記
ネット造語だと思うが、「オワコン」というのがあるようだ。

流行っているか流行っていないかは知らない。

言葉の構造からすると「終わった」という言葉と何か「コン」の付く略語が合わさったものだろう。

ネットで調べれば簡単にわかるのだが、どうせ人を馬鹿にした言葉だろう。
詳しい意味を知っても使う気はないから調べないようにしている。


昨日、中央線武蔵境駅前のスターバックスで、パソコンを広げて仕事をしていた。
そのとき、隣の席の男が、携帯で通話をしている声が聞こえた。

それほど大きな声ではなかったが、近くだったので何となく聞こえた。
その男が、電話をかけ終わって、同席した部下らしい男に言ったのである。

「うちの会社ももう『オワコン』だな! トーイチさん(と聞こえた)の仕事、取られたようだぞ」
年齢は、35~40前半くらいだろうか。
ジロジロ見るのは失礼なので、ボヤーっと見た印象である。

その年齢で「オワコン」という言葉が使われたのが意外だった。
てっきり若者言葉だと思っていたからだ。

部下と思われる人は、おそらく20代後半。
「そうですか、トーイチさんのを取られたのは痛いですね」と比較的冷静に答えていた。

「オワコン、オワコン!」
ヤケ気味の響きを漂わせて、男が指でテーブルを叩いた。

「あーっ、本当にオワコンだぜ。俺たち、本気で転職を考えなきゃいけないな」

舌打ちまじりに男が言ったが、部下は同調しなかった。

「でも、まだ絶体絶命というわけではありませんよ。●●●(聞き取れなかった)のプロジェクトが取れれば、希望はあります」
部下が、なだめた。

「あんなのトーイチの半分以下だろ。それこそ焼け石に水だ。オワコンなんだよ! うちは」
マイナス思考の上司のようだ。

まあ、しかし、俺には関係のないことだから、と思って仕事に集中しようとした。

そのとき、部下の落ち着いた低い声が耳に届いた。
「コンペの結果、聞いてみましょうか。もう出ているはずですから」
部下が立ち上がった。

外で電話をかけるのだろう。

上司は、席に着いたまま電話をしていたが、部下の方がマナーはしっかりしているようだ。

独り残された上司は、ため息をつくだけ。
そして、指でテーブルをトントントン。

数分後、帰ってきた部下が、言葉を弾ませて言った。
「取れましたよ。これで、先に進めますね。まだまだ、うちは大丈夫です」

その歓喜の言葉に対して帰ってきたのは、「オワコンなんだよ、うちは! どうせ、オワコンだ!」。


それを聞いて、他人事ながら、確かに……少なくとも……この上司は「オワコン」なのかもしれない、と私は思った。


「オワコン」の意味は、よく知らないが。


セキュリティの甘いやつ

2013-07-14 08:07:11 | オヤジの日記
たとえば、まわりに、こんな人はいないだろうか。

「オレさあ、選挙権を持って30年になるけど、一度も投票に行ったことないんだよね」と得意げに言うやつ。
それは、友人の弟の今年50歳になるタカオのことだ。

まるで、選挙に行かないことが偉いかのような、自分が人より一段上に立っているかのような言い方である。

「昔はよかったね。何もかもがよかったよ、本当に。今は、全然ダメ!」
これも、タカオの口癖だ。

「俺んち、もう何年もクーラーつけてないな。扇風機だけで夏を過ごしてる俺って、エコだよな」
これもタカオだ。

「俺んち、テレビはあるけど、最近はほとんど見ないんだ。ニュースもドラマもバラエティも全く面白くないよ。『笑点』だけだな、毎週見ているのは。あれは面白いよ。なんで国民栄誉賞をあげないかね。政府は、何を考えているんだろうね」
タカオが、口を尖らせて言う。

「この間、新宿駅の階段を上ったところで、若者が7、8人固まってホームを塞いでいたから、『こんなところで立ち止まっているんじゃねえ、他の人の迷惑だろうが!』って怒鳴ったんだよ。そうしたら、あいつら、おとなしく他の場所に移っていったよ。こう見えても、俺は、むかし毎日喧嘩していたからな。度胸が据わってるんだよ。俺の迫力に怖じ気づいたんだな、あいつら」
鼻を膨らませてイキがるタカオだった。

「ラップって言うの? ヒップホップ? あれって、俺ら世代から見たらお経だよな。お経もなに言っているかわからないけど、ラップもなに言っているか意味不明。自己満足だよ。まあ、音楽なんてのは自己満足だから、俺は流行歌は聴かないけどな。日本のアーティストで尊敬できるのは、美空ひばりだけだよ」
しかし、カラオケでは、尾崎豊氏の歌を熱唱するタカオだった。

「結婚? めんどくせえな! なんで俺が稼いだ金を他人に預けなきゃいけないんだ? 他人を養う義務なんて俺にはないんだよ。だから俺は結婚しないんだ」
見合い相手に、一度断られただけで、女性不信に陥ったタカオだった。

「俺には、インターネットなんか必要ないね。新聞があれば、たいていのことはわかる。ネットなんかやっているのは、ヒマ人だよ」
そんなタカオだが、最近スマホを手に入れたらしい。
しかし、わからないことがあっても、人に聞くのは、彼のプライドが許さない。
だから、ネットでスマホの情報を仕入れているらしい。

「男は、髪が薄くなっても、恥ずかしがることはないんだ! 隠すなんて惨めなだけだ。俺は平気だぞ!」
職場では、薄くなった頭を晒しているが、仕事が終わると帽子をかぶるタカオ。
自分では、矛盾に気づいていないようだ。

そして、最近、密かに結婚相談所に登録に行ったタカオ。
本人は、まわりにはバレていないと自信満々だが、彼の兄である私の友人には、すべてお見通しだった。


セキュリティが甘すぎるぞ、タカオ!



私は、そんなタカオが、大好きだ。

タバコ悪玉説

2013-07-07 08:25:00 | オヤジの日記
昔は頻繁に見かけたが、最近は歩きタバコをする人を見ることが稀になった。

タバコのマナーが定着してきたということだろうか。

だが、ネットの記事などを読むと、大阪の市職員のマナーがよろしくない印象がある。
仕事の合間にタバコをふかし、仕事に支障をきたしたという記事を何度か読んだ。

ただ、それが本当に民間企業と比べて頻度が高かったかは、統計が載っていないので判断のしようがない。
ひねた捉え方をすれば、大阪市長やマスメディア側の「印象操作」ということもあり得る。

母が入院しているので、病院に行く機会が増えた。
行くたびに、病院内の敷地の隅の方で、医者や病院職員が煙草を吸っている光景を目にする。

聞くところによると、医者の喫煙率は一般よりも高いという。
我々には想像が及ばないほどのストレスが心体を圧迫して、煙を肺に入れないと心体のバランスが取れないのかもしれない。

それは、勤務時間内のことかもしれないが、そのことで私は目くじら立てる気にはならない。
仕事に支障がなければ、嗜好品に身を委ねることは、許されることだと思っている。

だから、勤務時間内の喫煙は、何があっても罰則、という規則には馴染めない。
現場を知らないので、大阪市職員のマナー、モラルが極端に低いというネット記事の報道は、私には現実感がない。

先日、大阪市の消防署の署長が、勤務時間内に署の消防車内で喫煙をしたのがわかって、3ヶ月の停職処分を受け、依願退職したという記事を読んだ。
それを読んで「消防車内で喫煙など言語道断だ」と思わない私は、きっとモラル意識が低いのかもしれない。

勤務時間内とはいえ、国が認めている嗜好品を楽しんで罰則とは、規則としてのバランスが悪いようにも思えるのだ。
マナー、モラルを蔑ろにすることは、人間の行いとして下の部類ではあるが、そうだとしても注意だけで十分だと私には思える。

タバコが健康を害する、と言われるようになって久しい。
副流煙は、さらに評判が悪い。

タバコ悪玉説は、かなり定着化してきたが、私はまだそのことに関して疑心暗鬼である。

研究機関によって、危険度の数値が違う。
肺がん率が、非喫煙者の「何倍」と表現していても、タバコだけの要素を特定しているわけではない。

素人考えではあるが、タバコ以外の諸々の要素をすべて除外して、本当にタバコだけの危険性を算出できるものなのか、私は疑問に思っている。

そのあたりが理解できないので、私はタバコ悪玉説は、「保留」ということにしている。


話は、かなり違うが、昔こんなことがあった。

いま22歳の息子が、1歳過ぎの頃だ。
新宿のおもちゃ屋に言ったあと、疲れたのでドトールコーヒーに入った。

店内は、1階は全席禁煙だったと記憶している。
そして、2階は真ん中でパーテーションをきって、喫煙席と禁煙席を分けていた。

1階が満席だったので、私たちは2階の「禁煙席」に席を探した。
幸いにも、テーブル席が空いていたので、私たちは、そこに向かおうとした。

そのときである。
「喫煙席」の端の方に座っていた外人5人が、子どもが入ってきたのを見て、全員吸っていた煙草を消したのだ。
そして、立ち上がって近くの窓を開け、喫煙席の中の澱んだ煙を追い出す仕草をした。

外人5人がみな立ち上がり、両手を大きく振って煙を外に出す姿は、滑稽というより華麗なダンスに見えた。

そして、さらに驚いたことに、喫煙席に座っていた日本人たちも、それに倣ってタバコを消し、みなが同じダンスを踊りはじめたのである。

喫煙席で繰り広げられた、日本人・外国人の華麗なるダンス。

この場合、子どもを(禁煙席があるとはいえ)喫煙席の隣接するスペースに連れてきた私たち夫婦の方が非常識と言われても仕方がないことなのに、彼らは、1歳の子どもに煙がかからないように、気を使ってくれたのだ。

それに感動した私たち夫婦は、喫煙席に向かい、何度も何度も頭を下げて感謝の意を表した。

そんな風に、マナーの優れた喫煙者たちもいる。

もちろん、それは稀なケースだとは思うが、確かにいるのである。


綺麗事を承知で言うが、私はそんな喫煙者のマナーを信じることを諦めたくはない。



ちなみに私は、非喫煙者だ。

煙草を吸ったのは、これまで2度だけ。

ふた口だけ煙を吸い込んだが、あまりにも不味くて、一生吸いたくないと心に誓って30年。
その誓いを、守り続けている男だ。

ただ、ヨメや息子、娘には、タバコは決して吸うな、とは言わない。

国が認めている嗜好品を否定する理由がないからだ。


(これも、ちなみに……だが、私の父親は、むかし一日に80本のタバコを吸うヘビースモーカーだった。88歳になった今は、老人ホームで寝たきりになったが、86歳まで、タバコ厳禁の老人ホームのロビーで、職員の制止も聞かずに平気でタバコを吸っていたという。こんな老人にはなりたくないものだ)