PUSHIMは、女性レゲエ歌手である。
初めてその歌声を聞いたとき、外人が日本語で歌っているのかと思った。
東洋人が決して持っていない声質とリズム感。
真似しようとしても、なかなか真似できない生まれながらの黒人的な音感。
PUSHIMの歌を聴いたとき、それを感じた。
韓国人だというのを聞いて、さらに驚いた。
パク・プシン。
生まれは、大阪だという。
私の知る限りでは、ヒット曲はない。
だから、きっと知名度も低いと思う。
昨今の風潮である、韓国、と聞いただけで毛嫌いする人には、絶対に受け入れられない音楽かもしれない。
韓国の香りは微塵もしないのだが、在日、と聞いただけで耳を両手で塞ぐ人に、PUSHIMの音楽は理解できないだろう。
ただ、音楽は、いろいろな要素も含めて「好き嫌い」で聴くものだから、私はそれを否定しない。
音楽の嗜好の範囲が狭まったら、つまらないだろうな、とだけは思うが。
むかし、真夜中、仕事をしながらJ-WAVEを聴いていたら、PUSHIMの「悲しくてやりきれない」が、流れた。
マウスを持つ手が、止まった。
これは、1960年代、フォーク・クルセイダーズが歌って流行った歌だ。
それ以降、何人かの歌手がカバーしていたと思う。
しかし、PUSHIMの「悲しくてやりきれない」は、誰よりも悲しく響き、誰よりも切なく感じた。
彼女の生い立ちは、詳しく知らない。
どんな暮らしをしているかも、わかるわけがない。
ただ、その歌には、確実に「悲しみ」が凝縮されていたし、歌声には、確実に「魂」があった。
泣く、とまではいかないが、鳥肌が立った。
何年か前、渋谷のNHK放送センターのそばの野外ステージで、たまたまPUSHIMがフリー・ライブをしているところに遭遇した。
当時高校一年だった息子と、そのライブを観た。
そのとき、浜崎あゆみしか真面目に聞いたことがなかった息子は、生のプロの歌手の歌を聞いて、驚いたようだ。
圧倒的な歌唱力。
リズム感。
魅力的な声質。
PUSHIMの「I Pray」を聴いたときには、「スゲエ!」を連発していた。
そして、「悲しくてやりきれない」を聴いたら、「オレ、涙が出そうだよ」とまで言った。
息子にとって、浜崎あゆみは神だったが、神がもう一人増えた瞬間だった。
初めてその歌声を聞いたとき、外人が日本語で歌っているのかと思った。
東洋人が決して持っていない声質とリズム感。
真似しようとしても、なかなか真似できない生まれながらの黒人的な音感。
PUSHIMの歌を聴いたとき、それを感じた。
韓国人だというのを聞いて、さらに驚いた。
パク・プシン。
生まれは、大阪だという。
私の知る限りでは、ヒット曲はない。
だから、きっと知名度も低いと思う。
昨今の風潮である、韓国、と聞いただけで毛嫌いする人には、絶対に受け入れられない音楽かもしれない。
韓国の香りは微塵もしないのだが、在日、と聞いただけで耳を両手で塞ぐ人に、PUSHIMの音楽は理解できないだろう。
ただ、音楽は、いろいろな要素も含めて「好き嫌い」で聴くものだから、私はそれを否定しない。
音楽の嗜好の範囲が狭まったら、つまらないだろうな、とだけは思うが。
むかし、真夜中、仕事をしながらJ-WAVEを聴いていたら、PUSHIMの「悲しくてやりきれない」が、流れた。
マウスを持つ手が、止まった。
これは、1960年代、フォーク・クルセイダーズが歌って流行った歌だ。
それ以降、何人かの歌手がカバーしていたと思う。
しかし、PUSHIMの「悲しくてやりきれない」は、誰よりも悲しく響き、誰よりも切なく感じた。
彼女の生い立ちは、詳しく知らない。
どんな暮らしをしているかも、わかるわけがない。
ただ、その歌には、確実に「悲しみ」が凝縮されていたし、歌声には、確実に「魂」があった。
泣く、とまではいかないが、鳥肌が立った。
何年か前、渋谷のNHK放送センターのそばの野外ステージで、たまたまPUSHIMがフリー・ライブをしているところに遭遇した。
当時高校一年だった息子と、そのライブを観た。
そのとき、浜崎あゆみしか真面目に聞いたことがなかった息子は、生のプロの歌手の歌を聞いて、驚いたようだ。
圧倒的な歌唱力。
リズム感。
魅力的な声質。
PUSHIMの「I Pray」を聴いたときには、「スゲエ!」を連発していた。
そして、「悲しくてやりきれない」を聴いたら、「オレ、涙が出そうだよ」とまで言った。
息子にとって、浜崎あゆみは神だったが、神がもう一人増えた瞬間だった。