1010 Radio

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8日からイタリアでG8サミットがスタート

2009-07-10 | ラジオ
8日からイタリアではG8サミットが始まった。
今回主要8ヶ国の首脳達は数ヶ月前の地震で、半分壊れてし
まった街ラクイラに集まる。
再建が待たれるラクイラは、市によって行われた(?)経済を復
活させるため、どれほどの努力を傾けなければならないのだ
ろう。

私達に思い起こさせるだけでなく、現代の世界秩序もそれを支
える基盤を刷新すべきだと言うことを教えてくれているようにも
思う。
今回のサミットは当初サルジニア島の保養地で行われる予定
だった。
しかし住民300人の命が犠牲になり、事実上壊滅状態となって
しまったラクイラでの地震発生後、G8サミットの場所は保養地か
ら突然の自然災害の前には、人間が如何に無力であるかを物
語る、このラクイラへと訴えたのだ(移したと言うのが正しいと思
うのだが)。

サミット出席者達はラクイラ復興に向けた、イタリア政府の負担
軽減(?)し、イタリア政府に歩み寄った。
地震の発生から3ヶ月の間、地元の人々のために成された事は
残念ながら、そう多くは無い。
テント村が作られた(←声が聞こえない→)、なるほど半壊してしま
った自分達の家に残るよりは安全かも知れない。

しかし別の見方をすれば多くの人々が避難して、住民もまばらな
街は警備上、都合が良いと言う面もある。
パトロールを強化し街の入口に警備隊を置き、街の上空を飛行す
ることを禁止すれば良い訳だ。

確かにイタリア政府は街の上空を、そのコントロール下に置いてい
るが、地上はそうはいかない。
このところラクイラではまた揺れが始まっているからだ。
G8の首脳が(?)することになる場所は、元々は警察学校の寮として
使われていたということで、M5の地震にまで絶えられるとの事だが
もしM4以上の地震が発生した場合、G8の首脳達は首都ローマへヘ
リコプターで避難する。

とは言えローマはローマで、アンチグローバリスト達の問題がある。
すでにここ数日間ローマでは、アンチグローバリスト達と警察官との
衝突が発生しており、多くの騎馬警官が街の警備に借り出されてい
る。
騎馬警官の課題はアンチグローバリスト達が事実上、街を破壊し荒
廃させてしまったゼノバの例を繰り返さないと言うことだ。
しかしアンチグローバリスト達は、戦術を今回変えている。
少人数のグループを作って、意外な場所に出没するというやり方、つ
まり警察官が抗議行動の場所に集まると、集会は静かになり今度は
遠く離れた全く別の場所で新しい行動が始まるといった具合だ。

今回アンチグローバリストのスローガンのなかには、益々頻繁にG8は
世界の大部分の国から余りに懸け離れた、国際的に大金持ちのフォー
ラム、クラブといったスローガンが登場しており、かなり過激なものも含
まれている。

ロシア議会下院国家会議国際問題委員会委員長はG8は、世界的なプ
ロセスに対する自らの影響力を失いつつあると捉えている。
「これまでのシステム、つまりアメリカを唯一のリーダーとする一極支配
のシステム、かつてG7を生み、その後G8となった(?)合意となったシステ
ム、そういったものが現代の諸問題を処理しうるものではない。
そういったことからG8プラスと言う枠組みでの、別の共同行動の形態が
模索された。
G8の会合にG20の枠組みの国々を招くというやり方だ。
世界は全く変わった。今回のラクイラサミットはこれまでのシステムから、
現代に似合う形で新しくされたシステムに(?)せた。
新しい一歩になるだろう。しかしシステムの輪郭はまだ形作られたばか
りだ。
形がG12,G15或いはG20またまたそれ以上になるかどうかというのは、こ
れを言うのは今のところ時期尚早だろう」

恐らくそうしたことからラクイラサミットが、G8メンバーだけで問題を話し合
うのは(?)なのかも知れない。
その後ラクイラサミットの会合にはインドやインドネシアやエジプトなど、30カ
国の首脳また国連やIMF、その他国際機関の代表者たちが多数参加する。

事実上このことは現在ある、一極支配の世界においては鍵を握るグロー
バルな諸問題というのが、幅広い様々な国による集団的な努力によっての
み、解決しうると言うことを認めている。そう言ってよいかも知れな
い。

(?)は聴き取れず

7月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナ