先週土曜日に開催された、「第1回小豆島・寒霞渓100kmウルトラ遠足」の完走記です。
■ 3月9日(金) 大会前日
&
最寄のリムジンバス駅(5:50発)~羽田空港(7:10着)、~7:30ホスピタリティツアー受付。
羽田空港(JAL8:00発)~高松空港。
空港から観光バスに乗り高松港へ~フェリー~小豆島の土庄港(11:45着)。
ふるさと村(受付、スタート・ゴール会場)に到着(12:05)、島は雨
でした。
大会受付(ふるさと村イベント会場)
受付後、短時間でしたがコース下見をかね、バスで島内観光ツアーに出かける。
ロープウェイ駅に駐車して、ケーブルカーで頂上へ。
寒霞渓(13:00~14:00)
が、もくもく降っている。
寒い!!
みなさんは、売店で昼食、みやげなど買っていました。
寒霞渓頂上のコース案内をパチリ
約1時間ほど滞在し、山を下り街中へ。
小豆島特産の丸金醤油など、醤油の蔵をバスの窓外にながめながら湾沿いに走る。
田の浦半島の「二十四の瞳映画村」に到着。
14:50~15:25ほど滞在。

「昭和3年4月4日、農山村の名が全部あてはまるような、瀬戸内海の一寒村へ、若い女の先生が赴任してきた」―壺井栄の小説「二十四の瞳」の最初の部分である。
この作品は、1952年(昭和27年)、雑誌「ニューエイジ」(2月~11月号)に掲載され、光文社から出版された。さらに、松竹の木下恵介監督から映画化の申し込みを受け、29年、高峰秀子主演で完成、全国的に大ヒットして“小豆島ブーム”を巻き起こした。…

昭和初期を模した各施設、

壷井栄文学館など見学しながら、岬の分教場に入る。

最後は、「道の駅」オリーブ園に寄る。(16:00~16:40頃)
オリーブ園
1919年からオリーブの栽培を始め、民間として日本でもっとも古いオリーブの原木。

原木が成長を続けるオリーブの丘からは、内海湾の向こうに田浦半島、三都半島が望める抜群のロケーション。

オリーブ園を後にして、宿泊場所の「ふるさと村(国民宿舎小豆島・ふるさと荘・ファミリーロッジ)」に到着(17:00)
各宿に分散。
私は、ファミリーロッジに宿泊です。

5人同宿でしたが、ゆっくり宿泊できました。
夕食(18:00)
食事は、特別なものを食べず、量も普段と同じにした。
すぐ眠りに就く(19:00)。
■ 3月10日(土) 大会当日
0時ころ目覚めてから熟睡ができずウトウト、3:00に起床。
ランウェアーに着替え中間点袋を持って、4:00の宿発のバスでスタート会場へ 。
スタート・ゴールゲート(4:12ころ))
<スタート前>
気温は4℃、寒い!!。
ウェアーは、帽子、長袖Tシャツに防寒のためのポリ袋をかぶり、手袋、ウェストバッグ(ティッシュ、小銭、コース地図、カーボショッツなど入れた)、ロングタイツにショートパンツ。
<スタート後>

(1) 0~32.7km(松山商店駐車場エイド):
5:00 ふるさと村・イベント会場をスタート。
いきなり400mほど、急な坂をゆっくりと上る。
あとは街中を抜けて池田農免道路看板を直進、登りが連続、100m~150mのアップダウンが続く。
暗い!!
懐中電灯を照らしたランナーの後を、ユックリペースでくっついていく。
前半なので、急坂もギアーチェンジのみで歩かないで行くことができた。
5kmほど進むと、汗ばんできてポリ袋を脱ぎ、腰に挟む。
中山農村歌舞伎台(6.1km)あたりから、白々と夜が明けてくる。
約10km付近の右に急カーブして登りに入る小豆島大観音あたりでは、すっかり夜が明け、明るくなった。
山間を下って、世界一狭い土淵海峡(16.8km)を過ぎるあたりから小さなアップダウンがあるものの総じて平坦 なままに32.7km地点の松山商店駐車場のエイドまで走る。
(2) 32.7~約43km(寒霞渓山頂過ぎ)
松山商店駐車場エイドを左折後、3kmほどゆるい坂を上り、ダムを左に見てつづら折れ、三叉路のエイド後、まもなくロープウェイの「こううん駅」下に到着(38.9km)。
ここまでは、なんとかゆっくりですが走って上れる。
ウン?次はトレイルランだ~、目の前は、渓谷沿い急勾配の登山道(約400m/2.5km)。
みんな歩いてジグザグ登って行く。
若いランナーにどんどん抜かれるが、鼓動が激しくならないようにマイペースで頂上をめざす。
途中、私は鳴き声だけしか聞きませんでしたが、 同宿のランナーの話では5,60匹の野猿の群れに出あったという。
登山道には猿の糞がいっぱい!!
昨日の雨で濡れており、渓谷を流れる水が道を横断する場所もあったりで、滑らないよう注意して登る。
寒霞渓中間点エイド(41.4km)
中間地点の寒霞渓山頂のエイドに到着、ゼッケンに1回目のチェック印をもらう(通過した証)。
スタート地点で預けた袋から持参の給食、給水を取り出す。
また、エイドのおにぎりで腹ごしらえ、カーボショッツ4個をウェストバッグに補充する。
12分ほど滞在するうちに、頂上の気温が低いために体が冷え切って震える、腰に挟んでいたポリ袋を再びかぶる(以後、ゴールするまでかぶりっ放し)。
トイレに寄り、後半に向かってスタート(今回は食事に注意したためか、大トイレはここ一回だけで済んだ)。
中間点から、さらに2kmほど登り(約43km)、以後下る。
昨日降った雪が、まだ道路沿いに残っていた。
(3) 約43~57km(松山商店駐車場前)
下りは惰性で走っていったが、やや脚にきているのか飛ばすことができない。
三叉路エイド過ぎからのダラダラした下り(55km付近)・平坦部は、腕振りを意識し、歩かないように前のランナーを追う。
(4) 57~79.6km(オリーブ園エイド) 湾岸沿いの平坦コース
再びT字路にある松山商店駐車場エイドで給水・給食、左折の後「二十四の瞳映画村」折り返し地点に向かう。
ここからは街中の平坦コース、歩道を走る。
目の前の女性ランナーが、いきなり前のめりに倒れた。
足が段差かなにかに引っかかり、疲れが出ているから体ごと倒れてしまう。
人、車、段差に注意して走る必要がある。
黒色の醤油の蔵を眺めながら、田浦半島の右岸コースを前進。
64kmあたりで、折り返し点を通過してきた、千葉からいっしょに参加したベテランのTさん(自由の風、70歳)と対面ですれ違う。
Tさん、「転倒して肩を打ってしまったよ」(ランナーに接触して、体をうまくかわせなかったようだ)
私より、4kmほど前を行っているようだ。
折り返し地点の「二十四の瞳映画村」を折り返し、ゼッケンに2回目のチェック印をもらう。
今、大会を振り返ってみると、この60~70km辺りの平坦なところで、思うようにピッチがあがりませんでした。
再び街中に出た72km辺りから、リズムにのって歩くことなく80km過ぎまで行くことができた。
オリーブ園エイド(79.6km)でTさんに追いついた。
このエイドにはおいしいイチゴがあった。
(5) 79.6~ゴール(100km) 湾岸沿いに、標高差100m前後のアップダウンがゴールまで続く
三都半島の半ばを走っているようですが、85kmから意気をそぐアップダウンがこれでもかこれでもかと繰り返しくる。
かなり急坂の登り坂もあり、そういう箇所は歩いてしまいましたが、それ以外はノロノロでも走るように、一応ゴールまでは、この形を保つことができた。
なにげない2人のおばあさんが道端で腰かけていて、「なにもあげるものがないんだけど、車にみかんがあるから食べていくか!」
「すみません!ありがとうございます!」
地元産の新鮮みかんが、おいしい!!
6時06分、コース沿い左の海を眺めると、今夕陽が沈む。
ひときわ大きく見える赤橙色をした太陽が、一瞬のうちに海原に隠れた。
坂を下り、家並みに入るころ、あたりが急に暗くなった。
懐中電灯を持参していなかったが、ここまでくればなんとかなりそう!!
14時間が近づいてきたけれど、ゴールが近いので力が沸いて腕を振る、振る!
ゴール手前の急坂もゆっくり走りで登りきり、フィニッシュゲート手前の下り坂をそれなりにダッシュして
フィニッシュゲート
13:53.25にゴールでした。(ギリギリで、危ないところでしたね!)
※ <参考>きちんととれませんでしたが、タイムは、ほぼ下記のとおりでした。
40/5k~1:15/10k~1:50/15k~3:20/25k~5:24/41.4k(寒霞渓頂上、休憩約12分、5:36スタート)~6:04/45k~7:16/55k~8:36/65k~9:17/70k~9:57/75k~10:30/80k~11:21/85k~12:10/90k~13:00/95k~13:53:25/100k 最後の起伏の繰り返し(80~100km)が10分/km、平均8:20/kmというペースでした!!
お天気は、朝晩の寒さが体にこたえた以外、走るにはちょうど良い感じでした。
景色を楽しみながら、そんなにダメージもなく、
地元産の飲食物、果実など充実したエイドで、しっかりエネルギーを補充し、
後半の大きなブレーキもなく完走できました。
島の関係者のみなさんには感謝です!!
ありがとうございました。
<ゴール後>
屋外の風の無い所で着替え(ブルブル!!)、ゴール会場の模擬店で暖かいうどんを食べ、迎えに来た宿のバスでファミリーロッジに帰る。(午後7:30ころ)
宿のお風呂で、ゆっくりと汗を流し、疲れを落とし、午後9時には就寝。
■ 3月11日(日) 大会翌日
6:20起床、7:30朝食。
宿から見た朝日(6:30ころ)
朝のうちは快
で、宿周辺を散策、ストレッチ。
ふるさと村出発(9:30)、帰途につく。
専用バスで出発待ち(ふるさと村宿舎前)
土庄港着(10:00)。
1時間ほどの空き時間で、フェリポート施設など見学、時間をつぶす。
乗船前のフェリーをバックに(バスガイドさんにパチリしていただく)
高松港に向かう(後方は、小豆島)
一路、高松港~高松空港~羽田空港~千葉自宅へ(帰宅時刻=17:40ころ)。
高松空港の待合ロビーで羽田発の飛行機を待つ時、テレビを見ながら東関東大震災から一年の黙祷を行う。(14:40)
以上、完走記でした。
※ 大会事務局HP:
① 39都道府県から629人がエントリー、552人が出走、461人が完走(完走率 83.5%)
② スタート時天候は、
、気温4℃
③ トップのタイムは、男性1位 8:50:38(香川県 30歳) 女性1位 9:47:01(東京都29歳)
④ 都道府県別参加者

⑤ 年齢別参加者
(2012/3/16記)