去年はあまりならなかった渋柿が、今年は豊作です。
2本は昔からある木を小さくしたもので、1本は頂いた苗木を植えたもの、
日当たりのよい斜面にある2本が、枝が垂れるほど実がついています。
抜き柿にして食べていましたが、先週の途中から干し柿作りを始めました。
私が柿をとって来て、それをばあちゃんが皮むきして紐に括り付け、
数年前からは長屋の物干しざおに吊るしています。
そんなにたくさんやるつもりは無かったのですが、ばあちゃんはやる気満々で、
連日の干し柿作りに没頭しています。
ばあちゃん曰く、「リハビリになるよ。」
確かに包丁で薄く皮をむき、紐に輪を作って柿を一つずつつける作業は、
脳にも体にも刺激になっていいと思います。
夕方までに物干しざおは一杯になり、数えてみたら360個以上はありそう。
濃い色は最初に吊るした柿でかなり小さくなり、もんでおきました。
もう十分だと思うのですが、ばあちゃんはもっと作るから採って来てと言うので、
ばあちゃんの意向を尊重し、採りに行きました。
ばあちゃんに、昔はこんなにたくさんの柿をどうした?と聞いたら、
少しだったから抜き柿にして食べるだけだったとのこと。
あ、そうだった。昔は竹やぶに囲まれた家だったので、柿の木も竹林の中。
背だけ伸びて柿の実は高い所に少しだけ、貴重だったのかもしれません。
日当たりが良くなると、柿もこうなるんだ。
鈴なりの柿の木はあちこちで見ますが、あまり採っているようには見えません。
自然のままの干し柿は、食べるまでに手間も時間もかかって、作る人は少ない気がします。
以前は熱湯にくぐらせてから干しましたが、友人のアドバイスで今はそのまま干して、
かびることも虫が寄ってくることもなく、美味しい干し柿になります。
柿でリハビリ、まだ続きそうです。