まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京都「愛宕山」千日詣りへ行ってきました(2)2012

2012年08月03日 | 京都市右京区

先日、愛宕神社の千日詣りへ、まじくんと2人で出かけました。愛宕山にある愛宕神社は、火伏せ・防火の神様として知られ、京都市内のお店や民家の台所には愛宕神社の「火迺要慎(ひのようじん)」の護符が貼られているのをよく見かけます。この護符は参詣すればいつでも頂けますが、7月31日の夜から朝にかけて参詣すれば、千日分の火伏せ・防火のご利益があるとされ、たくさんの人が山頂を目指します。

前のぶろぐで出発から25丁目(3合目)の休憩所までの様子をお伝えしました。このあたりには、「なかや」という茶店があり、愛宕名物のしんこを売っていたそうです。現在は、「二ノ鳥居」の手前の渡猿橋の畔へ移転されているようです。「なかや」さんでしんこを頂いたことはありませんが「一ノ鳥居」のそばの「平野屋」さんで頂いたことがあります。外郎のようなお菓子です。【前ぶろぐ

P1240304_2 P1240294

少し明るいうちは、参道わきにいろんなものが見えます。先日、伏見稲荷のきのこツアーに参加したばかりなので、きのこもたくさん見つけました。20センチ以上もあるなめくじ?も・・・。(><。)

P1240299 P1240322

登り始めて約1時間半・・・2つめの休憩所、そして「大杉社」が見えてきました。ようやく山登りも五合め、このあたりは緩やかな道で少しホッとします。

P1240307 P1240313

この日は満月、美しい夜景に疲れも吹っ飛びます・・・。気持ちだけ。(^^;)あたりは暗くなって、ますます人が増えてきました。参詣を済ませ降りる人は「おのぼりやーす」と登る人に声を掛け、登る人は「おくだりやーす」と応えます。

P1240316_3 P1240323_2

道は、再び険しく、参道の灯りだけでは少し危なくなってきます。ヘッドライトや懐中電灯が必需品です。(写真が見にくいですがクリック拡大で雰囲気だけでも・・・)登り始めて約2時間半「黒門」へ到着です。ここは、その昔、このあたりにあった白雲寺の総門です。

P1240324 P1240326

黒門をくぐったところは開けていて、愛宕神社の社務所があり、飲み物も売られています。ただし、缶ジュース200円、ペットボトル300円です。携帯もつながりません。(公衆電話があります)トイレもあります。(参道の唯一のトイレ、売店)さて、愛宕神社の本殿はどこ?と探すと、その先にも階段があります。初めて参拝した時はまだ先があるの~(TT)と、くじけそうになりました。

P1240329 P1240331

しばらく登るとようやく本殿に到着です。清滝からのんびりペースで登り始めてから約3時間です。

P1240333 P1240337

本殿はたくさんの人でした。古いお札を納め、参拝して、新しいお札(500円)を頂きました。いろんな種類があり、値段も様々です。お神酒も振る舞われていました。一口でも飲んだらフラフラになりそうなのでやめておきました。(^^;)9時頃から夕御饌祭(ゆうみけさい:山伏によるゴマ焚き神事)が行われますが、少し遅れているようなので、今回は見ずに下山しました。前回見ています。【前ぶろぐ

P1240342 P1240343

下りは、深夜でより足元が暗くなるし、まだまだたくさんの人が登ってきてとても危険なので、カメラをしまって下山することに専念しました。登りは楽々だったまじくんも少し苦しいらしく不機嫌に・・・。絵日記途中、けがをして消防さんに運ばれている人も何人か見かけたし、慎重に下りました。初めて参詣した時は足元が濡れていて滑る人が続出でしたが、今年は雨がほとんど降っていないため足元が乾いていて助かりました。今回は登り3時間、滞在30分、下り1時間半、合計5時間でした。

P1240350_4家に戻って、さっそく新しい「火迺要慎(ひのようじん)」の護符を貼りスッキリ!

なお、千日詣りは深夜でも子供連れがたくさんいます。愛宕山は3歳までの子供を連れていけばその子は生涯火の厄災にあわないといわれています。

赤ちゃんを背負って登る人、小さな子供の手を引いて登る人を何人も見かけました。はしゃぎながら、泣きながら、怒りながら・・・。その姿に、年長さんの時に登ったまじくんの姿が重なって、こんなに小さかったのによく登ったなぁ・・・と、ちょっと感動してしましました。(TT)今年は、母が泣きそうでした・・・。今も筋肉痛(^^;)

「伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り」という古歌がありますが・・・千日詣り(夜間)はちょっと大変です。小学校の中学年ぐらいなら、心配なく登れると思います。また、年配の方もたくさんおられました。杖をつきながらマイペースで登る人、修験者のごとく走りながら登る人、にぎやかに団体で登る人、本当にたくさんの人が参加しています。

愛宕山 http://www.kyoto-atago.jp/ 参拝無料 以前の様子は【前ぶろぐ】にて。

P1240340_2おまけ:参道は自動販売機など水分補給をする場所がないので、必ず水筒などをお持ち下さい。今回は、水筒と凍らしたペットボトルを持参しました。(1人計1リットル)また、山頂は寒いので、上着を持参しましたが使いませんでした。参道には飲食店などがありませんが、持参したお弁当や軽食を食べている人もいました。

そのほかに、深夜は、足元を照らすためヘッドライトや懐中電灯が必需品です。木の杖は、小さな子供には少し大きすぎ、下りでは邪魔になる場所もあります。登山用の折りたためるピックがあれば便利だと思います。なお、トイレ、飲料自販機、公衆電話は本殿の手前の社務所にしかありません。

交通今回はマイカーを野々宮のコインパーキング(800円)に止め、京都バスの臨時バスを利用しました。(片道:大人200円、所要時間:10~15分)マイカー駐車場が一番近い場所で鳥居本(清滝まで徒歩20分ぐらい?)にありますが、私は帰りの運転が不安なので嵐山(野々宮)に車を停めています。ただし、京都バスの臨時バスが運行しているうちに下山しないと大変です。(今年は清滝発0:25が最終だったかな?始発は5:30でした)*駐車場の営業時間も確認してください。


京都「愛宕山」千日詣りへ行ってきました(1)2012

2012年08月01日 | 京都市右京区

P1240350_2 昨日のぶろぐでもお伝えしましたが愛宕神社の千日詣りへ、まじくんと2人で出かけました。

愛宕山にある愛宕神社は、火伏せ・防火の神様として知られ、京都市内のお店や民家の台所には愛宕神社の「火迺要慎(ひのようじん)」の護符が貼られているのをよく見かけます。この護符は参詣すればいつでも頂けますが、7月31日の夜から朝にかけて参詣すれば、千日分の火伏せ・防火のご利益があるとされ、たくさんの人が山頂を目指します。

初めてまじくんが千日詣りへ行ったのは年長さん(6歳)の時です。前ぶろぐ】その時は、母子とも初めての挑戦だったこと、前日までの雨のため足元が悪かったこと、山 道をおんぶや抱っこするのは無理ですべて自分の足で上り下りしたこと、睡魔と闘ったこと・・・本当に大変な思いをしました。今年は4年生、特に問題はなく、本人もご褒美目当てに(^^;)張り切って出かけました。早めの夕食を済ませ、嵐山に車を停め、そこから臨時の京都バスに乗って、参詣の出発地点清 滝へ行きました。(大人:200円、子供:エコサマーで無料)乗車時間15分程度

P1240263 P1240262_2

渡猿橋の手前に京都愛宕研究会さんのブースが出ていました。ここで今年の干支の「壬辰」の焼印が押された杖やグッズなどが売られています。札(100円)と杖(1,000円)を買いました。杖の焼き印は、千日詣りに訪ねるたびに押して頂けるそうで、これから焼印が増える(はず?)のが楽しみです。

P1240266 P1240265

おまけに(昨年のものだそうですが)マップとふきんも頂きました。(^^)門前の茶店を抜け、そして、いよいよ「二ノ鳥居」から出発!と、思ったら・・・この狭い道を消防の車が上がっていきました。(@Д@;)今夜は夜通しの警戒、お疲れ様です。なお、この場所が「二の鳥居」ということは・・・「一の鳥居」もあります。以前、紅葉の奥嵯峨めぐりの際にご紹介しています。平野屋さんのそばにあるのがそれです。【前ぶろぐ

P1240349 P1240269

【17:55】さぁ、私たちも「二ノ鳥居」から出発です!最初は坂道・・・この坂道は、行くときはいいのですけど、帰りの下り坂になると、ふくらはぎが痛くてかなりつらい道になります。(><。)

P1240270 P1240271

やがて、石段となり、しばらく歩くと、山を登る人のための冷たい湧水「お助け水」があります。ここで手を洗い喉を潤し、登山の安全を祈ります。

P1240273 P1240284

参道には、嵯峨野消防分団による、登山の上り具合の目安になる看板が出ています。お助け水のある場所は(3/40)ほんの入り口です。ちなみに、愛宕山には、昭和4年から19年までケーブルがあったそうです。そのほかにも小学校の分校の跡や茶店の跡などが残っています。

P1240286_2 P1240288

石段はどんどんきつくなります。年長さんの時は、叱咤激励されて登った参道も、今年はずんずん先に登ります。まじくん、大きくなった・・・(TmT)成長の喜びをかみしめる余裕もなく、母はついていくのがやっと。(^^;)

P1240289 P1240290

なお、参道には先ほどの(3/40)の看板のほかに、丁目を記した案内もあります。その昔、愛宕山には6つの宿坊からなる白雲寺(現在の黒門あたり)があり一丁目毎に茶店や宿屋があったそうです。その案内標識です。(本宮まで五十丁)*登山の際は(?/40)の案内板の方がわかりやすいです。

P1240297 P1240301

【18:53】ようやく「休憩所」に到着です。休憩所とはいえ、トイレや自販機などは一切ありません。事前にお手洗いを済ませ、水筒持参が必須です。休憩所以外にも参道わきには大きめの石やベンチなど休める場所がいくつもあります。ここは全体の4分の1登ったところです。先は長いし、日も暮れ始めました・・・続く