一昨日、京都の時代祭が行われました。トミーズツアーのお客様をご案内して、平安神宮前の有料席で観覧してきました。時代祭は、平安神宮の創建を奉祝して始められたお祭りで、平安遷都の日、10月22日に行われます。
行列の先頭が神宮道にさしかかる頃、地域婦人会による踊りの奉納がはじまります。(結構長いです。20分以上・・・)そして、パトカー、騎馬隊が先導して、行列がはじまります。京都の誕生を祝う祭りという事もあり、列には京都府知事、京都市長などが「名誉奉行」として列の最初に参加されます。
行列は全長2キロ、京都御所を出発して平安神宮まで、4.5キロの道のりを歩きます。明治維新時代から延暦時代へと過去をさかのぼる順序で行進されます。勇ましく、さっそうと笛と太鼓をならしながら維新勤王隊列の「山国隊」が進みます。動画を撮ってきました。
あとは、気になる行列を撮影してきました。江戸時代の徳川城使上洛列です。にぎやかな駕籠屋もやってきます。
江戸時代、京都で話題になり活躍した女性たちです。「皇女和宮」「吉野太夫」
左下写真「出雲阿国」・・・出雲大社の巫女だった事から、昨年までは巫女の衣装でしたが、今年、華やかな衣装に新調されました。(先頭の女性)右下写真:安土桃山時代の牛車です。牛童がかわいいです。
左下写真:雰囲気は家康さんですが「織田信長」です。右下写真:水牛の形の兜は「滝川一益」です。信長に仕えた人です。
左下写真:瓦の形の兜は「柴田勝家」です。右下写真:室町時代になると、武士は兜ではなく烏帽子をかぶっています。
京の町衆によって盛んに行われた「風流踊り」もあります。この踊りが全国に伝わりさまざまな芸能を生み出したといわれています。動画を撮ってきました。なお、時代祭がはじまった明治時代には、足利尊氏を天皇に背いた逆賊とみなす風潮が強く、室町時代の行列が加わったのは2007年からだそうです。
同じような理由からか?平清盛、源頼朝なども行列参加していません。義経の愛妾「静御前」(左下写真)はいるのに・・・。右下写真「小野小町」です。平安時代初期の人物なので、十二単ではなく唐風の衣装です。なんか、百人一首のイメージとちがいますね。
左下写真:平安時代初期の女官、桓武天皇に仕えた女性「百済王明信」です。右下写真:平安遷都直後に活躍した征夷大将軍「坂上田村麻呂」です。平安京の最初の頃は、まだまだ唐風なのですね。
行列の後方は、孝明天皇、桓武天皇のご神霊をのせた御鳳輦です。市内を巡幸し、市民の安らかな様子を親しくご覧になるとの事です。
そして、最後は列奉行、神前に供える花を載せた白川女献花列と、御鳳輦の警護の弓箭組列です。
時代祭 http://www.kyokanko.or.jp/3dai/jidai.html
平安神宮 http://www.heianjingu.or.jp/ 昨年の時代祭は【前ぶろぐ】にて。
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