6月になりました。気が付けばもう4日です。6月は水無月(みなづき)旧暦で水無月は、現在でいえば7月、暑い盛りです。その昔、冬場にできた天然氷を氷室で保管し、夏に宮中へはこび、暑気払いのため食したといいます。枕草子にも金属のお椀に、氷室の氷を削り甘葛をかけたものを上品で美しいものとしてあげています。かき氷ですね~。^^
今回ご紹介するのは、氷を簡単に食すことができない庶民のために誕生したのが「水無月」というお菓子です。氷の結晶に似せた三角の外郎(ういろう)の上に小豆がのっています。小豆は魔除けの意味があります。(豆が魔滅に通じる)6月30日に行われる夏越の祓【前ぶろぐ】の時も、このお菓子を食べます。
今年は、なぜかこの水無月が気になり、どうせならいろいろ食べて、お気に入りを見つけようと考えています。
【写真左上】近所のスーパーで買った「京都絵巻本舗」さんの水無月(105円)です。リーズナブルなお値段で・・・どうだろ?と思ったら・・・これが外郎がもちもちやわらかく、小豆も程よい甘さと量でとってもおいしかったです。
【写真右】「仙太郎」さんの水無月(210円)です。少しかための外郎の上にぎっしり小豆あんがのっています。白のほかに、抹茶、黒砂糖がありますが、やはり白が一番おいしいと思います。仙太郎さんのお菓子はつい最近は節分の「金棒」をご紹介しています。【前ぶろぐ】
水無月の食べ比べ・・・ほとんど見た目も味も変わらない商品なので、地味な食べ比べですが、水無月のうちに水無月をいろいろ食べてみますね~。(^^;)日持ちはしません。
【おまけ】現代では、かき氷は夏の食べ物として誰でも手に入りますが、昔は夏の氷はたいへんなぜいたく品です。貴重品の氷室を管理するお役人が明治時代まで存在しました。江戸時代は加賀藩から将軍へ氷室の氷を献上する習わしがありました。その際に道中の安全を祈って氷室饅頭が供えられ、初夏の縁起菓子として人々にも広がりました。
そういえば、以前富山に帰省する際に、どこかのSA(たしか徳光上り)の売店のレジ横で、数日間の限定品として、うっすら青い氷室饅頭が売られており、お店のおばちゃんの勧めで何も知らずお土産として買ったことがあります。そのお饅頭、とーってもおいしかったんです。もう一回食べたい!と思いますが、どこのお店のだったのか、いつだったのか?たぶん氷室開きが7月1日だからその頃ですよね。
水無月 1、2軒め 3軒め 4軒め 5軒め 6軒め 7軒め 8軒め 9軒め 10軒め 11軒め 12軒め 13軒め 14・15軒め 16・17軒め 番外編 まとめ
あっという間に6月・・・。
鶴屋吉信さんのファンですか?
私、秋にでる栗饅頭が好きです。^^