まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京都:謎の三柱鳥居「蚕の社」

2008年12月29日 | 京都市右京区

今日は、太秦の知り合いの家の「餅つき」へ行ってきました。薪を焚いて、せいろでもち米を蒸しあげ、臼と杵で餅をつきをします。大工さんの家なので、薪はたっぷりあるし、隣近所の分の餅もたくさん作ります。京都は丸餅です。【前ブログ

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まじくんは、餅つきの合間に、廃材で積み木の家を作って遊びました。ちゃんと、表札もつけて本格的です。(^m^)内部の様子は【お絵描きぶろぐ】にて。

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帰りに、すぐ近くの「蚕の社(かいこのやしろ)」へ行ってきました正式名は「木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)」といいます。本殿は天照御魂神を祀り、学問や祓いの神様です。

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平安京以前、養蚕、機織り、染色を日本に伝えた秦氏の氏神さまで、その信仰の対象として本殿の東に養蚕神社(こかいじんじゃ)があります。「蚕の社」とは、その養蚕神社に因んだ通称です。現在も製糸業者やアパレル関係の人々から篤い信仰を集めています。社前には「西陣縮緬仲間」という石版が奉納されています。(写真左下)現在は小さな社ですが、その昔は、伏見稲荷神社前ブログ】や石清水八幡宮前ブログ】と並ぶくらいに賑やかだったそうです。

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また、古くから祈雨の神として崇拝を集め、しばしば雨乞いの神事が行われています。鎮守の森は「元糺(もとただす)の森」と呼ばれ、西側には禊池、元糺の池、「三柱鳥居」があります。鳥居を3つ組み合わせた形で、宇宙の中心を表し、四方から拝するようにできているそうですが、現在は柵があり近づくことができません。

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同じ形の鳥居は、全国に7つあり、ここの鳥居はその原型だそうです。ちょっとミステリアスな感じなので、ユダヤ教とのつながりや、太陽崇拝など様々な説があり、古代ロマンの世界が広がっています。実際に、柵越しに見る鳥居は神秘的です。本来は生命の根源とされる泉の中央に鳥居がありますが、泉の水は枯れていました。夏の土用の丑の日には、池に足を浸して無病息災を祈る「足つけ神事」が行われます。

木嶋坐天照御魂神社 右京区太秦森ヶ東町 境内参拝自由

もよりの駅は、嵐電「蚕の社」もしくは地下鉄「太秦天神川駅前」です。