ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

i-dioについて

2017年08月15日 | モバイル・ウエアラブル
2016年に地上アナログテレビ放送のVHF-Low帯を利用して始まった新放送サービスi-dio。本ブログ記事
一年以上経過した現在、どうもパッとした話をきかない。

ネットでの評判は、専用チューナーは室内では受信しない、またスマホとはWiFi接続なので自宅等のWiFiインターネット接続ができない、しかし屋外で使うとスマホの電池がすぐなくなる、というような致命的な欠点があるようだ。また音楽コンテンツも当たり障りない内容なので、どうしてもこれを聞きたいというニーズは顕在化していない。
そのせいか、専用チューナー(ポータブル、車載)ともにその品番で検索しても販売情報がさっぱり出てこない。市場に出回っていない、ということだ。

昨年の6月にはそうした障害を排除するためにネット配信(サイマル)も始まったが、これは前提がアナログ停波利用だったのでは?この事業のそもそものところを否定しているように感じる。ラジコのように位置情報を判定し、その地域への限定でネット配信されるようだが、まあそれなら普通にネットラジオを聞いたほうがコンテンツの選択肢は広い。
i-dioのサイトには、地域限定で情報提供ができるのでお得情報も配信されます、と書かれていたが、このお得情報と言う名の広告にみんなうんざりしていることに気が付かないのだろうか?

NOTTVが事業停止した後という絶妙のタイミングで出てきて、どうも主たる事業主であるFM東京も最初から勝算なんてなかった様に感じる。
そもそもアナログ空き地はデジタル化の大義名分なので国としては有効利用しなくてはならず、NOTTVはドコモが、i-dioはFM東京が国策に協力したというようにしか見えない。

この期に及んで電波資源を放送に使うという考え方が間違っている。
まあ、これもNOTTVのようにある程度時期がたったらしめやかになくなるのだろう。


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2 コメント

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Unknown (後野まつり)
2017-08-15 22:18:53
NOTTVは4年3ヶ月、地上波では無いけれどモバイル放送(移動体向け衛星放送)は4年5ヶ月で終了。

i-dioはまだ1年ですから、あと3年の間に大改革しないとダメかもですね。ややこしい受信方式云々もそうですが、中身が役に立つでは無く、面白そうと思われないと。
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ビジネスモデル (maikawa)
2017-08-16 16:53:29
i-dioは無料放送だから、ビジネスモデルは広告収入ってことでしょうね。聴取者数が増えない限り広告は売れない。現行のAM/FM放送の広告費市場規模だって1000億円/年程度しかないわけで、これはかなり難しいですね。
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