ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

激安後席モニターの真実

2006年12月23日 | 雑記
日本でもSUVやミニバンで後席にモニターをつけているクルマが増えてきた。
北米ではかなり普及している。

大手家電メーカー品やカーメーカーの工場オプションなら天井吊り下げの7インチで10万円位するものだが、アメリカのインターネット通販などでは「ヘッドレスト組み込み9インチワイド2個セット299ドル」なんて商品が存在する。ヘッドレスト付ですよ。

こうした激安商品の中には日本のパチンコ台からリサイクルされているものも多い。パチンコ台は早ければ数ヶ月で廃棄されるといい、年間300万台近くが処分されているらしい。指定業者によって適正に解体された場合、液晶パネルはメーカーに戻ることでリユースが行われているのだが、その他のルートで海外へ輸出されるものも多い。
これらの多くが車載モニターに転用される。

車載のモニターにシビアな画質を求めるユーザーは少なく、安いに越したことはない。まあ、車載スペックでないとすぐに壊れてしまう気もするが、299ドルは魅力だろう。そして、リサイクル自体は悪いことではない。

しかし、こうしたケースでは金になる液晶だけが抜き取られて、他の樹脂や木材のリサイクルが適正に行われないケースもあるらしく、一部で問題にもなったようだ。