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ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

日産カーウイングス、新世代サービスを発表

2006年10月01日 | ITS
日産は、テレマティクス「カーウイングス」の次世代サービスを発表した。

報道発表資料から内容を読み取るのは難しいが、大きくいって3つのことがあげられる。

・対応ナビをHDD化
まあ、これは当然の流れだろう。

・RSSを活用した、運転中でも安全に影響の無いインターネット閲覧
これは、どうでしょう。運転に影響の無いような範囲での閲覧なんてしないほうがましのような気がする。
それも閲覧できるサイトは10個に限定されている。
そんな程度の情報を、わざわざ通信料や会費を払って、運転中に入手したいか?
ネットサーフィンは家でゆっくりやれば良いと思うのが普通の消費者だろう。

・プローブを活用した渋滞予測精度向上
ホンダのインターナビが一人テレマティクスの中で好調(とはいっても大したこと無い。あくまでG-BOOKやカーウイングスと比較すればの話)で、その理由が渋滞予測精度にあるわけだから、トヨタ日産が追従するのは不思議ではない。

でも、これもいつも言うことだが(確かに精度に不満があるとはいえ)無料のVICSが存在するのに、通信料を払ってまでより正確な渋滞情報を購入するユーザーは限定されるだろう。これが広く普及するとは到底思えない。

ということで、この程度ではテレマティクスの将来に大したインパクトはない、と断言しておこう。

日産はSKYプロジェクトというITSの実験を神奈川で10月から開始する。そうした流れのなかで、テレマティクスに関しても簡単には後戻りできないのだろうが、そろそろ見切りをつけたほうが賢いと思う。