みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

AFVクラブのチャーチルMk.3 その14

2008年12月11日 23時57分47秒 | AFV(英・チャーチル)
 ここのところ忙しくてあまり進んでいません。ちょっとチャーチルのキャタピラについて。これ、若干短くありませんか? 私のやり方が悪いのかも知れませんが、普通に巻くとわずかに届かない。もちろん可動式サスペンションだから、キャタピラを巻くとキャタピラの張力と車輌の自重で若干沈んだ状態になる。そしたら丁度よいのかも。しかしそれでも問題なのは、キャタピラに常に張力がかかった状態になる点です。
 で、AFVクラブのキャタピラって、どうやって接着すればいいんですか? 以前AFVクラブのものは作ったことあるような気がしますが、そのときはどうだったっけ? このチャーチルのキャタピラ、焼き止め用の突起や穴はないし、かといってタミヤのみたいに普通のプラ用接着剤が効くわけでもないし。するとやはりボンド系の接着剤で止めるんでしょう? なのに常にキャタピラが引っ張られた状態になるのは、非常に不安ですよね。皆さんどうなさっているのでしょう?

 今日はチャーチルの画像が無い代わりに、大阪のホビーランドさんで買ったエッチングパーツ用のツールを紹介します。THE SMALL SHOP製の「Photo Etch Cut Off Kits」です。画像は同社のサイトから拝借しました。
 これ、便利ですよ~。考えてみれば今まで無かったのが不思議なくらい、単純なコンセプトの道具なんですが、こりゃ目から鱗です。エッチングパーツを切り離す時に下に敷く厚板と、カット位置できちんとパーツを押さえる板からなっているのですが、でもよく工夫されています。下に敷く厚いアクリル板は黒色で、エッチングパーツが目立ってよく見えます。また上から押さえるアクリル板は取っ手がついていて、しかも全体が透明。だからエッチングパーツを押さえる位置がよく見えるんです。しかも刃が当たる部分は斜めにカットしてあって、ナイフの刃を当てやすい。製品は大小二種類あるのですが、私はもっぱらミニスケールですから、むしろ小さい方が必要。1/35の戦車のフェンダーなどを作る人は大きい方が便利でしょう。

AFVクラブのチャーチルMk.3 その13

2008年12月07日 21時08分47秒 | AFV(英・チャーチル)
 ここのところあまり作業が進んでませんが、一応ここまで来ました。車体はエアインテーク周辺以外はほぼ終わり。ペリスコープは接着直前の状態まで別個に組んでおき、後は塗装後に取り付けます。ハッチ類は気持ちがよいくらいぴったりはまりました。ハッチの取っ手は接着部に若干隙間が出ますが、それでもきっちりはまります。接着剤を流し込む前に少々振り回しても取っ手が落ちないくらいにぴたりです。
 問題の車体箱組みですけど、さすがに若干の隙間が出来ますが、よく仮組すれば大丈夫。車体天板は、左右の側面板の頂上とツラ位置になるように注意します。入るところまで押し込むと天板が側面板より沈んだりしますので、側面板とツラ位置になるところで止めておいて、後は流し込み接着剤をつーっと流せばOK。私はまずクレオスのMrセメントSを少量流して位置を決め、それがある程度乾いてからクレオスのリモネン系を流します。いずれも付属のブラシの先が細いので、作業しやすくて助かります。それにしても、ミニスケールだと放っておけない隙間でも、1/35だと目立たないからある程度気が楽ですね。いつもミニスケールばかりいじっていると、1/35がめちゃくちゃ大きく感じるんですよ。
 この次はいよいよ履帯を履かせますが、どうもこの履帯…、少々問題ありです。またレポートします。

AFVクラブのチャーチルMk.3 その12

2008年12月04日 23時52分16秒 | AFV(英・チャーチル)
 車体機銃なんですが、BESA機関銃はご覧の通り特徴のある放熱板がエッチングパーツになっており、それが装甲マウントに収まります。ちゃんと組めればディテール感たっぷりです。ところがここに落とし穴が…
 放熱板のエッチングパーツを凵型に折り、それをプラの機銃パーツに接着します。エッチングパーツが機銃の窪みにきっちりはまり、そこに少量の瞬間接着剤を。これで機銃はOK。さていよいよ機銃を、車体内側方向からマウントに差し込みます。……入らない……。プラパーツだけの時は差し込めたので、明らかにエッチングパーツが引っかかっているんです。まいったなあ、やはり私の曲げ方が悪かったのか…。でもやはり、AFVクラブのパーツがきっちりすぎるのが悪いと信じたい…。
 仕方がないので、エッチングパーツを一度外し、凵の字型の底の部分を切り離し、機銃の側面だけを貼り直し、さらにマウントの差し込み口にデザインナイフを差し込んで少し削ったら、やっと差し込めました。エッチングパーツを切り離した底の部分はご覧の通り上からは見えませんので、まあこれでよしとしましょう。はあっ…(ため息)これと同じ作業を砲塔の機銃マウントでもしなけりゃならないのか…。機銃の銃口部分など細かく出来ていますし、他は問題ないのですが。
 操縦手バイザー周辺も細かくできています。またパーツもぴたりとはまります。バイザーの前の突起は、一つはプラ、一つはエッチングパーツなのですが、ご覧の通りちょっとずれます。これはたぶんバイザーのストッパーを受けるための突起なのですが、実車もちょっとずれるのが正解みたいです。

AFVクラブのチャーチルMk.3 その11

2008年12月02日 22時48分41秒 | AFV(英・チャーチル)
 で、AFVクラブのチャーチル。ところどころにヒケがあるのが、玉に瑕。この操縦手・機銃手ハッチも少々ヒケてます。ハッチの裏にクルーの頭を保護するためのパッドがあるのですが、それを一体成形にしてしまったため表にヒケが出たのでしょう。あれだけ他は別部品の山なんだから、こういうところもついでに別部品にして欲しかった。まあ無視してもそう気にならない程度のヒケですが、ちょっと修正してみました。
 引けた部分をけがき針の先でごちょごちょっと荒らして食いつきをよくしたあと、光パテを盛ります。硬化するまでは結構とろとろと流れてくれるので、かなり平らになってくれます。それを光に当てた後、サンドペーパーで平らにします。
 と書くと簡単なのですが、あちこちにリベットやネジ頭があって、全体にペーパーがけができません。うまいこと突起を避けてサンドペーパーを細かく当てました。本当はリベットを削って後から付け直すべきなのでしょうが、そんなことを各ハッチにやっていたら大変。そんな根気も技術もありません。
 写真左は硬化直後。ご覧の通り表面はぬるぬるの状態で、このままではペーパーもヤスリも詰まります。これをアクリルシンナーで一拭きすれば、きれいな硬化面が現れます。光パテはそれほど堅くないので、細かい目のサンドペーパーでも簡単に平らになってくれます。写真右は平らにした状態。パテの部分が目立つ角度で撮影してみました。リベットなどはちゃんと残っています。

AFVクラブのチャーチルMk.3 その10

2008年12月01日 00時12分44秒 | AFV(英・チャーチル)
 スモークディスチャージャーを拡大してみました。実車では、エッチングパーツのストッパーを上に上げると、発煙筒が手前に出てくる仕組みになっているようです。
 AFVクラブのパーツは、目立つところに押し出しピンがあるとよく言われます。このチャーチルではその辺は改善されていて、目立つところ・処理のしにくいところに押し出しピンはありません。ところが、ヒケはどうしてもあちこちに生じています。この発煙筒のパーツも、外板にでかいヒケがありました。こんな時はやはり、肉やせがなく、処理の早い光硬化パテの出番です。
 ご覧の通り、ここにはエッチングパーツをいくつも使います。いずれもプラパーツ側の突起に穴がきちんとはまり、組みにくいことはありません。特にスモークディスチャージャーのストッパーのアーム、エッチングパーツの凹みが、プラパーツの軸にぴったりはまるのには感心しました。発煙筒を開いた状態にする時は、このストッパーを上に跳ね上げた位置で接着します。慎重にやれば可動にもなりそうですが、やってもあまり意味はないので、もちろん接着しています。