みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

「長空雄鷹」に見るMiG-15 その2

2010年08月03日 22時23分42秒 | 映画
 映画のタイトルの後、オープニングの部分です。この映画は1976年の作品ですので、朝鮮戦争からは二十年以上経ってからの撮影です。しかしMiG-15は余剰機がずっと後まで使われていましたから、この映画にも本人役で出演したんですね。うちの掲示板の常連さんは、1983年に北京でTu-16と一緒に国慶節用の展示飛行の訓練をしているMiG-15を北京で見たと言ってました。あれは確かにMiG-17ではなかった、とのことです。80年代になっても副次的用途に使っていたってことですね。

 さてこのシーンでは、機番が3002→3003→3004と並んでいるようです。他のシーンに出ている機体も、これに続いているような番号なので、恐らく一部隊まとめて撮影に協力したんでしょう。四桁の機番はどうも朝鮮戦争以降のものだと思われます。撮影当時の機番のまま使ったんだと思います。
 もう一つ、胴体後半に「中國人民志願軍」の文字が書かれていることにもご注目。これは以前のブログ
http://blog.goo.ne.jp/m4-mee/e/7def9e361173c4cbcac0f50e5faaa03f
で採り上げた、ニュース映画(プロパガンダやらせ映画)の出演機とは異なる塗装です。この映画の機体は「中國人民志願軍」の文字が主翼の後ろに一行で書いてあります(朝鮮戦争当時のニュース映画では機首に二行)。恐らくこの映画用に書いた文字ではないかと思います。というのは、元々この位置はマークや番号がない場所です。そこに字を書けば、映画の撮影後はそれを消すだけで済みます。機首の番号を消して、そこに文字を書き直すよりは楽ですからね。他にも細かい点で気づくことがありますが、それはまた次回以降。

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