みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

フジミのティーガーI、新旧作比較

2011年03月23日 23時43分28秒 | AFV(独)
 フジミの1/76ティーガーIなんですが、以前も一輌作ったことがあるんですよ(本ブログのバナー、ネコのミーちゃんの横にあるやつです)。いや、正確に言うと一輌だけではなく、ツィメリットコーティングの方法をいろいろ試すための実験台として作ったものはもうちょっとあるんですが、一応完成したものは一輌、ということで。しかしその一輌も、ツィメリットは施したものの、他は完全にストレート組みで、全工程二~三日で作っちゃったものです。ちょっと比較のために並べてみました。

 右が旧作、左が今回の新作です。旧作のツィメリットは、タミヤパテをMr.薄め液とリターダーで溶いたものを塗りつけ、エッチング鋸の歯で溝を刻んだもの、新作は既に述べたようにヒートペンを使ったものです。旧作はその他のディテールアップは全然行っておりません。
 いや~、自分で言うのも変ですが、全然違いますね。そりゃ、かけた時間が違いますもん。いやもちろん、旧作は二三日で作ったもので、新作は本ブログでさんざん愚痴ったように毎日少しずつしか作れなかったので、すでにひと月以上かかっているわけですが、かかった日数ではなく、のべ作業時間自体が全然違うんです。それにかかった時間以外にも、ちっとは上達したところもあるんですよ。ツィメリットのために剥がしてしまった車体左側面のワイヤーは、旧作では再現を放棄しましたが、新作では細いプラ棒で作り直しました。取っ手やボッシュライトのコードも自作してあります。また履帯を見ると、旧作は起動輪の後ろでがくっと角度がついていますが、新作はなだらかに垂れ下がっています。これは旧作の組み方が悪かったのでして、履帯をしごきつつパーツの繋がり方を意識して作りさえすれば、フジミのキットのポテンシャルが高いということなんです。ドラゴンとは大違い。それから、塗料にしても接着剤にしても各種工具にしても、ここ数年で非常に充実して便利になりましたしね。
 でも正直、ミニスケールの楽しみ方としては、右の旧作のくらいがちょうどいいとも思うんですよ。今度の新作のように手間がかかると、なかなか完成に至りませんし。何年か前までは、ミニスケールは絶対凝らない、ストレート組み、塗装もそこそこ、という考えだったんです。ちょっとした改造は一台一箇所を原則とする、って程度。でも細部にこだわるのもまた楽しくなっちゃって。まあ気楽な作り方と凝った作り方と、気分によって両方やっていけばいいんじゃないかな。
 さて現在三輌並行製作中のフジミのティーガー。残り二輌は基本塗装までできていますから、仕上げはこの新作と同じ程度にはしておこうと思います。それが済んだら今度は気軽な製作の新作も披露するつもりです。