みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ズベズダのミニスケールフィギュア その3

2011年01月14日 00時47分50秒 | フィギュア(軍事)
 さて肝心のフィギュアの出来です。これは右手にPPSh短機関銃を持って左手でどこかを指さしているロシア兵なんですけど、いかがですか? ウォーゲームの駒にしては、驚くほどハイレベルです! これは大当たりだっ!
 ズベズダ独特の、光沢のある飴のような質感のプラでディテールが見にくくやや損をしていますが、でもプロポーションはとてもよいことがお分かりいただけると思います。おまけによく見ると、銃・パウチ・ベルト・ボタンなど、ディテールも非常に良好なんです。おいおい、これはすごいんでねえの? 何しろこれが一体成形ですよ? ヘルメットのひさし部分が深くて内側がつぶれていますが、これは一体成形である限りは仕方がありません。むしろ、ミニスケールにありがちな、金型のズレというのがほとんど認められない。ヘルメットの形も崩れていないし、さらにこの抜き方だと顔の真ん中にパーティングラインが通るのですが、そのことによる顔の造作の崩れもほとんどない。
 二つの角度から見てみました。背中側はこんな感じ。

特に背中のベルトの立体感にご注目。
 特に私が感心したのは、一体成形なのに非常に立体感のある銃と、それを持っている右手です。

PPShって確か、トリガーの直前にセミオート/フルオート切り替えレバーがあるんですよね(だからぱっと見、トリガーが二本あるように見える)。それを含めたトリガー周辺が、残念ながら四角い切り餅、というか石鹸のようになっていますが、これはミニスケールだし一体成形だし、仕方がないと思います。むしろ私は、太すぎない銃身とか、弾倉のディテールとかに感心してしまいました。一体成形でここまで立体感を出しているインジェクションキットは、そんなに無いと思いますよ。重要なことは、これがいわゆる軟質プラ素材ではなく、塗装や接着の可能なプラ素材だ、ということなんです。丁寧に塗り分けたら、すごくいいぞ、これ。