『DIEPPE, THROUGH THE LENS OF THE GERMAN WAR PHOTOGRAPHER』に、さらにこんな写真が載っていました(該書P.18)。Mk.3の「ボビン」装着車輌です。ご覧の通りこの車輌のダクトは、少なくとも左舷と後方のものが残っています。おそらく右側も付いているのではないか。そうすると、通常は上陸と同時に投棄するダクトを、場合によっては装着したまま前進した車輌があるということになります。
これはニックネーム「COUGAR」の車輌だと思います(C SquadronだからCで始まる)。この写真でも分かりますが、「COUGAR」は上陸後、護岸を超えて海岸の道にまで達することに成功した数少ないチャーチルの一輌です。ここまで到達できたのは、まさにボビンから敷かれたカーペットのお陰だと考えられるのですが(他の車輌は玉砂利にスリップして進めなかった)、しかしそのカーペット敷設に集中するため、あるいは敷設の邪魔にならないように、ダクトの投棄は後回しにされたのかもしれません。左右はよいとして、後部のダクトを投棄してしまうと、せっかくのカーペットの上に被さって邪魔になるかもしれませんから。
さてこの本によると、「COUGAR」はここまで来てドイツの75ミリ砲弾を砲塔リングに被弾。僚車のMk.3「CAT」がこの75ミリ砲を沈黙させた後、そのまま自分の6ポンド砲でタバコ工場に向けて攻撃を続行。左の履帯を破損し、次いで右の履帯にも被弾して、乗員は脱出し、海岸まで退却。脱出時に乗員は車輌を自爆させたようです。
このボビン、左右二本をキャタピラで踏みながら敷設するタイプだと思われます。ここに見えている心棒の左右に本来はアームがあって、車体側面に装着されているんですが、被弾の衝撃のためか既に取れてしまっています。それにしても、華奢な作りのボビンですね。ノルマンディーで使われたホバーツファニーズの工兵車輌の、本格的なカーペットレイヤーとは比較になりません。もちろんそのカーペットレイヤーの開発にもこのときの戦訓が活かされています。
このボビンの改造パーツは「マタドール」から出ていて、以前レポートしたことがあります。え? すみません。まだ作っていません…。
http://blog.goo.ne.jp/m4-mee/e/70903098e2ebece95ff3cd52dc1922b4
これはニックネーム「COUGAR」の車輌だと思います(C SquadronだからCで始まる)。この写真でも分かりますが、「COUGAR」は上陸後、護岸を超えて海岸の道にまで達することに成功した数少ないチャーチルの一輌です。ここまで到達できたのは、まさにボビンから敷かれたカーペットのお陰だと考えられるのですが(他の車輌は玉砂利にスリップして進めなかった)、しかしそのカーペット敷設に集中するため、あるいは敷設の邪魔にならないように、ダクトの投棄は後回しにされたのかもしれません。左右はよいとして、後部のダクトを投棄してしまうと、せっかくのカーペットの上に被さって邪魔になるかもしれませんから。
さてこの本によると、「COUGAR」はここまで来てドイツの75ミリ砲弾を砲塔リングに被弾。僚車のMk.3「CAT」がこの75ミリ砲を沈黙させた後、そのまま自分の6ポンド砲でタバコ工場に向けて攻撃を続行。左の履帯を破損し、次いで右の履帯にも被弾して、乗員は脱出し、海岸まで退却。脱出時に乗員は車輌を自爆させたようです。
このボビン、左右二本をキャタピラで踏みながら敷設するタイプだと思われます。ここに見えている心棒の左右に本来はアームがあって、車体側面に装着されているんですが、被弾の衝撃のためか既に取れてしまっています。それにしても、華奢な作りのボビンですね。ノルマンディーで使われたホバーツファニーズの工兵車輌の、本格的なカーペットレイヤーとは比較になりません。もちろんそのカーペットレイヤーの開発にもこのときの戦訓が活かされています。
このボビンの改造パーツは「マタドール」から出ていて、以前レポートしたことがあります。え? すみません。まだ作っていません…。
http://blog.goo.ne.jp/m4-mee/e/70903098e2ebece95ff3cd52dc1922b4