みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

エッシーのチャーチルMk.III砲塔 その1

2008年07月22日 23時29分32秒 | AFV(英・チャーチル)
 これまた何のことか分かりにくい写真で恐縮です。これ、イタレリ(旧エッシー)1/72のチャーチルMk.3の砲塔左側パーツを、裏側(内側)から見たところです。おまけに、同じ物を手前と向こうに二枚重ねてマクロレンズで撮影しています。同じ位置で固定するために手前と向こうにマスキングテープを貼っています。で、何の説明をしたいのかと言うと、どこの金型が傷んでいてどこを削るとまともに砲塔が組めるのか、という話です。
 手前は未加工のパーツ。Mk.3の砲塔は溶接砲塔です。キットでは砲塔左右パーツの上に天板パーツがはまるようになっています。ところがその天板がはまるべき砲塔の溝ががたがたで、天板がうまく乗らないのです。白い矢印の場所を見ると、本来は天板が乗るはずの溝、というか「のりしろ」に、妙に出っ張っているところがあるのが分かると思います。ここが邪魔をして天板がうまくはまらないんですね。
 そしてそれを削って修正したのが、その向こうがわのパーツです。黒い矢印の部分、これくらい削っておけば天板がはまってくれます。でもこんな感じに溝を掘るのはなかなか大変なんです。このような場所がもう二箇所あるんですよ。単にカットするなら簡単ですが、側板を残して彫り込まなければならないんです。でもここをきちんとしておくかどうかで、後の組み上がりが変わってきますので、面倒くさがってはいけません。こういう作業で活躍するのがスクレイパーやチゼル、それにデザインナイフです。
 それにしてもご覧の通り、砲塔側面パーツの上辺が全周にわたってとにかくガタガタでしょう? 天板を乗せる前にクラフトヤスリで平らにしておかねばなりません。イタレリに移ってから金型がかなり傷んでいるのか、と思ってエッシーの古い箱のものを引っ張り出してみましたが、この場所はやはりこの状態でした。最初から金型が破損していたのかな。