みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ユニモデルのシャーマンM4A3(76)HVSS その2

2008年07月13日 20時24分07秒 | AFV(米)
 次は砲塔の平面形です。左がUM、右がドラゴンです。ごらんのとおりUMの装填手ハッチは、76ミリ砲塔や105ミリ砲塔に見られる小型で一枚型のものです。手元の資料では76ミリ砲塔の装填手ハッチはドラゴンのような観音開きの円形で対空機銃架つきのものが多いのですが、このハッチのタイプの写真も見つかりました。またドラゴンのM4A2(76)W「レッドアーミー」はまさにこのハッチのタイプです。
 『グランドパワー』誌7月号の特集「M4シャーマン(4)」には、76ミリ砲塔の試作型の写真が出ています。この試作型の装填手ハッチは観音開きですが、量産型と違って形は四角です。装填手ハッチもいろいろ工夫されたことが分かります。
 それから、砲塔全体の形状も両者でかなり違います。平面形ももちろんですが、このように上から見ても分かるように、ドラゴンでは下の方の幅が広がっているのに対し、UMでは側面がほぼ垂直です。写真で見てもやはり76ミリ砲塔は下ぶくれの形状が正しいように思います。UMのようなまっすぐのタイプが別にあったとも思えないんですが。
 それにしても、こうして並べてみるとドラゴンのディテールってのは、大したものですね。