みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ユニモデルのシャーマンM4A3(76)HVSS その1

2008年07月11日 23時33分33秒 | AFV(米)
 ユニモデルのM4A3、76ミリ砲型の砲塔です。部品を見たとき、砲塔が真ん中ですっぱり上下に二分割になっているので、驚きました。多分薬莢排出口(ピストルポート)の部品を別部品にして、これを上下から挟み込む形にしたためだと思います。まあもちろん側面に来る薬莢排出口のディテールを出そうと思えば、このように別部品にするのが早道でしょう。でもその割りには、砲塔側の穴の幅と排出口パーツの幅が全然合わなくて、車体側を削って調整しなければなりませんでした。ドラゴンはこういうところを、お得意のスライド金型にしています。
 ということでドラゴンのM4A3(76)Wの砲塔と並べてみました。ドラゴンの砲塔(写真左)が観音開きの装填手ハッチになっているのに対して、UM(写真右)では小型の装填手ハッチですので、これは初期の76ミリ砲塔だということになるのでしょうか。それに砲塔全体の形も随分違いますね。ドラゴンは76ミリ砲塔独特の下ぶくれ形状が表現されているのに、UMの方は側面が垂直になっています。装填手ハッチの違いに連動して砲塔全体の形状にも二種類あった、ということも聞いたことはありませんので、UMの砲塔形状には疑問が残ります。
 ついでにUMの砲塔パーツの上下合わせはできるだけ合わせ目が目立たないようにしてやりたいので、ご覧のように流し込み接着剤を多めに流して、えいやっと押さえて、接着部分がぶにゅっとはみ出すようにしました。完全に乾燥してから削ればきれいに平らになるはずです。
 ドラゴンの砲塔の薬莢排出口周辺にはスライド金型のパーティングラインがあったので、サンドペーパーで削ってあります。しかし実車の写真を見ると排出口の周辺には少し段が見えるんです。ただキットのままではいかにもパーティングラインそのままという感じですので、一旦削った後でパテなどで表現し直してやる予定です。