「憲法のつどい」に306人ー孫崎享(まごさきうける)氏熱弁
今年で32回目の「私たちのくらしと憲法を考えるつどい」が、5月28日夜、竹の塚地域学習センター4階大ホールで行なわれ、306人が参加しました。区内の労組・団体で構成する「憲法のつどい実行委員会」主催。
第一部は、きたがわてつさん(シンガーソングライター)が、九条やジェームス三木さんが作詞・きたがわさんが作曲の「私をほめてください」を歌い、最後に、日本国憲法前文などを熱唱しました。
実行委員会を代表して金湖恒一郎弁護士が「平和憲法をもとにして、アジアの国々と付き合っていくことは、『非現実的な共同幻想』ではない」とあいさつ。
第二部は、孫崎亨氏(元外務省・国際情報局長)が「東アジアの平和と日本のこれから」のテーマで記念講演しました。
孫崎氏は、「原発・TPP・普天間・集団的自衛権・尖閣諸島」などの問題を参加者にクイズを出題しながらわかりやすく説明。最後に、「人間の生き方として、正しいことをどう貫くか」と問いかけ、「浜岡原発が止まっているのは市民の運動があるからだ」と強調しました。
実行委員の島田初代さんが、「―改憲は許さないー」の詩を朗読して閉会。
「日本が直面している多くの根は対米従属であるということを改めて感じた」との感想が寄せられました。私は孫崎享さんの著書「戦後史の正体」を読んでみましたが、外務省の役人として見てきたアメリカ従属の実態を見事に描いています。孫崎さんの言い方だと「対米追随」という表現ですが、日本共産党の綱領が規定した日本の「現状規定」の正しさに改めて確信を持ちました。