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一部償還免除型奨学金はじまる

2016-11-20 22:58:23 | 貧困と社会

日本は大学の学費が世界有数の高さなのに、給付制奨学金がありません。日本の奨学金は学生に借金をさせる「学生ローン」で、多くは利息付きです。利用した学生は、平均でも300万円、大学院進学など多い人では1000万円も卒業と同時に借金を負って人生をスタートしています。日本共産党は以前から給付型の奨学金を要望してきましたが、一部償還免除型奨学金が実現。第1回募集審査が行われました。

応募が募集の2倍に

今回、大学枠が5人の募集人員の中、11人の応募。4位から8位までは全員同じ点数なのに落ちる人が3人も出ました。
 父親が失業して経済的に困難な中、将来を夢見て進学を志す人も落ちるとしていました。審査会では委員から「同じ点数で落ちた中には経済的に一番困難な人がいる」「貧困の連鎖を断つ。経済的に不利な子が夢をあきらめずに済む。経済的に困難な子を優先するべき」と発言が相次ぎ、区側も「要綱を変更できる」と答え、要綱を改正、同点の方は全員合格になりました。

 枠の拡大、成績要件の見直し要求

そもそも償還免除の大学入学枠一回の募集が五名は少なすぎる。また、成績要件が一律で、5段階で4・0以上を申し込み資格としていることの問題を指摘。枠の拡大と成績要件のあり方を見直すべきと求めたのに対し、将来に向けて検討と答弁。

 さらに、通常枠は最近は応募が定員に満たないことが続いている。なぜか。
 保護者に聞くと「大学の学費を賄えない少ない金額なのに、他の奨学金と併せて借りることができない。」との話。併給不可の要件を見直す必要があることも分かりました。区は「変更は考えない」と主張していますが、それなら奨学金限度額をふやすべきで、私立の大学では30万円では入学資金はまかなえません。  必要な人にゆき届く奨学金制度に改善するよう頑張ります。