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世界農業遺産「能登の里山里海」

2015-07-27 22:39:15 | 農業と食文化

自治体学校第3日目、世界農業遺産「能登の里山里海」についての記念講演がありました。講師は金沢大学の中村浩二特任教授でした。

ビデオをつくりましたのでご覧下さい。ビデオを見るには画像の再生ボタン(赤色)もしくは下記のアドレスをクリックして下さい。

https://youtu.be/bSVOgTnoBuE

 

里山とは、集落、農地、それらを取り巻く二次林、人工林、採草地、竹林、ため池などがモザイク状に組み合わさって形成され、人が適度に利用することで、豊かな自然が形成・維持されてきた地域です。里山は、人の生活・生産活動の場であると同時に、多様な生きものの生息・生育空間ともなり、さらには地域固有の文化や景観も育むなど多様な価値を併せ持っています。

 

 

 

里海とは人々が様々な海の恵みを得ながら生活するなど、人の暮らしと深い関わりを持つ沿岸域を里海と呼びます。里海は生産性が高く豊かな生態系を持ち、魚類の産卵場所や稚魚の生育場所など、海の生きものにとっても重要な場所と説明されました。

 

能登半島の地形は、低山と丘陵地が多いことが特徴です。また、三方を海に囲まれているため、遠浅の砂浜海岸や外浦と呼ばれる岩礁海岸、内浦と呼ばれるリアス式海岸を含む内湾性の海域と、海岸線も変化に富んでいます。気候は日本海側気候型に属し、冬季には積雪がありますが、沖合を対馬暖流が流れているため、同緯度の他地域に比べて比較的温暖です。そのため、暖寒両系の動植物が生息する等、豊かな生物相が見られます。

 

能登半島は、土地利用、農林水産業、食文化、祭礼、工芸、生物多様性などにおいて、里山から里海までが密接につながり、一体不可分となっている地域です。ちょっと学問的な話ですが、実際に体験すると勉強になりました。

 

http://www.pref.ishikawa.jp/satoyama/noto-giahs/index.html