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一人残らず学習に参加する新しい「学びあい」の教育

2013-11-05 23:55:16 | 教育・子ども

いじめや不登校など、困難を抱えていたり、低学力に悩む学校を立ち直らせる教師らの自主的な学校改革の挑戦が、足立区でも始まりました。「学びの共同体」づくりです。
 10月16日、私は地元の伊藤和彦議員と花畑中学校を訪問し、桶田校長先生に話を聞きました。


困難校を立ち直らせる花畑中の教育実践

 47年の歴史を誇る花畑中。今、生徒の減少を逆手に取り、少人数のきめ細かい指導、先生と生徒、生徒どうしの活発なコミュニケーションを活用した新しい学びを行っています。それが「コの字型机配置」の教室と、4人組による「学びあい学習」です。
 活発な話し合いを通じて、思考力、表現力、創造力を高める学びです。
 「学びは〈出会い〉と〈対話〉である」と言われています。
 授業において、教師主導型の一方的な授業展開では、理解がされないまま先へ進んでしまう状態の生徒が多く出ます。
 これは、通常の授業(上記図参照)1一斉型では分からないことがそのまま置き去りにされ、授業が進んでしまうことが多いためです。
 その要因として、従来の一斉型では、教師の発問に対する答えは常に教師に語られがちであることがあげられます。
 生徒と生徒の関係は結ばす、何かを疑問に思っている生徒をそのままにしてしまいがちです。

一方、コの宇型机配置では、生徒の返答は教師にだけでなく、みんなに発言を聞いてもらうことができるのです。
 1人を指名し、その答えに対して他の生徒が尋ねる対象は先生ではなく、始めに答えた生徒になることにより、ここで生徒同士の関係(コミュニケーション)が生まれます。ある子が発言したら「なんでそう思ったのか」を聞き、その返答を全体につなぐ。
 この取り組みではじめて1人の意見が全体に共有される。疑問のつぶやきを教室全体で解決していく展開を教師は常に考えていくことができます。このことで学ぶ姿勢や意欲、人間関係の向上が見られると教師の側から聞こえるようになりました。 新たな教育への挑戦です。

※解説(針谷みきお)
 学力は向上するのかとよく聞かれます。「学びの共同体」の学校改革において学力向上は結果であって目的ではありません。しかも最後に手にする結果です。
 すべての子どもが学びに参加し、問題行動や不登校の子どもが激減し、そのあとに出てくる結果なのです。その間2、3年を必要とし、時期が熟すと一気に、脅威的に学力は向上します。
 足立区の教育改革について、みなさんのご意見・ご要望をお寄せ下さい。  区議会議員  針谷みきお