ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

ニューヨークの奄美島唄

2009-08-01 01:33:15 | 奄美の音楽



 思い返せば・・・奄美の島々を突然の浮かれ騒ぎと奇妙な悲喜劇模様に叩き込んだ、あの皆既日食騒ぎ(もうずいぶん前の出来事みたいだ)の当日はまた、奄美出身の歌手、我らが城南海ちゃんの3rdシングルの発売日でもあった。私がその事に触れないのをお嘆きの向きも。まあ、おられないというか、ほとんどどうでもいい、そりゃ誰だ、という人ばかりかとは思うが、クッソー、いいよ、どんどん書いて行ってしまうから。

 それはもちろん、城南海ちゃんのシングルはちゃんと買ってあり、それなりの感想も書きかけていたのだが。

 その前に。南海ちゃんはこの春先にニューヨークに出かけていたのを知ってた?その地で開かれていたチェリーブロッサム祭りとかいう、まあ日米親善の催しのゲストみたいな形で、かの地のアメリカ桜の元で小コンサートを行なってきていたのだった。ちょうどあのインフルエンザ騒ぎ(こいつもまた、相当に昔の事のような気がする・・・)の最中だっただけに、感染者続出のアメリカへ出かけるにあたってはずいぶん迷ったようだが。

 で、その際の出来事は南海ちゃんのブログなどに記述されており、アメリカ人の客たちの間に南海ちゃんの歌声が沁み込んで行く様子、ついにはアンコールまでかかった、なんて頼もしい報告が自身の筆で(ブログだが)描写されていたのだった。

 やあ、それは見たかったな、どこかのテレビ局が取材してないのか、などと思いつつ待ったのだがオンエアの噂もない。もどかしいなあ、どんな具合だったのだろうなあなどと中途半端に日を送っていたのだが、そんなある日、全然別の事を調べている最中に、その様子、つまり”城南海・ライブ・イン・ニューヨーク”の様子が、あのYou-tubeに何人もの人々によって挙げられていることに気が付いた。
 なるほどなあ、こんな事、とっくに気が付いていなければいけなかったなあと自分の要領の悪さを悔やんだものだったが、しょうがねーだろ、オヤジなんてそんなものさ。

 で、ですね、そこで三線を爪弾きながら奄美の島唄を歌う南海ちゃんを見ていたら、大事な3rdシングル、どうでもよくなっちゃった。だってさあ、やっぱり奄美の島唄の方が重さ深さにおいて、圧倒的に勝ってるんだもの。聴いていて、血の騒ぎ具合が全然違うんだもの。

 ・・・なんて事、言っちゃいかんな。あの、城南海ファンの皆、今度のシングルも買わなきゃいかんよ。勝負なんだから。
 とかなんとか。本日、めちゃくちゃなこと書いてるけど、いや、読んだらすぐに忘れて欲しい。うん、まあ、そういうことだ。





最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
奄美の道も一歩から (シン@本)
2009-08-01 11:18:19
やっぱりマリーナ号さんの「奄美もの」は面白いです。

ほかの分野だと、私はただ該博な知識に圧倒されるばかりなんですが、奄美ものだと、マリーナ号さんの「だんだん詳しくなってゆく過程」がこちらにも伝わってきて、独特の臨場感を与えてくれるから、かもしれません。

もちろんほかの分野における、苦く甘美な退廃を歌う文章も好きなのですが。

ところで、城南海ファンであると同時にいきものがかりのボーカルのファンでもあるマリーナ号さん、いきものがかりのレビューは書かれないのですか?
返信する
シン@本さんへ (マリーナ号)
2009-08-05 02:39:41
 いやあほんとに奄美って何なんでしょ?何に惹かれている、と具体的に言えないままに、すっかりファンになってしまった。もはや懐かしささえ感じます。行ったこともないくせに。
 ”いきものがかり”に関しては、私はボーカルの聖恵ちゃんの、あくまでアイドルとしてのファンをやっているだけなので、音楽については述べようがないんです。なにしろ”いきものがかり”のやっている音楽に、何の興味もないんで。実は。
返信する
奄美発のシンガー・ソング・ライターを望む (syomu)
2009-08-05 03:13:44
マリーナ号さん、こんばんわ。
しばらく仕事の忙しさにかまけてネットから距離置いてました。
城南海ちゃん、生で凄い声量ありますね。
声の伸びもある。やっぱり才能が感じられるからこそヤマトに引っ張られたか。

“ヤマトに引っ張られたか”なーんて書き方は嫌味たらしいですが、これ島唄が保護されるべき伝統芸能に落ちぶれるか、生々しい自分たちの唄として存在し続けるか島唄の存亡にも関わると奄美二世の自分は感じてます。

奄美からは自分の言葉で唄う歌手が今だに出てこないのは致命的だと思います。
新民謡も坪山豊さんの「ワイド節」以来、ヒット曲はないですし。
沖縄からはBeginが出た。Kiroroも出た。
奄美の島んちゅは島唄を冠にヤマトから歌わされている歌ばかりですよ。
昔からの島唄は先祖の血が唄わせているのだと思います。
こんなこと言えば島んちゅからも袋叩きにあう予感がするのですが、いつか自分のブログでも書かねば…。
すいません、コメント欄で熱くなってしまいました。
でも、たぶんマリーナ号さんは気づいていらっしゃったでしょう、とか推測したりして。
返信する
syomuさんへ (マリーナ号)
2009-08-06 02:33:44
 オリジナルなシマウタ、という方向で考え始め、沖縄と奄美を比較してみたりすると、なんか溜息が出てしまいますね。沖縄の連中はほんとに隣の家に行くみたいに自在に新しい歌を作る。
 それに比べて奄美は・・・見えない、その正体もいまだ解き明かされていない壁に阻まれ”今を生きる自分たちの歌”の想像にいたる道も見つかっていないみたいです。
 一つには奄美の音楽のもともとの属性、もう一つは音楽を取り囲む状況、なんてものに起因するかとも思われるんですが、私にもしかとその正体がつかめていません。
 まあ、そもそもヨソモノの私にそのことで悩む資格があるのか?ってな話ですが、”惚れた”を理由に、これからも考えてゆきたく思っています。
返信する
アイドルとして好き (シン@本)
2009-08-06 08:57:26
syomuさんの熱いコメントを読むと、私の気楽な姿勢が恥ずかしくなりました…。

ところでいきものがかりについて。
なるほど、アイドルとして、なんですね。
そういえば大貫妙子も「アイドルとしてのファン」って書いていらっしゃいましたね。失礼しました。

でも、音楽は興味ないけど好きな歌手、って存在はおもしろいですね。
私だったらだれかな……あ、黒木メイサ!
CMで歌ってる姿がかっこよかったけど、歌を聴こうとは思わない(笑)。あれは副業でしょうけど。

「アイドルとしてのファンだった歌手」私史を考えてみたのですが、なかなか浮かび上がらない。
どうでもいいといえばどうでもいいことですが、楽しいので、思い出してみます。
返信する
シン@本さんへ (マリーナ号)
2009-08-06 15:09:38
 大貫妙子の件といい、どうも私はアーティストという設定のキャラをアイドル的に愛する傾向があるみたいです。で、いわゆるアイドルにはあまり反応しない。が、ただ女子グループものはほぼ無条件で好き、というなんのこっちゃ的性癖。なんだこれは。
返信する
お恥ずかしい (syomu)
2009-08-06 15:25:21
マリーナ号さん、シン@本さん、改めて自分のコメント見たらまったくお恥ずかしい個人的なコメントで失礼しました^^;;

やっぱり夜中にコメントするもんじゃないですね。
自分のブログのテーマを意識的に重くしてるもんですから、ついその勢いで…。
これからも奄美の唄者たちを応援してください!!
返信する
syomuさんへ (マリーナ号)
2009-08-07 15:18:45
 あ、どうかお気になさらず、ガンガン熱く行っちゃってくださいよ!熱い人もいればぬるめの人もいる。いろいろいる。だから世の中、面白いんですから。
返信する
城南海ちゃんNEWアルバム試聴できる? (syomu)
2009-08-11 00:13:53
こないだ里アンナちゃんのイベントで生唄聞いてきました。
うーん、奄美の若い唄者さん何か堂々としてきた感じがする。

そーいえば、城南海ちゃんのニューアルバムがHMVで試聴できるとか
ttp://blog.livedoor.jp/mark0315/archives/51248438.html
↑このサイトの方がブログに書いていらっしゃいますが神アルバムと絶賛。
かなり気になってきました。
返信する
shomuさんへ (マリーナ号)
2009-08-11 04:07:09
 南海ちゃんのアルバムは、そりゃ買って当然ということで、すでにアマゾンに予約済みです。中身がなくてジャケだけでも買っちゃいたい気分ですもん、私。
 で、現物が届くまではあえて聴かないようにしよう、というのが現在の私のポジションであります(笑)
 今のまま、出るシングルをポツポツと買って行くのも楽しいんですがね。
 で、気の早い話をすれば、何作目かのアルバムで”全曲島唄”にトライして欲しい、と。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。