ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

外人稼業2009

2009-03-22 05:34:33 | その他の日本の音楽

 ”宇多田ヒカル4年半ぶりの"Utada"で「離婚後の心境暴露?」”(日刊サイゾー - 03月21日 08:10)

 日本人の”アーティスト”が海外進出とか言った場合、「それを話題に日本国内での売り上げを伸ばしたい」ってことだからね、つまり。こんな具合にニュースにしてもらえばそれで十分宣伝になるって仕組みで、このCD、外国でほんとに売れなくてもかまわないわけです。
 出した本人もアメリカで売れるなんてはじめから思ってないんじゃないかな?
 ただ、あいもかわらぬ日本人の外人コンプレックスを刺激して、「ウタダはアメリカでも人気があるのか、凄いなあ。え、離婚後の本音を歌ってるのかよ!お、エロい歌詞があるのか!しかも英語で歌えるんだからたいしたもんだ。こりゃ買わなきゃっ!」なんて具合に、素朴なヒトビトにドサクサ紛れでCD買わせちゃおうって魂胆があるだからね。
 まあ、外人稼業は今日も大繁盛ってわけですよ。

(”外人稼業”に関しては、以下の拙文をお読みいただけると幸いです)
   ↓
 ●第一部
 ●第二部
 ●第三部

 ○宇多田ヒカル4年半ぶりの"Utada"で「離婚後の心境暴露?」
 (日刊サイゾー - 03月21日 08:10)
 宇多田ヒカルが3月14日、"Utada"名義としては4年半ぶりにアルバム『This Is The One』を発表した。日本先行発売と銘打たれた同作は、全曲英語詞による、いわば"洋楽アーティストUtada"の作品。同様の体裁でリリースされた前作『EXODUS』がアメリカでは大コケに終わっただけに、今回のリリースに驚く声も聞こえてくる。
「日本では100万枚以上のセールスを記録した『EXODUS』ですが、アメリカでは5万枚程度のセールスにとどまり、宇多田の海外進出は失敗したという評価でした。日本における宇多田人気が持ち直している今、なぜ再び英語で歌う必要があるのかという意見も出ています」(音楽番組関係者)
 同様の声はレコード会社スタッフの間でもささやかれていたという。しかし宇多田自身、海外進出に関して今も強い意欲を持っており、売れっ子プロデューサーのスターゲイトらを起用した本作で、あらためてヒットを狙っているそうだ。
「現在のアメリカの市場動向を踏まえた、よく出来たポップアルバムに仕上がっています。ただし、実際にアメリカで売れるかどうかは別問題。R&B系の女性シンガーの場合、セクシーな魅力がブレイクの決め手になることが多いのですが、どちらかといえば中性的な風ぼうのUtadaがいかに受け入れられるかがポイントです」(前出の関係者)
 一つ注目されるのは、日本語詞の時とは異なる、セクシーで挑発的な歌詞だ。男にお金を貢いだ女性の気持ちが歌った「Taking My Money Back」という曲では、「なぜってセックスは最高で 私は乗せられちゃったみたい」(大意)というフレーズも登場する。
「日本語詞では書きにくい、R&B風の歌詞を楽しんで書いている印象ですね。アメリカの音楽市場を意識した部分もあるのでしょうが、中には離婚後の心境を歌ったのでは? と思える曲もあり、宇多田ファンの間で波紋を呼びそうです」(音楽ライター)
 先日は週刊誌の恋人報道をブログで即座に否定して話題となった宇多田ヒカル。その私生活を知るヒントは、意外とアルバムの中にあるのかもしれない。
(玉井光太郎)