ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

タンゴの流れの果てに

2007-12-14 03:30:26 | 音楽論など


 昨日に続いてタンゴの話ですが。
 アルゼンチンで生まれたタンゴにインスパイアされてヨーロッパの人たちが作り出したの、コンチネンタル・タンゴという代物もありますね。こちらもいずれ、別の方向から探求してみたく思っています。

 面白いのは、あのタンゴのカチカチと律儀に刻まれるリズムを真正面から受け止めたのが、あの几帳面なドイツ人たちであったという事実。ああいうの、やっぱりドイツの人々は生理的に好きなんでしょうか。
 なんかその後、ずっと時代が下ってのドイツにおけるテクノポップの発生とも繋がるんではないか、などと思ってしまいます。

 というか、私の感性にしてみれば、テクノのクラフトワークなんて連中も、今日的コンチネンタル・タンゴのバンドに思えてなりません。 あの、機械の刻む冷徹なピコピコとしたリズムって、情け容赦もなく(?)タンタンと打ち込まれるタンゴのリズムのドイツ人的解釈の果てに生まれた鬼っ子って思えてきませんか?

 下は、知り合いのプカさんが見つけてきた日本製タンゴのシングル盤収集サイト。

 日本のタンゴ・コレクション・シングルレコードの部

 これなんか見ていると、一度聴いてみたい!と思うものもあれば、聞く機会がなくて幸いだったと思うもの(主にコミック系)もあり、でして(笑)
 しかし、日本人もタンゴ好きなんだって改めて思いますねえ。日向に出ることはあんまりないが、実は昔から結構、日本人の日常にぴったり寄り添ってきたのだなあ、と。

 (添付した写真は、ドイツの元祖テクノポップバンド、”Kraftwerk ”のアルバム、”Trans-Europe Express”のジャケのもの)