レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

(再配信)2005年9月28日創刊号 から―左利きで生きるには第552号編集後記

2019-10-12 | 左利き
―『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第552号 別冊編集後記

第552号(No.552) 2019/10/12
「(再配信)2005年9月28日創刊号 から」


今回は再配信号ですので、
その部分のみ全文掲載、公開します。

(追記文は、本誌でご確認をお願いいたします。
 購読してほしいですから。)



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 ※『週刊ヒッキイ』は、

・ 2014年7月より
  月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。

・ 2019年10月より

  第一・第三土曜日の発行は、新規配信
  第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信

  に変更しました。

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◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第552号(No.552) 2019/10/12
「(再配信)2005年9月28日創刊号 から」
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(再配信)2005年9月28日創刊号 から
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以下の文章は、
2005年9月28日にアップしたメルマガ創刊号です。

これで審査を受け、発行が認められました。

目次をご覧いただくとわかりますように、
「サイト案内」更新情報のみカットしています。


↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


創刊号 2005.9.28

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左利きで生きる、ってどうなんだろう?
世界の片隅で左利きと左手使いの問題を考えるレフティやすおが、
自らの左利き体験を基に左利きの人の生活の実態を語る、左利きを
メインテーマにしたホームページ『レフティやすおの左組通信』か
ら、左利きで生きるための実用メールマガジンを発行します。
左手や左利き、利き手に興味のある人、左利きの人、左手が利き手
でない人のための、左手・左利き生活にまつわるお話満載のメルマ
ガです。 

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─目次―
▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ―隔号掲載予定―
*左利きで生きるには…
―レフティやすおがウェブログ「お茶でっせ」で始めた、左利きの
お子さんをお持ちの親御さんへの左利きの問題にどう対処すべきか
についての独断的アドヴァイス、および提案(既発表分は、「その
6」まで「レフティやすおの左利き私論3」として、『レフティや
すおの左組通信』に掲載しています。)

▲レフティやすおの左利き実用講座▲ ―隔号掲載予定―
*「利き手(左利き)の矯正」という言葉の使用について
―左利きで生きるために必要な左手および左利きについての知識と
情報の実用講座

●レフティやすおのサイト案内●・・更新情報・・―随時掲載―

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=▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲==== 

*** 左利きで生きるには… ***

◆少しは楽になってきた?左利き生活◆

左利きといっても昨今ではあまり問題にされなくなっているようで
す。
少なくとも昔のことを思うと、かなり生きやすくなってきたのかな、
と感じます。
ただこれは、私が年を取り、人から表立って何やかやと言われなく
なった、ということも大きな関係がありそうです。
もちろん、現実に左手用や左利き用品なるものが、かなりの種類、
日常一般的に街中で見かけられるようになった、ということも事実
です。
また、日常街中で左手を使う人―左手で字を書く人、左手に箸を持
つ人など―もよく見かけるようになりました。

そういう意味では、かなり開放的な雰囲気が出てきたといえます。

しかし、個々の日常生活の現実に目を転じてみると、まだまだ左利
きには不都合を感じさせる場面が多々見られます。

左利きの人が集まると一番話題になるのが、駅の自動改札が“右側
通行”であること。
同じく普段よく使う機械に関していうと、自動販売機などのコイン
の投入口の位置の問題があります。
また、家電品でのスイッチ類のつまみやコードの位置の問題なども
機械にまつわる問題のひとつでしょう。

道具の問題もあります。
特に問題になるのは、刃物です。しかし、これはかなり左手用・左
利き用の品物が出てきた分野でもあり、改善度が高い方の部類でし
ょう。
刃物を除く調理器具となると、まだまだ不十分な気がします。片手
鍋やレードル、ビーター、バターナイフなどちょっとしたことが気
になるものです。

こういう問題は大人にも子供にも関係することですが、子供だけの
問題もあります。


◆まだ泣かされている左利きの子供がいる!◆

まだまだ子供の左手使うことに寛容でない大人がいます。
左利きについての知識に欠ける右利きの人。あるいはかつて「矯正」
を受け、右手使いになったことを感謝し、次代の子供にも同じ道を
歩ませようとする左利きの人。または、自らは失敗したが子供は「
矯正」を成功させて、楽をさせてあげたいと願う左利きの人など…。

たとえば、日常の行為では左手使いを認めよう、でも字を書くこと
は右手の方が都合がよいから右手で、と考える人もいます。

これらの人たちによって一部の左利きの子供たちは、昔と変わらぬ
つらい道を歩まされているのです。
もちろん、それは子を思う親心でしょう。しかし、方向が間違って
いると私は考えます。やり方が間違っている。

どちらも同じ才能を持っているのならどちらの手を使おうと問題は
ありません。しかし、左利きというのは、左手が右手より利くとい
うことで、左右同じ才能を持っているわけではありません。その辺
を考え違いしてはいけないのです。

先の例で言えば、字を書くというのは手指の微妙な動きを要求しま
す。利き手でも難しい作業です。右利きでもなかなかきれいな字は
書けませんね。ましてや、それを非利き手でやるとなると、どうで
しょうか。

子供が苦労すると考えるなら、その原因は何かを考え、それを取り
除くようにするのが正論でしょう。
それはすなわち、社会が右手使いを良しとして、左手使いを無視す
るから。
右手使いでも左手使いでも取り立てて苦にならないような、ユニバ
ーサルな社会のあり方を作り出してゆければ、問題は解決されるの
です。
現実に、そういう方向で社会は動き始めています。それを加速して
ゆけば良いのです。

左利きの子に無理に不自由な右手を使わせるのではなく、利き手を
自由に最大限に利用し、天賦の才を活かすように導いてあげるべき
でしょう。神様がお与えになったその子の力を活かしてあげるべき
なのです。

たしかにこの世の左利きの子には、ある程度右手も使える子もいる
でしょう。あるいは、訓練の結果特定の動作においてはある程度右
手が使える子もいるかもしれません。

しかし、それは結果論。結果が良ければいえることです。
現実はどうでしょうか。

本来、右利きの人はこのような訓練を要求されることがないのです。
なぜでしょうか。

それは右手使いが正しく、左手使いが間違っているからでしょうか。
あるいは、社会的には右手使いが便利で、左手使いが不便だからでし
ょうか。

右利きが多数派で、右手使いが当たり前だという観念にとらわれてい
るからにすぎません。
迷妄です。一方的、盲目的な思い込みです。
それが、社会を右利き天国にして、それ以外の人を排除させているだ
けなのです。
そして、左利きの子はその被害者になっているのです。

本来、人間には、右手使いと左手使い(もしくは、両手混合使い)の
人がいるのです。それだけのことです。
それぞれに、同じように生きてゆく権利があるわけです。同じように
暮らしてゆく機会が与えられるべきなのです。

あえて「権利」という言葉を使いましたが、本当はそんな堅苦しいも
のでなく、自然な生き方のひとつとでもいうべきものです。


◆左利きという生き方のために◆

私はそういう左利きという生き方をより良く、より楽しく、よりおも
しろく、充実させるための方法について、具体的な提案やアドバイス
をこれからこの場で述べてゆきたいと考えています。

(次回の予定は→「左利きの良いお手本を―左利きのお子さんをお持
ちの親御さんへ―その7」)

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=▲レフティやすおの左利き実用講座▲=======

*** 「利き手(左利き)の矯正」という言葉の使用について ***

 まだまだ広く使われる事のあるこの言葉ですが、はたして問題はな
いのでしょうか。
左利きの現状認識とあいまって、この言葉の使用の是非を考えてみま
しょう。

八田武志『左ききの神経心理学』(医歯薬出版)には、

きき手を変えることは、普通きき手の矯正といわれる。矯正という語
の意味を広辞苑で調べると、「欠点を直し、正しくすること」とある
。つまり、この矯正という言葉を使ってきき手の問題を話すときには、
すでに左ききはよくないもの正しくないもので、左ききは欠点である
という考え方が前提となっている。単に左手の使用を右手使用に変更
するという意味だけではないのである。
と書かれています。

私も同じ考えです。

しかし、最近の傾向として、この言葉の本来の意味を正確に理解して
使用されているとは、考えにくい状況があります。

昔から定着している「矯正」というこの言葉も、単に「きょうせい」
や「キョーセイ」「kyousei」だったりして、単純に「変える」とい
う意味の言葉だろうぐらいにしか受け取られていないような気がしま
す。

しかしそれは誤りです。

確かに声に出して言うときには漢字の持つ言葉の意味は感じられない
かもしれません。
しかしひとたび漢字に変換されて「矯正」となれば、それは漢字の持
つ意味が付与されてひとつの言葉としての意味がより厳密に明確にな
ります。
もはやそこには、単なる「変える」といった意味はなく、辞書(三省
堂大辞林)によると「欠点などを正しく改めさせること。まっすぐに
直すこと。」といった意味になります。
用例として普段よく使うのは 「視力矯正」「歯列矯正」ですし、他
には「非行少年を矯正する」と言う例もあるのです。

八田先生の著書にもあるように、明らかにこの言葉は、かつての「左
利きは行儀の良くない習慣、悪癖である、正すべきものである」とい
う考えに基づいて使用されてきました。
しかし現代では、明らかにその考えが誤りであり、左利きは生来の個
性であり、尊重されるべきものであると考えられる時代になっていま
す。
それにもかかわらず、理解の十分でない一部の人たちによってこの言
葉が何気なく使われています。

単純に「右手を使う、右手使いに変える」といった言葉を使えば済む
問題なのです。
それをわざわざ「矯正」などという言葉を使って、左利きを貶めるよ
うな表現をする必要はないのです。

言葉というものは、使われている実態が言わんとする人の気持ち・考
え方を必ずしも反映したものにはならないのは事実です。
それだけに誤解されない方法を考えて使わなければならないケースも
あるわけです。

何事も定着するまでは不自然だったり、気色悪かったり、まどろっこ
しかったりします。
しかし、間違いは正す、より良き理解につながる表現に改める、これ
は必要なことだと思います。

本日の結論:
左利きにおいて「矯正」という言葉を用いるのは誤りです。使わない
ようにしましょう!

※『レフティやすおの左組通信』表紙で、関連アンケートを実施して
います。ぜひ、ご協力をお願いいたします。

(次回の予定は→「左利きってなに?―利き手調査から考える」)

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=●レフティやすおの編集後記●=======

色々迷った末の出発です。これからも多少の変更があるでしょう。
しかし左利きの人のお役に立ちたいという思いは変わりません。
左利きの人の力になりたい、そして幼い頃の自分のように左利きで嫌
な思いをする人がいなくなるように、そう願って左利きの活動を続け
ています。
これからもよろしくお付き合いのほどを!



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【2019年10月10日 追記】

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以下、「追記」として現在から振り返ってみた印象などを書いています。
そちらの方は、本誌をご購読(無料です!)の上、ご確認ください。

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詳細は、本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』



*参照:
・[web-page]アピール:左利き-「矯正」という言葉についてのアンケート

『左ききの神経心理学』八田武志/著 医歯薬出版 1996.11


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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
(再配信)2005年9月28日創刊号 から―左利きで生きるには第552号編集後記
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