Living with a season! ~季節のある暮らし Vol.1~

福岡県で、料理&テーブルコーディネートの教室「Coordinare」を主宰するLEAFが綴る、暮らしを楽しむコツ。

日用品の価値

2007-03-22 23:25:27 | 日々のこと
今週は、少し余裕があるので、またまた雑誌の整理をしています

以前、切り取っていた記事に、気になる言葉を発見。
インテリアプランナーの津田晴美さんと、『暮らしの手帖』編集長の尾形道夫さんの「賢い日用品の選択基準とは何ですか?」という対談記事。

そこには、日用品の価値を決めるのは、その人自身、正確に言うと、その人の生活なんだ、と書かれてある。使い手が、どんな暮らしをする人なのかに、尽きる、と。

う~ん、とても納得。
要は、「どこに価値をおくか」に尽きる。
自分の身の回りに置くものは、できることなら、細部までこだわりぬいたモノに囲まれたい。
決して高価なモノという意味ではなく、デザイン、機能がパーフェクトなモノ。
そいういうモノに出会えたら、結果的に、長く使え、愛着が沸くモノになると思うから。それが、私の究極の理想。
だけど、なかなかそうもいかないのが、理想と現実のギャップ
それには、まず、現在余計なモノを捨てなければ・・・

話は戻って、その対談にて、津田晴美さんがこんな事を言っていました
生活と仕事は、同じ線上にある、と。
仕事を始めた頃は、「仕事を持つ」という事が、とても大変な事だと思っていた。
キャリアを積んで、優れた仕事を成し遂げることを、人生の目的のように思って生きてきた。
だけど、ふと一人の生活人に戻った時に、自信がなくなる。
ちゃんと、お茶碗一つ、きちんと扱えない自分は、結局仕事でも、そいういう事をしてるんじゃないか。
部屋の隅に埃を溜め込んで平気な私は、仕事でもそうなんじゃないか。
そんな風に、仕事と生活は繋がってると気づいたから、人と会う時、その方がどんなに立派な肩書きを持っていても怖くないけど、「かなりきちんと生活をしている人に違いない」と分かった時に、その人と向かい合うと、自分の全てを見透かされるようで、足がすくむと。

これ、すごーく分かる気がします
私も、かなりいい加減な性格なので、「きちんと生活をしている方」に出会うと、踵を返したくなる気分になります。

結局、人生は、日常と非日常の割合は、圧倒的に「日常」が多くて、その積み重ねである。
だからこそ、毎日の些細な事こそ、おろそかにしてはならぬ。

改めて、「日常の大切さ」に気づかされた記事でした
しっかり心に刻んで、「脱・愚劣な生活人」を目指さなきゃ。

葉っぱ

2007-03-21 23:56:56 | 日々のこと
名前に「葉」という字が入っているので、葉っぱのモチーフを集めています。
結構探してみると、「葉っぱ」モチーフって、あるんですよねぇ。
結構、無意識に「私は、葉っぱのモノを集めています」と言ってるようで、いろんな方が、「葉っぱ」グッズを気にかけてくださります
(注意! 今回、ココでアピールしてる訳では、ありません

大好きなお菓子の先生から、素敵な「葉っぱ」を頂きました
パッケージには「ひらひら敷」と書いてある素敵な響き
カタチが綺麗な、お干菓子なんかを並べても、素敵そう。
「どうやって使おうかしら?」と、今からワクワク。
先生、ありがと~

ちなみに、こちら、「和紙 やま田」のものでした。
銀座の三越では取り扱っているのを知ってるぐらいで、「和紙 やま田」の詳細をよく知らないのですが、こちらの製品は、とっても素敵なモノが多いので、密かにずーっと、私も注目していました。
お懐紙がとてもいいデザインのモノが多いんですが、一番感動したのが、干支の懐紙。
「申年」の時に、生徒さんから頂いたのですが、「見ざる」「聞かざる」「言わざる」の、可愛らしい猿のモチーフが、エンボス加工に!
きっと、かわいい動物の時の干支(犬とかウサギとか)は、さぞ可愛かろう、と気になっていたものの、なかなか入手できずじまいです。

ぜひ「和紙 やま田」の商品、一度ご覧になってみて下さいね!




二代目

2007-03-19 23:45:27 | 日々のこと うちごはん
ここ数年、ずーっとご飯は、土鍋で炊いています
一見すると面倒そうに見えるかもしれませんが、結構簡単。
お米を洗って、15分浸水、15分ザルにあげ水切り。
その後、土鍋を強火にかけること、約15分。
そのまま10分蒸らして、出来上がり。
おこげを作りたい時は、ちょっと長めに火にかければOK!
そして何よりも、やっぱり土鍋で炊いたご飯は、おいしい

色々ご飯用の土鍋も出ていますが、うちで今使っているのは、伊賀の長谷園の「かまどさん」。
デザインもOK(人前に出しても大丈夫)、収納もそんなに場所をとらず、お値段も1万円と、お手頃価格。
先日、不慮の事故で蓋が割れてしまったため新たに二代目を購入し、今日初めて使いました。
うん、やっぱり、土鍋ご飯は、おいしいです
ぜひ、おススメです!


じつは、わたくし こういうものです

2007-03-17 00:51:54 | 日々のこと
大好きなクラフト・エヴィング商會の著書に、こんな本がありました
架空の職業の人達が、さも現存するかのように書かれた、なんとも不思議な本。
抜くのに失敗したワインのコルク栓を救出する「コルク・レスキュー隊」や、「ひらめきランプ交換人」など、その名を見ただけで興味をそそられる仕事人ばかりを集めている本。
架空の仕事人なんだけど、みんなその仕事をすごく愛してるんだ!という気持ちがビンビン伝わってくる本で、眺めてるだけで、なんとなく不思議な、とっても温かい気持ちになれる本で、大好きな一冊です

色んな職業の人の話を聞くのが、大好きです。
「プロジェクトX」とか「プロフェッショナル」とか「トップランナー」とか「情熱大陸」とか、ついつい見てしまいます
みんな共通して、目がキラキラしてて、自分自身に誇りを持って生きてる人が多い。
「こんなに夢中になれる何かに出会える人って、素敵だなぁ」と、いつも感動してしまう私
人の「生き方」や、その人の「人生哲学」に、すごく興味があります。

話は全然変わるのですが、ある人にテーブルセッティングのお仕事をやっていると話したら、「LEAFさんは、美しいモノ、機能と美、美味しいものを、お傍においてらっしゃるんですね」と仰って頂きました。
自分では意識してなかったけど、こういう表現をして頂けて、すごく幸せな気持ちになりました
最近、準備に追われる事しか、自分の中に残らないくらい、なんだか疲れ気味だったので、客観的に表現して頂いて「大好きな空間を、傍においておけることだけでも、すごく幸せな事なんだ」と、改めて気づかされた私。
こういう気持ち、大切にしなきゃ。

ちなみに、こういう風に言ってくださった方は、とても素敵な作品を作る、作家さんです。
観る人を、温かい気持ちにさせてくれる作品を作られます。
本当に、「生き方」「人柄」が、作品に現れてる感じ。
ぜひ彼女の温かい作品を、私の身近な方にも見て頂きたいなぁ、と思って、ただいま作品展をやっていただけないか、と交渉中。
夢が叶うといいなぁ







ぼたん鍋?!

2007-03-13 23:35:23 | 日々のこと うちごはん
知人の方から、「イノシシの肉」を頂ました
その方は、趣味で狩猟を楽しんでいらっしゃるとか。
仲間で、獲物を分けるそうなのですが、「狩り」は好きだけど、食べるのは嫌い・・・、だけど仲間の前で「肉はいらない」とは言えない雰囲気なので、持ち帰ったものの、絶対に食べないという事で、なぜだか我が家にイノシシの肉を持って来てくださったのです。

タイムリーに、先週、京都にて「ばたん鍋」を食した私。
お家で再現してみることに

イノシシのお肉は、ブロックで頂いたのですが、とてもお家では薄く切れないので、知り合いのお肉屋さんにご相談して、薄くスライスしてもらいました。
ブロックで見ると、生々しい感じがしたのですが、スライスされると、ただの「赤身のお肉」に変身!
おどろおどろしさも、解消されました
先週頂いた「ぼたん鍋」は、きちんとお肉に脂身があったのですが、今回は赤身のみ。どんなお味か、やや不安ですが・・・。



お鍋のベースは、白味噌です。
カツオとお昆布の出汁に、白味噌、酒、みりんを加えます。
白味噌が、お肉の臭みを消すそうです。
鍋中の具材は、大根(一度ボイルするそうです)、せり、ゴボウ、しいたけ、白ネギなど。
クセのあるお野菜が、合うようです。



完全に同じお味とまでは言いませんが、結構それなりのお味になり、大好評!
最後の〆は、ご飯にこのスープをかけていただきます。
お雑炊だと、こってりしすぎだから、このスープかけご飯がお薦めだそう。
なかなかのお味

とりあえず、おいしくできて、よかった


IMAGINE

2007-03-11 14:26:54 | 東京 アート
表参道「紀ノ国屋」跡地の工事現場。
ただの工事現場なんだけど、現場をおおっている鉄板が、結構変わっていて、ひそかに興味深く思っています。
「imagine なにをおもいうかべる?」

大好きな作家、オノ・ヨーコの著書「グレープフルーツ・ジュース」。
この本に刺激されて、ジョン・レノンは「イマジン」を生み出したそう。
「想像しなさい」という言葉は、ヨーコがジョンに与えた、世界を変えるためのキーワードだったのだと

この本はとっても不思議で、全てが命令形で書かれています
たとえば・・・
「地球が回る音を聞きなさい」

「太陽を見つめなさい。それが四角くなるまで」など。

詩というよりも、教えにちかい感じで、何か不思議なパワーを与えてくれる本
想像する事は、まだ見ぬ未来に、多くの可能性があると感じさせてくれること。
生きる原動力になること。
新しい扉に、光が差し込むこと。
この本を読んだとき、オノ・ヨーコの研ぎ澄まされた感性に、ふるえがきたのを今でも明確に覚えています

ぜひ、お薦めの一冊です
言葉に添えられた写真も、なかなか素敵です。








ローヌピンク

2007-03-09 23:14:27 | 東京 お花
恵比寿の駅の花屋さんで、思わず目をひいた、キレイなお花。
なんとこれ、ラナンキュラスなんです
手前のコ達が、通常よく見るラナンキュラス。
直径3センチくらいのお花でしょうか。
奥にいるコ達は、直径10~12センチくらいのコ。
まるで、芍薬のような、優雅で華やかな感じで、感動です
中心部が、ほんのり薄いピンク色。
お店の方のお話によると、今年から出てきた新種だそうです。
1本1200円と、お値段はかわいくありませんが、あまりの美しさに、1本だけその日会う予定の方にプレゼントしました
1本でも、十分な存在感。

差し上げた方も初めて見たということで、大層喜んでくれました
早く、お手ごろ価格で市場に出てくれればいいなぁ、と思います。

唐長

2007-03-09 12:39:34 | 旅行
京都にて、念願の「唐長」に行きました
唐長とは、全国で1軒、昔からの技法で唐紙を作り続けているお店です。
約400年の歴史があるそう。
代々から受け継がれた板木(板に文様を彫ったもの)に、雲母や顔料をのせ、和紙に手摺りしたもので、今も襖、壁紙、屏風や、お求め安いポストカードまで作られています。
数年前に、雑誌で拝見して、「どうしても一度訪れたい!」と思っていたお店。

今回は、お求め安いポストカードなどを中心においてあるお店に連れて行っていただきました
小さなスペースにもかかわらず、とっても素敵な色・図柄のカードがたくさん!
お店ごと、買い占めたいくらいです
ポストカード1枚500円と、お値段はお高めですが、頻繁に来れる場所でもないので、思い切って?数枚買い求めました

これはそのうちの1枚。
金の松葉が、なんとも上品で、お気に入りです。うふ

以前、文様について、すこ~し本を読んでいた時があるのですが、唐草文様一つとっても、すごく歴史が深いものだそう。
古代ギリシャのアカンサスの葉っぱが、シルクロードを渡って、中国・日本へ入ってきて、「唐草文様」と変化した、という話を聞き、なんだかロマンを感じました。
日本には、色んな伝統文様があります。
青海波や市松文様、亀甲、菱・・・。
「シンボル」から、何かを感じ取らせるというのは、実はとってもすごいことなのでは、と思います。日本ならではの、美意識の一つでしょうね

唐長、ぜひともまた行きたいお店です
そして、板木も、一度見てみたいなぁ、と思います


建物探訪 ~京都編~

2007-03-07 16:49:57 | 旅行 建物
京都の街並みは、「直線」と「曲線」の美が集まった街だと思いました。
街自体も、碁盤の目になっているし、祇園、先斗町などのお店の建物は、みんな直線の格子がしてある。
東京は、モダン建築と、極端に雑多なビルと、古い建物が入り混じった感じだけれども、京都は神社仏閣以外でも、古い伝統ある建物が圧倒的に多い気が。
だから、自然と街全体が「キレイ」で「あったかい」感じがする。
(京都の方の、「京弁」も、あったかさを強調している要因の一つだと思う)
現代の日常生活に、古いモノが自然と馴染んでいるのって、ある意味、すごいことだと思います。
今は、古いモノが、どんどん排除されていく傾向にあるから、共存できるのって、素晴らしいし、見習うべきところ。
街中にも、いたるところに、神社仏閣が見られ、「神様」も、すごく自然に、日常生活の溶け込んでいる感じがする。
川べりによく見られる、柳のしだれる枝が、なんとも美しく、情緒的。
いい具合に、都会さと、日本古来の温かさがミックスしていて、なんだかとても気持ちがいい感じ。

忘れつつある、「日本人の心」「日本人の美意識」を、思い出した気がして、とっても新鮮でした

西洋の建築は、石を積み重ねるだけのモノだったのに対して、日本の建築は、昔から広い開口部を取る事ができて、西洋人が真似したくてもできなかった、すぐれた技術を日本人は持っていたんだ、という話を聞いた事があります
今回京都に行って、つくづくそれを体感。
専門的知識は持ち合わせていませんが、こんなに自然と密着している建物ってすごいなぁ、と素人ながら思いました。

改めて、「日本の伝統」を学びたいです。
まずは、もう一度、谷崎潤一郎の「陰影礼賛」あたりを再読してみようかな。

とにかく、とっても刺激的な時間でした。
早速、ほんの少し、3月のテーブルで、表現したいと思っています


京都グルメ

2007-03-07 16:48:26 | 旅行 食べたもの
京都出身のお友達に連れて行って頂いた、お蕎麦屋さんで頂いたのが、このおうどん。
「たぬき」だそう。
「たぬき」と言えば、「天かす」と決まっている!と思っていた私には、とても衝撃
京都の「たぬき」は、「あんかけ」だそうで、百聞は一見にしかずと、挑戦!
とっても、美味でございます
お揚げと、おネギと、たっぷりのおろし生姜(これが、絶対にポイント!)というシンプルな組み合わせにもかかわらず、クセになるお味。
とくに私は生姜が大好きなので、ぜひこれは、お家でも挑戦したい一品。
ぜひとも、マスターしたいです