Living with a season! ~季節のある暮らし Vol.1~

福岡県で、料理&テーブルコーディネートの教室「Coordinare」を主宰するLEAFが綴る、暮らしを楽しむコツ。

2007年2月のしつらい3

2007-02-27 22:28:26 | 日々のこと しつらい
月末に最後のレッスンが集中しているので、また少しお花を活け変えています。
お庭のミモザが、あまりにも満開なので、少しでも皆さんに見て頂きたくて・・・。
お玄関の壷に、た~っぷりミモザを活けています
そして、ご入用の方には、お持ち帰りしてもらっています
せっかくだったら、きれいなうちに、少しでも多くの方のお家に飾って頂きたいものです。


そして、Rさんが、今日ミモザのリースを作ってくれました(私もリース作りは大好きなのですが、ミモザの花粉が天敵なので、断念Rさんに、たくしました)
坂の上にお家があるのですが、坂を登ってくる途中から、黄色いリースが見えるようです
ミモザのお花は、一つ一つが、ふわふわしていて、本当にかわいい
大好きです

2007年2月のお菓子教室

2007-02-24 23:43:50 | お菓子教室 Plasire
今日は、待ちに待ったお菓子教室の日
今日は、パリブレストと、チョコレートとオレンジピールのスコーン。

2~3日前に、テレビのお料理番組で、シュー生地についての特集を見て、「シュー生地、もう一度教わりたいなぁ」と思っていたのが、師匠に伝わったのでしょうか
タイムリーで、とっても嬉しかったです
やはり何事もそうですが、見るだけと、実際にやってみるのとでは、違うし、また我流でやるのと、プロに指導して頂くのとでは、雲泥の差。
とても興味深かったです。


↑パリブレストです。(師匠作)
中には、プラリネのカスタードクリームと、生クリーム、キャラメリゼされたクルミを砕いたものがサンドされています。
クルミのカリカリとした食感が、とってもGOOD
また、「生クリームがしつこくないかしら?」と思っていたのですが、全然そんなことなく、むしろ生クリームがあるから、プラリネの濃厚さが緩和されるのだとか。
奥深いです。


そして、スコーン。(師匠作)
普通は、バターを加えるのですが、これはバター無しで生クリームを加えるという珍しいレシピ。(私が無知なのかもしれませんが・・・)
作り方も、とってもシンプルだし、焼きたてを頂いたのですが、甘すぎず、チョコとオレンジのハーモニーが絶妙
さすがです。

今月も、とっても学ぶ事が多い、一日でした
シューは、基本のお菓子だから、ぜひともマスターしたい一品。
感覚を覚えているうちに、ぜひ復習しなきゃ、と思いました。
上手にできるかな・・・。

「日出る国の工場」

2007-02-23 23:40:44 | 日々のこと 読書
特に読みたいと思って読み始めた訳ではないんだけれど、一応大好きな作家の一人である、村上春樹が書いている本なので、どんなもんかなぁ~、と軽い気持ちで読み始めた本。
色んな工場を訪問した、訪問記です。

結婚式場、コムデ・ギャルソン工場、消しゴム工場・・・。
色々出てくるんですが、思わず固まってしまったのが、「小岩井農場」の話。

小岩井農場は、小野さんという方と、岩崎弥之助さんという方と、井上勝さんという方の三名の一文字づつを取ってつけられた名前だとか
まぁ、それはいいとして・・・。
搾乳牛舎にいる牛さん達のお話です。
これが、結構切ない・・・。とても、シュールな話です

搾乳の牛は、働ける寿命は、10歳くらいだとか。
これらの牛は、経済動物(この言葉が、衝撃)だから、天寿を全うするということはないのだそう。つまり、加工肉になる。
しかも、ホルスタインはミルク目的のため(経済行為)存在している牛なので、目的遂行にかげりが見えたら、処分され、キャットフードや、コンビーフになってしまうと
しかも、ホルスタインは、ミルクがたくさん出るように、体を大きくしたため、足がとっても弱いんだとか。
だから
うっかり足をケガする
   ↓
痛くて、食欲減退
   ↓
ミルクが出ない=使えない
   ↓
  処分=加工肉
という、悲しい図式を追うことに・・・

酪農というのは、一つの重要な産業で、私達の生活では欠かせない大きな役割を担って頂いているし、生産者の方の生活もかかっているから、この図式は当然と言えば、当然だと思います。
だけど、本当に勝手なイメージで、「緑の牧場」というと、のどかな、うららかなイメージ(「アルプスの少女ハイジ」みたいな感じ)を抱いていたので、そこで生活している牛さん達が、こんなに大変な毎日(一生)を送っていたという事実が、なんだかショックでした
「動物を飼う=ペット」という、すごく一般的な知識しか持ち合わせていなかった私には、ペットが病気になっても、最後まで看取るという考えだったので、まさか病気になって、キャットフード候補になるなんて、想定外の出来事
でも、牛さんは、ペットじゃないんですよね。
根本的に違うのだから、仕方がない問題。むしろ、感謝しなきゃ。
そのお陰で、生態系が保たれているんだし。

世の中には、色んな職業があるものです。
自分が知らない世界が、いっぱい。
学ぶ事が多いです。





佐藤初女さんという人

2007-02-22 22:46:39 | 日々のこと 読書
佐藤初女さんという方と、ご存知ですか?
青森で「森のイスキア」を主宰されている方です。
「森のイスキア」には、学校や会社、家庭の中で、心が傷ついた人達が多く訪れ、初女さん自らが心を込めて作る手料理で、元気を取り戻して帰っていくという所です。
自殺を考えていた人が、初女さんの握る「おむすび」を食べて、自殺を思いとどまったという話があるくらい。

私は、偶然読んでた田口ランディのエッセイの中で、初女さんの事、「森のイスキア」の事を知り、すごい衝撃を受けました
だって、おむすびで人に命を救ったなんて、どんなおむすびだったの???と、それだけで衝撃。
初女さんの生き方、「森のイスキア」の事はとても興味深く、自分自身もFOODをと身を置いているものとして、心が震える感動を覚えるとともに、反省する事もいっぱい
初女さんについて知りたい!、そう思っていた時に、たまたま『いまを生きる言葉「森のイスキア」より』に出会い、ますます初女さんに魅了されてます

初女さんは、どんな時でも「頂く」という言葉を使うそう。
決して、「食べる」とは言わない。
なぜなら、食材は「命」であって、私達人間は、その「命」を糧にして生きているから。
だから「食べる」のではなく、「頂く」のである、と。
お料理をする際にも、その素材が、一番生きるようにお料理してあげること。
ただモノとして作っていると、食事は味わうものではなく、「空腹を満たす」ものになってしまうから。
食材の命が、調理する事によって、もう一度生かされたときに、初めておいしいものができるし、その命そのものを頂く事によって、人間は元気になります。
だから、調理をする段階でも、気を配ること。
野菜も、魚も肉も、みんな「生きてる」モノだから、優しく、やさしく扱う。
野菜は力任せにザクザク切るのではなく、野菜が苦しくないように、そっと切る。
皮むき器で皮を剥くと、痛そうだから、包丁でそっと剥いてあげる。
ご飯をお茶碗によそう時も、お米が息ができるように、そっとよそう。(命を救うおむすびも然り)
そして、お料理を作るときは、慌しくふるまわないように心がけることが大切。常に意識を集中させて、食材の命と心を通わせるように。それが食材に対しても、食べて頂く方達に対しても礼儀であるし、そうでないと、人の心に響くものは、作れない、と。
そして、出来上がったお食事を頂く時に、一番心がけるのは、素材を造った人(や神様)、調理をする人に感謝をする心。その感謝の気持ちを感じることが、次に他人に何かをしてあげたい、と自然に思う気持ちに繋がると。

初女さんが当たり前にされている事は、どれも最近忘れがちの事ばかり
深く、ふかく、反省です・・・。
ガンガン皮むき器で野菜の皮を剥いていたのですが、初女さんの事を知ってからは
「あぁ~、ジャガイモさん、ごめんね。痛いでしょう・・・」と、思うようになりました。(急いでいると、ついつい皮むき器を使ってしまいます。駄目な私
「豊食」「美食」の時代になると、また、コンビニやレトルトなんかが主流な時代になると、こういう気持ちって、忘れ去られていくんだろうか・・・、と考えると、なんだか怖くなりました。
人間って、どこまでも、おこがましいな、と。
初女さんの全てを真似する事はできなくても、こういう気持ちは、忘れずにいたいし、忘れてはならない事だと、強く思いました。

そして、初女さんの言葉で、一番心に残ったのが、「おいしいモノを頂くのではなく、おいしく頂くことが大事」という言葉。
「おいしいモノを食べたい!」というのは、人間の自然な欲求なんだと思います。
だけど、それをエスカレートに追求すると、心がどんどん離れていっちゃう。
せっかくの食卓も、不平不満でいっぱいになっちゃうし、それって本末転倒だと思う。
どんなモノでも、「おいしく頂く」。
自戒の意味も込めて、大切に心に留めたい、言葉でした


長府

2007-02-21 15:07:52 | 日々のこと
山口県長府にある「梵天」というお店に行ってきました。
「梵天」は、大好きなお店の一つ。
こじんまりとしたお店ですが、緑に囲まれて、とてもいい空間です。
すぐ近くに、山椿が見えたりして、深い緑に囲まれています。
そこのランチや、お茶が、お薦め。
さもないお料理を、さりげない演出で、「おごちそう」に格上げしてます
このお写真は、温麺。
大ぶりの塗りのお椀に、具沢山で作ると、堂々とした一品に
きちんとお出汁をとっていらっしゃるので、やさしいお味です。


そして、有名なのが、お漬物。
ただの浅漬けといえば、それまでなんですが、こんな風に大ぶりの器にちょこっと盛り、塗らした葉っぱを添えてあげるだけで、一気に「特別感」が漂います
この梵天さんの演出方法、一時期、ここら辺では話題になったことがあるのですが、いまも健在。
お家でも、すぐに真似できる、アイデアです。



ちょこっと時間があったので、ご近所の「毛利庭園」に足をのばしました。
ここは、部屋中に活けている、お花が素敵
さりげなく、自然なお花を、上手に活けてらっしゃって、見ていて勉強になります。和花も、なかなかいいものです。
でも、一番の癒しになったのは、お庭。
梅もちょうど満開だったのですが、滝も流れていて、自然の音に癒された一時でした


春の訪れ

2007-02-20 13:19:18 | 日々のこと
毎日ポカポカで、春の訪れを感じます
お庭にも、春が感じられます。

ただいま、ミモザが満開中
2000年の記念に、Rさんと植えたミモザが、すっかり大木になっています
これでも、先日、植木屋さんが来たときに、少し切ってもらいました。
ミモザは、大好きなお花の一つ
だけど、花粉症がひどくなった今は、ただお家の中から眺めるのみにしています
年々、症状がひどくなる一方なので、できるだけミモザには近寄らないようにしている私。
大好きなのに・・・、残念
これで、リースを作ると、本当に、本当にかわいいんですよ~。
がんばれそうだったら、今年も作ってみるつもりではいますが・・・。




ミニバラも、かわいらしく咲いています。
全く手入れをしてない割には、キレイ。(自慢できる事では、ありませんが
これから、どんどん、色んなお花が咲くんだろうなぁ~。
いい季節です。



2007年2月のミニアート

2007-02-20 12:59:51 | 日々のこと ミニアート
今月は、亡き祖母のちぎり絵作品です。
春の芽吹きを思わせるような、ほんわかした絵。

春は、お花屋さんにも、たくさんの種類のお花が並び、眺めているだけで楽しい季節です
色んな色のお花あるけれど、春は「黄色」のお花が、結構多いかも。
黄色は、元気を与えてくれる色。

ちょっと疲れてるとき、お部屋に黄色のお花を活けると、少し元気がもらえるような気がします。
ぜひ、お試しあれ!

2007年2月のしつらい 2

2007-02-19 00:08:29 | 日々のこと しつらい
ムスカリを「水栽培」しています
と言っても、昔、学校でやったような「水栽培」ではなく、ちょっとお洒落に大人の水栽培です。

お気に入りのガラスの器に、透明のビー玉や小石を花止めにして、球根のままのムスカリを活けます。
少し倒れてしまう子もいるので、ラフィアで結んであげると、しっかりします。
ヒヤシンスでも、応用できるはず
(学校のヒヤシンスの水栽培は、なんだかデザイン的に、どうも納得いかない私です

数年前から、このスタイルの水栽培は見かけたのですが、今年東京では、普通のお花屋さんでも、このスタイルのムスカリをたくさんみました。
だけど、結構お値段がお高め。
ガラスの花器(しかも、あまりデザインがよくない)&ムスカリ5~6本で、1800円くらい。
自分で活ければ、500円以下でできそうです。

ドイツのお土産に生徒さんから頂いた天使のキャンドル。
ちょうどバレンタインだったので、一緒に飾っています。
たくさんの「愛」が、みなさんのもとに届きますように

2007年2月のしつらい 1

2007-02-19 00:08:15 | 日々のこと しつらい
ボチボチ、2月のレッスンが始まっています
お玄関は、「お雛様」を飾っています。
お雛様って、まだちょっと気が早いきもしますが、日程の都合上、「しつらい」は、いつも、ちょこっと先取りです。

昔は、きちんとお雛様を飾っていました。
私のは、お内裏様とお雛様のみのお飾りなんですが、お道具がいっぱいあって、それを出すのが楽しみでした
が、年を重ねるにつれ、段々「しまう」事が面倒になり、そうなると、「出す」作業はもっと億劫になり、どんどん簡素化してしまい・・・
いつの日か、とってもシンプルなお雛様のみを出すことに・・・。

偶然頂いた、菱餅のキャンドル、色合いがとっても可愛らしく、気に入っています。
生徒さんの中に、「毎月、お玄関を見るのが楽しみです」と仰って下さる方がいらして、こちらとしても、嬉しく励みになります