今月のテーマは、シノワ(中華)です
洋食器と、「秋色」使って、中華のイメージを出したい。
そう思って、「家庭版ヌーベル・シノワ」のテーブルを組み立てています
春は、ペールトーンのカラー、夏はビビッドや、寒色系、秋~冬にかけては、暖色系を用います。今回は、「秋色」がコンセプトなので、こげ茶のクロスをもってきました。ナプキンも、ワインレッドのタイシルク調のものを使用。
今回は、洋食器を中華風に使いまわし、「家庭版ヌーベル・シノワ」を演出します。四角の白のお皿は、洋食の時に登場する機会が多いのですが、今回はコレを用います。上の花模様のお皿は、中華のアンティークのお皿。サイズも使い勝手がよく、気に入っている一枚です
このお皿の下に、ワインレッドのナプキンを敷いているので、よりお花のピンクも引き立ちます
今回は、ヌーベルシノワなので、ワインなどで、お食事を召し上がって頂く設定に。
各自の前に置いてある、ガラスの四角い器には、中国ではおつまみとしてよく食べられる、カボチャの種を入れています。目でも楽しんでもらい、こういうちょっと珍しいモノは、話題の一つにもなりますね
ディナーの設定なので、キャンドルも用意します。同じく「秋色」のボルドーのキャンドルを、ゴールドのキャンドルスタンドに。このキャンドルスタンドは、ステムの部分に唐草文様が施されていて、シルクロードを思わせます。(唐草文様は、ペルシャ地方から、シルクロードを渡って中国、日本へと入ってきた文様です。アカンサスの葉が崩れて、唐草文様となったと言われています)
手付きの土鍋は、中国の砂鍋と言われる土鍋の一つです。我が家では、この土鍋を使って、中華粥や、お雑炊を楽しんだり、ちょっとした煮物を楽しんだりしています。今回は、お料理でお出ししている「中華風里芋の煮物」を、この土鍋で炊いてはいかがでしょうか
テーブル花は、ミニマムに!一つは、ピンクッションを小さくまとめて。こういうお花は、ほんの少しでも存在感があり、エスニックの香がします。
中央には、グリーンの菊を、こんもりと活けています。全体がブラウン~ボルドー系のテーブルに、ほんの少し明るいグリーンが入ることで、ギュッとテーブルがひきしまります。
テーブル花は、たくさん用意する必要はないと思います。ただ、ほんの一輪でも、生のお花があれば、ぐーんと華やかに、心豊かになります
食器は、「洋食器だから」とか「和食器だから」と、用途を限定することなく、自由な発想で使いまわすのが、有効的だし、またそれが楽しみの一つでもあると思います。ちなみに、今回カボチャの種を入れているガラスの器は、本来は花瓶として売られていたもの。だけど、うちでは、デザートのアイスクリームをちょっと入れたり、小鉢として活用したりしています。キャンドルを入れてもいいし、もちろんお花を活けてもOK。既に数パターン、使いまわせます。なので、逆に、家庭の収納スペースは限りがあるので、何パターンが使いまわしができない食器は、とりあえずは持たれない方がいいかもしれません。余程気に入ったものであれば、それは別ですが・・・。
食器だけに限らず、家庭のでテーブルセッティングの場合、あまりカテゴリーの捉われない方がいいかと思います
大まかのライン(今回の場合は、「中華を頂くテーブル」)を決め、その「雰囲気」「空気感」を出すことを心がけるとよいかと
テーブルセッティングにあまり馴染みのない方は、「中華を頂くテーブルなら、中華料理屋さんで使われてるような食器でなきゃいけないんだわ」とか、「洋食のテーブルなら、洋食器メーカーのディナー皿なくちゃいけないんだわ」とか思われがちだと思いますが、そんな心配は全く無用です。お手持ちの食器同士の組み合わせ方、またお花や、クロスやランチョンマットなんかの小物のアイテムで、それっぽい「雰囲気」を演出する事を考えられると、もっと気楽に、テーブルを楽しんでいただけるのではないか、と思います
ぜひ一度、おためしあれ