今月は、一足早い、お正月のくくりでした。
今年のセッティングは、こんな感じ。
洋食器を使って、お正月のイメージのご提案です。
お正月は、年の初めの改まった1日なので、清潔感を大切にしたいので、クロスはを選びます。
本来、お正月の折敷は、「角がたたないように」と、角切りか、真円を用いますが、そう何枚も折敷をもっていないので、今回は、漆黒のガラスのお皿を折敷に見立て、淵に金線、黒線が入ったディナー皿を重ねました。
やはり、金、黒が入ると、「きちんと感」が出るし、黒は漆の黒を連想させることができます。
ディナー皿の上には、黒のお椀を。
漆とお皿の間には、奉書紙(ほんのり金線を見せるように、白の奉書紙を重ねました)を挟んむと、ちょっと改まったイメージに。
今回は、山根流折り方にならって、お箸袋を折りました。
折り紙というものが、本当に苦手なので、左右対称ではないのですが、人間でも左右対称の人はいないし、折り方とは人間修行の一つだそうで、大切なのは、心をこめて折ることなのだそう。
今回のこの折り方は、太陽の光が、東から差し込むように、との意味が込められた折り方だそうです。
日本の文化では、自分を南の位置と考えた時に、太陽が昇る方向の東(左手側)の方が、位が高いと考えます。(だから、ご飯茶碗は、左です)折り方も同じ考えで、おめでたい時は、左を上にするそうで、お懐紙の折り方も、左を上に折る方法が、おめでたい時。お悲しみの時は、右を上に折るそう。
無意識に、左を上にしていたけれど、ちゃんと意味がありました。
お正月は、お干菓子などをいただく機会も多いので、覚えておきたいものです。
今回、好評だったのは、この花あしらい。
小さなリキュールグラスに、松葉と千両の実をあしらっただけですが、小さくても、お正月の雰囲気を十分に楽しむことができます。
できる範囲でコーディネートを楽しみ、いつもとは少し違った、あらたまった1日をお過ごしくださいませ。