今月は、シノワなイメージのコーディネートです。
夏が近づいているので、クロスの色は、ブルー系統、ライトグレーなど、涼やかさが感じられるものを選びます。
クロスの色に合わせて、全体をコーディネート。
今回のお料理に、中華おこわが組み込まれているので、蒸篭でお一人ずつ蒸し揚げたモノをお出しするイメージです。
お箸の色も、蒸篭の色&イメージに合わせて、薄い色味を選びます。
テーブルのお花は、白の芍薬をメインに、薄いパープルとグリーンで色合わせをして。
本来、テーブルのお花は、肘を立てた高さまでが正しいので、今回のお花は高さが高すぎで、正式なルールからは外れるのですが、最初に鑑賞して頂いて、サイドテーブルに移すという感じで。
ここ最近、「家庭におけるコーディネート」について、ずっと考えています。
私が本格的に勉強を始めてから、15年ほどですが、世の中の流れに沿って、コーディネートの流行、傾向も、大きく変わってきています。
そもそも、テーブルコーディネートは、ディスプレーなどの魅せるコーディネートと、実際の家庭でのおもてなしのコーディネートは、大きく違うのですが、家庭でのおもてなしのテーブルの傾向も、15年前と今では、大きく違うように思います。
たぶん、「家庭料理のスタイル」も変化しているからなんじゃないかと思ったり。
「集う」目的意識が変化しているからなんじゃないかと思ったり。
今は、明確な答えが見つけられずに、もやもやしているけれど、ちょっと向き合ってみまず。
ただ、あらゆる事に共通しているのは、普遍的なテーマの中にも、ほんのちょっとでも「コンテンポラリー」な要素を加えることが、大切なのではないか、と思います。
「今」というエッセンスは、大切です。
なんだか、話がそれてしまいましたが、できる範囲で、季節感のある食卓を、楽しみたいものです。