Living with a season! ~季節のある暮らし Vol.1~

福岡県で、料理&テーブルコーディネートの教室「Coordinare」を主宰するLEAFが綴る、暮らしを楽しむコツ。

2014年8月の特別レッスン

2014-08-31 11:02:13 | レッスン 料理
今月は、特別レッスン。
今年の夏の特別レッスンのメニューは、こんな感じでした。

↓豚ヒレのゼリー寄せ 
事前に作っておけて、2~3日は冷蔵庫で大丈夫なゼリー寄せ。普段のお惣菜向きではないけれど、おもてなしには、特別感があって、よいかも。


↓小づゆ
会津地方の郷土料理として教わった小づゆ。旬のとうもろこしから、いい味がでて、すごく好評だった一品。


↓イワシのマリネ
ソテーしたイワシに、甘味を引き出すように炒めた玉ねぎに、カイエンペッパーの辛みを加えたソースをかけて。冷めても美味しい一品です。


↓夏野菜のホタテの梨酢和え
茶懐石で教えて頂いた梨酢和え


ホタテ、トマト、キュウリ、デラウェアを梨と甘酢で和えて。


↓鶏肉と長芋の揚げ物 らっきょうソース
素揚げした長芋と、鶏のから揚げを、らっきょうが入ったソースで和えて。さっぱりとした揚げ物。
素揚げした長芋だけでも、すごく美味しい。


↓焼きナスのあんかけ丼
焼きナスに、べっこうあんと、たっぷりのおろし生姜、海苔、浅葱をあしらって。
冷たく冷やしてもおいしいし、冷たいお素麺にも合う感じ。


↓くるみのコーヒーケーキ
想像以上に、大好評だった、くるみのコーヒーケーキ。
卵白のケーキなので、ふんわりやさしい口当たりなのと、サクサクのクランブルが、すごくよい感じ。


今回も、たくさんの方に、お出かけ頂きました。
初めてお目にかかる方もいらしたり、もうお会いできないと思っていた方とも再会できたり…。
嬉しい、楽しい2週間でした。
気づいたら、特別レッスンを初めて、10年目になりました。
年に2回の特別レッスンが、こんなに長く続くとは、思っていませんでした。
毎回、「お口に合うかしら?」とドキドキはするものの、少しずつ肩の力が抜けてきて、いい感じになってきているのかな、と思ったり。
これからも、楽しんでいただけるような食の時間を作れるようにしていきたいと思っています。
お忙しい中、お運び下さった皆様、本当にありがとうございました。


茶懐石

2014-08-11 09:32:54 | 日々のこと
知り合いの茶道の先生にお声掛け頂き、茶懐石の水屋仕事のお手伝いをさせていただく。
茶道の経験は皆無に等しく、10年ほど前に、茶懐石をお客様として経験させてもらったことが1度あるくらい。
近茶流の先生にご指導いただいて、緊張感のある、濃密な3日間でした。

いつもとは違う先生に教わるということは、お料理に対して、また違ったアプローチの仕方に気づかせて頂く機会となりました。
とにかく、丁寧な日本料理は、繊細すぎるほど繊細。
面取り一つにしても、面をとっているかどうか分からないほどに、素材に包丁を沿うようにするということ。
モノを切るときにも、力を入れずに、自然に刃を動かすということ。
出汁だけでなく、モノを漉すときは、必ずさらしを通すこと。
茹で物一つにしても、焼き物一つにしても、どのタイミングで調理をすれば、一番素材の良さを引き出せるかを計算して、手を加えるとういこと。
食材に、テーマを盛り込むということ。(今回は、「朱夏」の茶事なので、朱色の食材を椀に使われていた)
器の扱い方と、意味。
お料理の盛り付けに、「意味」を込めるということ。(お祝いの席なら、素材の切り方や、飾り方で「お祝いの意味」を込めるということ)
残った食材の、しまつの仕方。

家庭でのおもてなし料理は、和洋折衷組み込むことができるし、それにより、オーブンを使って、時間を有効活用できたり、時間が調理してくれる冷やしものなどを組み込むこともできるし、なんて大らかなんだろう、と改めて気づくと同時に、そういうメニューを率先して組み込むことが、ホステス側の気持ちに大きな余裕を生むということを、しみじみ感じました。日本料理は、気が抜けない…。
家庭でのおもてなしのメリットを存分にいかしたメニュー構成や、器使いをしないと、意味がないとうことにも気づけた、良い機会です。

M師匠からも、いつも言われていたことだけれど、常に頭で段取りを計算することの大切さはもちろん、先生と呼吸を合わせること、先生が次にどういう作業をなさりたいと考えているのかを読むことの大切さを、今回も教えて頂きました。
「間」を読む、ということが、お茶事では、本当に大切だと。

「道」と名のつくお稽古事は、本当に秩序があり、キリッとしてるということも、久々に痛感。
そして、家でも和室に足を運ぶことがほとんどなく、リビングの椅子やソファーで大半を過ごす生活をしているので、ご案内して下さった和室の静寂さや、凛とした空間に背筋が伸びる想いがしたり、作業の合間で「一服しましょうね」と季節のお菓子と、お抹茶をたててくださったりと、いつもとは違う時間を過ごしたことも、良い経験となりました。
これからは、気軽にお抹茶も楽しんでみようかな。

お茶事の経験がまったくない人が、水屋に入れていただくということが、そもそも無謀な話なのに、学ぶ機会を与えて下さり、信じられないような失敗も受け止めて下さった先生に、本当に感謝です。
ありがとうございました。



2014年夏の特別レッスンのご案内

2014-08-05 11:01:45 | お知らせ


8月は、通常のお教室はお休みで、特別レッスンです。
普段のお教室では、なかなかご紹介できなかったメニューを、この機会にご紹介させていただく特別レッスン。
生徒さんの皆さまには、お手元にご案内を送らせていただきました。
お時間を許すようでしたら、どうぞお待ち申し上げております。
(20日(水)22日(金)は、お席が満席となりましたので、ご了承くださいませ。)