3月19日に文楽劇場で「夕立」を踊らせていただくのですが、大道具を決めていなかったので、狂言のほりもとさんから夜遅くにラインが入りました。
「今月は歌舞伎座で仁左衛門の演目を担当しているので遅くにすみません」
「今月は何ですか」
「霊験亀山鉾という通し狂言で一世一代の公演で25日が千穐楽なんですよ」
「25日は上京するつもりですがチケットは何とかなるかしら?」
「高くつきますが何とかしますから魅力一杯の一世一代の公演を是非観てください。松嶋屋のこの演目は今回で最後ですから」・・・・・
ラインにのせられて25日17時25分に、私は歌舞伎座の玄関に到着。
25日21時30分
「夜更けのラインがなければ私はこの舞台を観ることがなかったでしょう。いたいたしくて、最後は涙なみだ。千穐楽の最後の力を振り絞った舞台を観れて幸せー一人でワインを飲んで乾杯しています」
「21時40分ー精魂振り絞った、やり切ったという表情の松嶋屋が私の前に立ち、『今回はスタッフとの間に立ってよくやってくれて助かった。有難う』と述べられ楽屋を出られました。私もほっとして祝杯をあげています」
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